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総合大学と単科大学の定義とその違いとは?

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総合大学と単科大学の定義はあいまい

 

受験生のみなさんは、「国公立大学に合格したい」とか、「あの有名私立大学に行きたい」とかいろいろな希望があると思います。

 

高校生にとって、国立大学や公立大学、私立大学の分け方はなじみがありますし、比較的わかりやすいと思うのですが、大学の分け方はこれだけではありません。

 

他にも、総合大学と単科大学という分け方がありますので、大学進学を考えているのであれば、知っておいた方がいいのではないでしょうか。

 

「知っておいた方がいいのでは」と言いながら、実は総合大学と単科大学の定義はあいまいで、人によって定義の仕方が全然違います。

 

まぁ~個人的に言えば、いろいろな学部があるのが総合大学で、特定の分野のみの大学が単科大学だと思っているのですが、この考え方は「人によって異なる定義」の中で言えば、平均的な考え方だと思います。

 

どの部分が人によって異なる考え方になるのかというと、基本的には「総合大学の定義」の仕方です。

 

厳しい意見だと、「総合大学には医学部があること」という考えの人もいます。

 

国立大学の中で医学部がある大学は半分程度ですので、一気に条件が厳しくなります。

 

また、「総合大学には人文系の学部も必要」という考えの人もいますので、そうなると、医学部と合わせて考えれば、国立大学でも総合大学は半分もないことになります。

 

一方で、総合大学をもっと大きくとらえた意見としては、「文系と理系の学部があればいいよ」という意見があります。

 

学部数が多いか少ないかは関係なく、文系と理系がそれぞれあればいいという考え方です。

 

この考え方だと、総合大学の数が一気に増えます。

 

そうなると、例えば、工業だけとか商業だけ、教育だけ、医学だけ、体育だけなどという単科大学を除いて、ほとんどが総合大学になるでしょう。

 

この総合大学という言葉には、ある種のブランド的な魅力を感じる人もいるようです。

 

進学する大学は総合大学じゃないと嫌だという人もいます。

 

大学もホームページなどで総合大学であることをアピールしているところもあります。

 

私は工業高校から現役で国立大学に合格したのですが、高校時代に先生から勧められた工業系の単科大学ではなく、総合大学に進学しました。

 

その大学が総合大学であることは、高校生の頃から知っていたのですが、「総合大学」という響きにブランドを感じて出願を決めたわけではありません。

 

進学したいと思った大学がたまたま総合大学だったというだけです。

 

総合大学と単科大学の違い

 

先ほど、総合大学の定義は人によって異なるという話をしました。

 

私が卒業した国立大学は学部数やその学問領域の関係上、総合大学だとわかりやすいのですが、総合大学のブランドに魅力を感じて入学したものの、他の人が見たら「総合大学かな?」と思われる可能性のある大学もあるので、本当に総合大学じゃないと嫌だという人は気をつけておきましょう。

 

ちなみに、文部科学省は総合大学というような分け方じゃなくて、国公立大学・私立大学を規模別(学部数)で分けていたような気がします。

 

間違ってたらごめんなさい。

 

4つのクラスに分けていたと思うのですが、国立大学の中で一番大学数が多いのが単科大学だったと思います。

 

逆に一番大学数が少ないのが東京大学をはじめとする旧帝大を含む一番規模(学部数)が大きな大学群だったと思います。

 

・・・だったと思いますが多くて申し訳ないのですが、ネットで調べればすぐにわかります。

 

気になる人は調べてみてはいかがでしょうか。

 

受験生の中には規模(学部数)の違いが学力と関係があるのかと考える人もいるかもしれませんね。

 

しかしながら、私としては他大学を評価することはできませんので、ご自身で確認するなどして判断していただきたいと思います。

 

大学の評価は人それぞれでしょうから。

 

総合大学と単科大学の違いとしては、学部数や学生数の違いが当然あるのですが、それ以外にも教養科目の違いも大学によってはあります。

 

いろいろな学部があると、教養科目で多くの講義から選べますので、おもしろい学問に出会いやすいです。

 

もちろん単科大学でもいろいろな講義が受けられるように対応している大学もあるでしょう。

 

総合大学と単科大学のメリット・デメリットを考えればいろいろとあるのかもしれませんが、専門をどちらが深く学べるというようなことでもないでしょうから、あなたが行きたい大学が一番いいということなのではないでしょうか。

 

ただ、どうしても判断材料を一つ挙げないといけないのであれば、単科大学は同じような分野の学生のみということをどのように判断するのかだと思います。

 

同じような分野の人たちが多いことをメリットと考えるのか。

 

総合大学であれば、学部数が多いことから、まったく関係ない分野の学生が大勢いますが、これをメリットと考えるのか。

 

大学内であなたが知り合う人たちに違いが出る可能性がありますので、そこをどう判断するのかということではないでしょうか。

 

サークルを考えると総合大学と単科大学の違いは結構あるかもしれませんね。

 

大学に入学した後で失敗したと後悔することがないように志望大学を選んでいただきたいです。

 

  • この記事を書いた人

マナブ

偏差値40台前半(※)の工業高校から、センター試験ありの推薦により、現役で国立大学(総合大学の理系学部学科)に合格 工業高校での成績は、高校3年間常に学年1位 塾・予備校・家庭教師・通信教育など一切利用せずに、独学でセンター試験(現在でいう大学入学共通テスト)5教科5科目受験【平均得点7割弱】 得意科目は数学【センター試験の得点は8割弱】 普通科高校の進学校出身者(偏差値70以上や60台後半の高校※)など十数人が在籍する国立大学の理系学科のコースを成績1位(首席)で卒業 就職は、就職氷河期の中でも最も厳しいといわれた数年間の「超氷河期」の年に大学4年生である22歳を迎えたが、第一希望の某自治体(地方公務員)の上級職に採用され入庁 現在は公務員を退職し、高校・大学時代に独自の勉強方法(現在はさらに改良)を確立した経験を活かしながら、教育関連の分野に力を入れている ※ ・・・ 当時の偏差値が確認できなかったため、現在の高校の偏差値を記載しています なお、当該高校の県内での序列やレベルが当時と変わらないため、偏差値が当時と現在で大きく違うことはないと考えています

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