大学入試

大学受験は得意科目や苦手科目を考えるよりも配点を重視すべき

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大学受験の勉強は科目の配点を重視する

 

普通科高校生や工業高校、商業高校、農業高校など専門高校生のみなさんの中で国公立大学や私立大学を目指している方々は、受験勉強に励んでいるところだと思います。

 

国立大学であれば5教科7科目とか、私立大学であれば3教科3科目とか試験の科目数はいろいろとあるのですが、人によって得意な科目と苦手な科目がありますよね。

 

得意も不得意もなく、すべての科目がほぼ同等の点数だという人はそれほど多くないでしょう。

 

程度の差はあれ得意・不得意科目がある人が多いと思いますので、受験勉強を始めたばかりの高校1年生や2年生は、受験する大学に合格するために、得意科目を伸ばす方がいいのか、苦手科目を克服する方がいいのか悩む人もいるのではないでしょうか。

 

これに関しての私の答えとしては、得意科目を伸ばすのでもなく、苦手科目を克服するのでもない、別な意見です。

 

私的には、これは答えが出ている話だと思います。

 

どこに答えが出ているのかというと、あなたが受験する大学にです。

 

大学のホームページを見ると、募集要項を見ることができますよね。

 

もし、あなたが受ける年度の募集要項がまだ公表されていなければ、参考までに前年度の募集要項を見てみるといいのではないでしょうか。

 

それを見ると、各学部学科ごとに、利用する共通テストの科目・配点や二次試験の科目・配点がすべて記載されていますよね。

 

つまり、学部学科ごとに何の科目を重視するのかは違うということです。

 

例えば、法学部と理学部を比べると、法学部では二次試験で国語を課すところが、けっこうあると思いますが、逆に理学部では二次試験で国語を課さないところがけっこうあると思います。

 

もし、二次試験で国語を課さないのであれば、二次試験に課される科目を重点的に勉強している方がいいですよね。

 

例えば、理系の学部学科で社会(1科目)が共通テストでは課されるが、二次試験では課されない場合、配点の換算がなければ最高で100点です。

 

この社会のテストの自分の点数が100点であれば、そのまま100点なのですが、もし大学側で圧縮されて50点満点に換算されれば、100点は50点になりますし、自分の点数が60点だった場合は30点になります。

 

その学科の社会の点数が圧縮されて50点満点になった場合、共通テストで100点取った人と60点だった人の40点の差は換算され50点と30点の20点差になるわけです。

 

もし、その学科の二次試験の数学が200点満点であれば、先ほどの社会の差の20点は二次試験の数学の10%にしかならないということですし、数学が400点満点であれば、社会の差の20点は二次試験の数学の5%にしかならないということです。

 

そう考えると、この場合には、共通テストの社会の点数を60点から100点に上げることを目指すのも大事なことですが、二次試験の配点が高い数学をさらに勉強するほうが総合得点が上がりやすく効果が高いと言えますよね。

 

今話したことはあくまでも例ですので、必要な科目や配点は当然ですが大学の学部学科によって違いますので、自分が受験するところをしっかりと確認する必要があります。

 

まぁ~あり得ないんですけど、極端な例で言えば、もし、一般入試の試験内容が5教科7科目900点満点と小論文だった場合に、小論文の配点が1万点あれば、5教科7科目で900点取ったとしても、小論文の1万点の10%にも満たないので、圧倒的に「小論文対策に時間をかけた方がいいですよね」ということになります。

 

高校入試までは5教科の換算がないところがほとんどでしょうから、5教科をまんべんなく勉強し、得意科目を伸ばした方がいいのか、苦手科目を克服するのがいいのかという考えが出るのは当然です。

 

しかしながら、大学は理系・文系に大きく分かれますので、学部学科が求める科目には相当な違いがあります。

 

募集要項には、その学部学科が求める科目と配点が書いているわけですので、大学のホームページを見るなり、募集要項の紙をもらうなりして、まずは研究することが大切です。

 

受験対策は戦略が大切

 

大学受験は何も考えずがむしゃらに勉強すればいいということではありません。

 

戦略的に勉強していくことが重要です。

 

昔、ある難関大学の人がこのように言っていました。

 

「俺の大学は、ある特定の科目だけ、高得点を取れるようにめちゃくちゃ勉強して、残りの科目はほとんど勉強しなくていいよ」

 

科目ごとの配点に非常にばらつきがあるということでしょう。

 

配点の高い科目を集中して勉強し、残りの科目は配点が低いからそれほど勉強しなくてもいいと、その人は言いたかったのです。

 

その人は大学入試センター試験時代の人ですが、さすがに勉強しなくてもいいとは言いながら、難関大学を目指す人ですので、それなりの点数は取れてい

たのではないかと思うのですが・・・

 

まぁ~ここまで極端に考えなくても、募集要項を見て、科目と配点を確認し、配点に合わせた形で勉強していけば、戦略的に大外れはないと思います。

 

合格・不合格は合計点で争うわけですので基本的には配点重視型がいいとは思うのですが、一つ気を付けてもらいたいのは、点数を上げるのにどれだけの時間がかかるのかということです。

 

確かに配点としてはA科目の方が高いかもしれませんが、配点は低いもののB科目の方が勉強時間が短くて済むのであれば、ある程度B科目も考慮する必要があるかもしれません。

 

勉強時間と配点次第ですね。

 

最終的には、B科目のようなものをどのように対応するのかも含めて、あなたの戦略にかかっているのでしょう。

 

  • この記事を書いた人

マナブ

偏差値40台前半(※)の工業高校から、センター試験ありの推薦により、現役で国立大学(総合大学の理系学部学科)に合格 工業高校での成績は、高校3年間常に学年1位 塾・予備校・家庭教師・通信教育など一切利用せずに、独学でセンター試験(現在でいう大学入学共通テスト)5教科5科目受験【平均得点7割弱】 得意科目は数学【センター試験の得点は8割弱】 普通科高校の進学校出身者(偏差値70以上や60台後半の高校※)など十数人が在籍する国立大学の理系学科のコースを成績1位(首席)で卒業 就職は、就職氷河期の中でも最も厳しいといわれた数年間の「超氷河期」の年に大学4年生である22歳を迎えたが、第一希望の某自治体(地方公務員)の上級職に採用され入庁 現在は公務員を退職し、高校・大学時代に独自の勉強方法(現在はさらに改良)を確立した経験を活かしながら、教育関連の分野に力を入れている ※ ・・・ 当時の偏差値が確認できなかったため、現在の高校の偏差値を記載しています なお、当該高校の県内での序列やレベルが当時と変わらないため、偏差値が当時と現在で大きく違うことはないと考えています

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