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高校受験の数学で捨て問を作るのはいいのか

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高校受験の数学で捨て問を作る

 

高校受験の中でも数学は平均点の低い教科の一つですが、高校受験の数学で捨て問を作って構わないのだろうかと悩んでいる中学生も多いのではないでしょうか。

 

数学の捨て問を作るのがいいのかどうかは、もちろんその生徒の学力や志望校にも関わってきますので人によって違うのですが、非常にざっくり言うのであれば、私としては高校受験にあたって数学の捨て問は作った方がいいと思います。

 

なぜ私がそのように思うのかというと、そもそもすべての問題を正解、つまり「100点満点を取らないと合格できない」というような高校はほぼないと考えられるということと、超難問になると勉強時間に対する配点が受験勉強にあたって効果的ではないと考えられるからです。

 

「100点満点を取らないと合格できない」というような高校はほぼないと考えられると言いましたが、これは多くのみなさんも同様に感じているのではないでしょうか。

 

各都道府県のトップ校であったとしても、全教科100点じゃないと合格できないというわけではないでしょう。

 

また、超難問についてはどのようなレベルからを超難問というのかは人それぞれですが、私の中では高校受験の数学であれば、その問題の中で最も難しい問題や各大問の最終問題などを考えていて、正解率でいうと1%前後ぐらいの問題を想定しています。

 

この考え方は人によっていろいろ違うのかもしれませんが、個人的には正解率1%前後ぐらいの問題ですね。

 

先日、数学の高校入試問題を解いていたのですが、解き方は間違っていないと思うんだけど、答えがなんだか不正解みたいな「きれいではない大きな分数」になってしまいました。

 

最終問題になると答えもぶっ飛んだ感じになる問題もあるんですよね。

 

答え合わせをすると、私が出した答えで正解でしたが、この問題の正解率は1%を少し超える程度でした。

 

この問題は無回答者が非常に多かったようなのですが、確かに正解率は低いだろうな~と思う問題でした。

 

ところが、この問題の配点が思ったほど高くなくて、ちょっとうろ覚えなんですけど、確か5点だったと思います。

 

え~!

 

この問題のレベルで5点なの~

 

「せめて、6点か7点でしょ~」と、思ったんですよ。

 

これを見た人は「5点も6点も大差ないでしょ!」と思うかもしれませんね。

 

確かにそうなのですが、私がこれを言う理由が他の問題との配点の関係からなのです。

 

けっこう前に解いた問題なのでちょっとうろ覚えで申し訳ないのですが、確かこの1つ前の問題だったと思うんですけど、その配点が4点だったんですよ。

 

その4点の正解率が20%程度だったので、配点的に正解率1%程度で5点は厳しいと思ったわけです。

 

高校受験の数学で正解率1%程度の問題が解けるようになるには、かなりの理解力や計算力、イメージ力などが必要なので、相応の勉強時間を費やすことになります。

 

これは各都道府県の配点によって違うのですが、例年の最終問題(各大問)の正解率のわりに配点が低いのであれば、まずはその手前の問題ぐらいまで解けるレベルの勉強を優先して、正解率の低い問題は捨て問として勉強時間や勉強のレベルをコントロールするのも一つの手法ではないかと思うので、私としては捨て問を作るのもありなのではないかと考えるわけです。

 

ちなみに各問題(過去問)の正解率は全都道府県が公表しているとは限りませんのでご注意ください。

 

確実に取れる問題で点数を取る

 

私としては、例えば大問が5まであったとすると、大問1と2はそうでもないのですが、大問3以降の各大問の最終問題とそれ以外の問題のレベルの差はけっこう大きいと思います。

 

その難易度の高い問題にどの程度力を入れていくのかというのは大きなポイントの一つだと思います。

 

仮に大問3・4・5の最終問題をすべて捨てたとして、それぞれ各5点~7点だったとしたら、残りすべて正解していれば80%ぐらいは取れるわけです。

 

ただし、残りすべて正解するのは難しいかもしれませんので、捨て問以外は9割正解を目指すということで、まずは全体として70%程度の得点を狙うのも勉強の方法としては一つの手ではないでしょうか。

 

もちろん最低でも80%以上、できれば90%以上の得点が必要な学校もあるわけですので、志望校に合格可能な点数から逆算する必要があります。

 

できれば、各大問の最終問題を1~2問は正解できる学力があると狙える高校も増えていくと思います。

 

都道府県によって差はあるでしょうが、数学の平均点は50点程度が多いのではないかと思いますので、まぁ~個人的には、確実に狙える問題と勉強すれば手が届く問題で点数を確保して、他教科の勉強時間との関係で、超難問まで狙える勉強時間が確保できるようであれば、そこに挑戦していくのも一つの手法だと思います。

 

最後になりますが、数学で捨て問を作るかどうか悩んでいる人の中には、数学が苦手な人もけっこういらっしゃるのだと思います。

 

得意でないからこそ捨て問を考える人もいるわけです。

 

しかしながら、数学が苦手だからといって1つの分野を丸ごと捨て問にするのはよく考えた方がいいと思います。

 

図形問題が苦手だから、図形問題は一切勉強しないとか、確率が苦手だから確率は一切勉強しないというような「分野を丸ごと捨てる」のはもったいないと思います。

 

どの大問であれ、最初の1~2問はそんなに難しい問題ではないことが多いですから。

 

簡単な問題はできるだけ点数を確保できるようにすることがいい点数を取るためのコツですので。

 

  • この記事を書いた人

マナブ

偏差値40台前半(※)の工業高校から、センター試験ありの推薦により、現役で国立大学(総合大学の理系学部学科)に合格 工業高校での成績は、高校3年間常に学年1位 塾・予備校・家庭教師・通信教育など一切利用せずに、独学でセンター試験(現在でいう大学入学共通テスト)5教科5科目受験【平均得点7割弱】 得意科目は数学【センター試験の得点は8割弱】 普通科高校の進学校出身者(偏差値70以上や60台後半の高校※)など十数人が在籍する国立大学の理系学科のコースを成績1位(首席)で卒業 就職は、就職氷河期の中でも最も厳しいといわれた数年間の「超氷河期」の年に大学4年生である22歳を迎えたが、第一希望の某自治体(地方公務員)の上級職に採用され入庁 現在は公務員を退職し、高校・大学時代に独自の勉強方法(現在はさらに改良)を確立した経験を活かしながら、教育関連の分野に力を入れている ※ ・・・ 当時の偏差値が確認できなかったため、現在の高校の偏差値を記載しています なお、当該高校の県内での序列やレベルが当時と変わらないため、偏差値が当時と現在で大きく違うことはないと考えています

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