短期投資と長期保有のメリット・デメリットをミックス
株の儲けを増やす方法は人によって違うわけです。
短期投資で取引する人もいれば、長期保有する人もいますよね。
もし短期的に上昇したところで売却し、その後上昇前の株価まで戻った場合には、短期売買して成功だったということが言えます。
しかしながら、短期的に上昇したところで売却し、それなりの利益を得たものの、その銘柄がそれ以降もずっと長期的に上昇して行く結果になった場合には、短期的に売買せずに、長期保有しておけばよかったということにもなりかねません。
どのようなやり方をとっても、メリットとデメリットはあるわけですが、できるだけ有利な取引をし、リスクを少しでも減らした上で儲けを増やすため、人によってはどちらにも対応できるように、株を複数単元購入し、短期投資用と長期投資用で保有するという人もいます。
このメリットは、短期的な利益を狙った上で、長期的な利益も狙うということですので、どちらかだけに偏った取引をすると言うわけではありません。
もしかすると、結果的には短期売買(短期投資)の方が利益が高いかもしれませんし、場合によっては長期投資の方が利益が高いかもしれません。
つまり、このやり方は、最も高い利益は得られないかもしれませんが、最悪の展開をできるだけ避けようというような、中間的な利益を狙った取引といえるのではないでしょうか。
月足チャートで値動きを確認
下のチャートは、プラマテルズの2014年から2019年3月の月足チャートです。
短期投資のメリット・デメリット、長期投資のメリット・デメリットをミックスするために、複数単元購入したとします。
2014年、赤丸 A の価格が約400円です。
その後、2015年に株価は500円を超える価格になりました。
あくまでも結果論ですが、2016年の赤丸Bで、赤丸Aとほぼ同じ約400円まで値下がりしました。
もし複数単元購入し、例えば半分を株価が上昇したところで売却していれば、利益を得ることができたわけです。
その後、2017年から2018年1月にかけて急激に株価が上昇しています。
もし短期投資と長期投資のメリット・デメリットをミックスするために、複数単元購入していたとすると、短期売買ぶんとして、赤丸Cあたりで半分売却し利益を得て、長期保有用に半分ホールドしておくということも可能だったわけです。
結果論で言うと、赤丸Dの安値で結局400円ぐらいまで下落してしまいましたので、もし赤丸Aや赤丸Bから全て長期投資で考えていたとすると、短期投資で儲かるはずだった利益を得られなかったということになります。
まずは利益を確保することが大切
逆に2017年夏頃購入して、長期保有しようと考えた場合だと、数ヶ月間は利益が取れたわけですが、その時点で売却していなければ、赤丸D時点で含み損になっているわけです。
長期投資は単純に持っていれば利益が得られるというわけではありません。
そう考えると、短期と長期のメリット・デメリットをミックスさせることで、ある程度の株数は短期投資で利益を狙い、残りを長期投資で狙うというやり方も検討してみる価値はあるのではないでしょうか。
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短期投資で利益を確保できていれば、長期投資の売却判断もゆとりが持てるようになります。
株価が上昇したときに売るというのは、儲かる上で大切なことです。
特に、低位株など値段が安いものであれば、複数単元買いもやりやすいのではないでしょうか。
もちろん買う場合には、一気に買うというようなことはせずに、複数回に分けてリスクを減らす買い方が必要になるかもしれませんが・・・。