大学入試

共通テストの自己採点に関して受験生からのよくある質問

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共通テストの点数は自己採点?

 

大学入学共通テスト(以前でいう大学入試センター試験)の時期が近くなると必ず出てくる質問があるので、今日はその話をしたいと思います。

 

最初に私の話を少しだけしておきたいと思います。

 

私は偏差値40台前半の工業高校から「センター試験あり」の推薦で国立大学に合格しました。

 

試験内容としてはセンター試験5教科5科目・面接・小論文・調査書でした。

 

センター試験の点数は、5教科5科目の平均点で7割弱なのですが、これは自己採点です。

 

自分の点数を伝えるのになぜわざわざ、自己採点と書いたのかというのが今回の記事のポイントです。

 

一度でも共通テストを受けたことがある人、例えば浪人生だと当然理解できているのでしょうが、これから国公立大学や私立大学を受験する、高校3年生や翌年以降の高校2年生、高校1年生の中には自己採点の意味を理解していなかったり、勘違いしている人がいます。

 

そのようなことから、私の点数を伝えるときに、あえて自己採点と書いたのです。

 

つまり最初に話した、共通テストの時期が近くなると必ず出てくる質問とは「自己採点」のことです。

 

あえて自己採点と書いたのですが、大学受験にあたって、一般的には自分の点数を「自己採点での点数」という人は、ほとんどいないと思います。

 

なぜなら、自己採点が当たり前だから。

 

もっと言えば、大学受験の時点では、自己採点でしか自分の点数を知る手段がないから。

 

「あなたは共通テストで何点でした」というのを大学受験の時点で教えてくれることはありません。

 

希望者がその点数を知るのは大学受験が終わった年度明け、つまり合格していれば、大学生になってから結果を教えてもらえます。

 

大学受験時点でいえば、自己採点でしか自分の点数を知る手段がないからこそ自己採点が重要なのです。

 

なぜなら、自己採点での点数によって、出願する大学を決めますので、いい加減な自己採点ではダメだということです。

 

しかしながら、高校生のみなさんの中には自己採点だと正確な点数が出ないんじゃないかと思う人もいるのではないでしょうか。

 

例えば、高校の中間テストや期末テストを受けた後に、自己採点で80点は取れているだろうと思っていた科目が、実際には75点しか取れていなかったということもあり得るじゃないかと思うわけです。

 

確かにそのようなことはあり得るのですが、失礼ながらそれは自己採点ではなく「勘」です。

 

自分が受けてみた感覚で80点取れているだろうと思っているにすぎません。

 

共通テストの自己採点というのは、そのような「勘」による採点ではなく、試験終了後に出る各所からの速報、解答を掲載する新聞社からの情報などを見て、自分の答えと合っているか(正解しているか)を確認した上で、点数を出すことになります。

 

もし、高校のテストの後に、先生から解答のプリントなどもらえるのであれば自己採点が可能かもしれませんね。

 

自分の解答は記録しておく

 

そうなると、次の質問が出てきます。

 

「自分の解答はどこで見られるのでしょうか?」という質問です。

 

残念ながら、自分の解答をどこかで見ることができるようなシステムにはなっていません。

 

ですので、自分がマークシートの何番にマークしたのかわからない場合には正確な自己採点ができなくなる可能性があります。

 

自己採点のやり方としては、自分の解答が必要になるわけです。

 

私の時代は問題冊子(問題用紙)の持ち帰りができたため、自分のマークした番号に丸をしていました。

 

私の時代は・・・と言った理由としては、ルールは変わる可能性があるからです。

 

問題冊子の持ち帰りもルールとして大丈夫なのかあなた自身で確認してもらいたいからです。

 

さて、自己採点について、さらに高校生から質問が続くことがあります。

 

共通テストの自己採点によって大学の出願先を決めるのであれば、例えば5教科7科目900点満点で540点(6割)しか取れていないのに、大学には自己採点の結果を少し盛って、630点(7割)だったと言う受験生がいるのではないか。

 

初めてこのような意見を聞いた時に、かなりびっくりした記憶があります。

 

この意見を聞いた後に思ったことは、常識だと思っていることでも、初めて経験する人にとっては、それは「常識ではない」ということです。

 

そう考えると全然おかしな質問ではないですし、むしろ考えさせられる「良い質問」だと思いました。

 

さて、この質問に関しての私の答えは、そもそも大学に自分の共通テストの点数は何点でしたと申告する機会は基本的にはないと考えていいのだと思います。

 

なぜ基本的にはなのかというと、もしかすると共通テストありの推薦入試の面接とかで、「共通テストは何点ぐらい取れましたか?」という質問がある可能性もゼロではないですし、日本に何百とある大学のすべてをわかっているわけではありませんので、絶対に申告する機会がないとまでは言い切れないからです。

 

もしあなたがA大学を受けたとすると、あなたから点数を聞かなくてもA大学はあなたの共通テストの点数を知っているわけです。

 

だから、点数を盛るとか考えるのは意味のないことです。

 

大学側は本当の点数を知っているのですから。

 

マークミスがないように

 

さらに質問は続いて「本当に自分の点数は自己採点どおりになっているのでしょうか?」と聞く人もいます。

 

この質問は、なかなか核心を突いた質問だと思います。

 

実は、多かれ少なかれこのモヤモヤした気持ちを抱えながら、受験生は大学の出願先を決め、人によっては二次試験に臨んでいくのです。

 

もしかするとマークミスがあって、自己採点よりも点数が低いのではないか。

 

もしかすると1問目から解かずに途中の問題から解いたからマークのズレが起きていないか。

 

もしかするとマークすべきところをマークしていないのではないか。

 

もしかすると科目のマークを間違えたのではないか。

 

もしかすると取り返しのつかないマークミスをしたのではないか。

 

・・・など、マークミスに関して考え出すときりがないほど出てきますし、余計に不安になります。

 

終わったことに関して考えすぎても心配して不安になるだけであり意味がないので、今できることに取り組むのが大切です。

 

それでは、実際にマークミスがあったのかどうかはどうすればわかるのかということですが、残念ながら事後的にしかわかりません。

 

正確さを求めるのであれば、大学入試センターに成績通知の希望を出した人だけが4月以降にわかることになります。

 

ただし、4月以降ですので、大学受験も終わった後です。

 

正確さは求めないのでざっくりでいいということであれば、それがわかるのは大学に合格した時です。

 

大学に合格したのであれば、少しぐらいはマークミスがあったかもしれませんが、重大なマークミスはなかったと考えていいのではないでしょうか。

 

残念ながら不合格だった場合には、マークミスがあってギリギリ合格点に足りなかったのか、重大なマークミスがあったのか、マークミスは一切なかったが単純に点数が足りなかったのか、どの理由によるものなのかは成績通知を見ないとわからないでしょう。

 

私で考えると、最初に言ったとおり、センター試験の点数は5教科5科目で平均7割弱の自己採点であり、国立大学に合格していますので、もしマークミスがあったとしても、それは重大なものではなかったと考えることができるでしょう。

 

ちなみに、マークミスに関しては多くの人がマイナスのイメージなのですが、マークミスが起こった場合に必ず点数が下がるということでもありません。

 

例えば、自分は「3」だと思って「3」にマークしたはずが、マークミスにより「2」にマークしてしまい、実はその「2」が正解だった場合には、マークミスにより点数が上がるということになります。

 

このようなことなどの理由で、自己採点よりも点数が高い人もいるようです。

 

そう考えると、私の点数も7割弱より微妙に低いかもしれませんし、微妙に高いかもしれませんし、自己採点どおりだったのかもしれないということです。

 

マークは慣れの問題が大きいですので、マーク式の模試を受けるなど前もって対策をしておく必要があるのではないでしょうか。

 

大学を決めるにあたって自己採点の重要性を理解してもらえたのではないでしょうか。

 

自己採点の結果、どこの大学にしようかなぁ~と、いい意味で選択肢が多すぎて悩むぐらいの点数が取れるように、勉強していただきたいと思います。

 

  • この記事を書いた人

マナブ

偏差値40台前半(※)の工業高校から、センター試験ありの推薦により、現役で国立大学(総合大学の理系学部学科)に合格 工業高校での成績は、高校3年間常に学年1位 塾・予備校・家庭教師・通信教育など一切利用せずに、独学でセンター試験(現在でいう大学入学共通テスト)5教科5科目受験【平均得点7割弱】 得意科目は数学【センター試験の得点は8割弱】 普通科高校の進学校出身者(偏差値70以上や60台後半の高校※)など十数人が在籍する国立大学の理系学科のコースを成績1位(首席)で卒業 就職は、就職氷河期の中でも最も厳しいといわれた数年間の「超氷河期」の年に大学4年生である22歳を迎えたが、第一希望の某自治体(地方公務員)の上級職に採用され入庁 現在は公務員を退職し、高校・大学時代に独自の勉強方法(現在はさらに改良)を確立した経験を活かしながら、教育関連の分野に力を入れている ※ ・・・ 当時の偏差値が確認できなかったため、現在の高校の偏差値を記載しています なお、当該高校の県内での序列やレベルが当時と変わらないため、偏差値が当時と現在で大きく違うことはないと考えています

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