数学はできる・できないが分かれやすい
高校受験を受けるにあたって5教科の勉強をしている人は多いと思いますが、その中でも「できる・できない」が分かれやすい教科の一つが数学ではないでしょうか。
数学を相当苦手にしている中学生はけっこういますね。
数学が好きで得意な人と苦手で嫌いな人の違いは何なのでしょうか。
今日はそのあたりのことを私の経験も踏まえて考えてみたいと思います。
まず自分の話をすると、私は数学がすごく好きです。
これは小学生の頃から大学を卒業するまでずっと好きでしたし、今でも好きです。
それでは、なぜ数学が好きなのかというと、簡単に言えば、学校の中間テスト・期末テストや入試などの試験も比較的点数が取れたからということなのではないでしょうか。
もちろん、学生生活の中で数学の点数がずっと好調だったのかというと、そうではない時期もありました。
一番成績がさえなかったのは小学校の3年生・4年生のころです。
数学というか算数ですね。
しかしながら、小学校5年生・6年生になると、算数に対しての理解力や計算力が高まり急激に算数が好きになり得意になりました。
中学・高校になってもそのまま数学好きで、高校時代はほとんど100点しかとらなくなりました。
大学入試センター試験(現在でいう大学入学共通テスト)でも平均点の2倍弱の点数でしたので、それなりに数学はできるタイプだったと思います。
また、国立大学の数学の講義も難しいと思ったことはありません。
これは、ある2つのことを意識していたのがよかったのかもしれません。
多くの問題を解いているか
それでは数学ができる人とできない人の違いは何なのかというと、私としては数学が好きか嫌いかの影響を受けるのだと思います。
それでは数学が好きな人と嫌いな人の違いは何なのかというと、私としては点数が取れるか取れないかなのだと思います。
普通に考えると、数学が90点取れて「数学が嫌い」、15点しか取れなくて「数学が好き」という人はほとんどいませんよね。
高い点数が取れるから数学が好き、低い点数しか取れないから数学は嫌いとなるのが一般的ではないでしょうか。
私としては、どの教科もですが、好きになってから点数が取れるのではなく、点数が取れるようになってからその教科が好きになる人が多いのだと思いますし、そうなることでさらに勉強ができるようになるのだと思います。
高校受験を意識し始めると、数学ができない・苦手であれば焦ってくる人もいると思いますが、まずは、自分の現状を認識することが大切なのではないでしょうか。
数学ができない・苦手だといってもいくつかのレベルにわけることができます。
例えば、学校の中間試験・期末試験ではそれなりの点数が取れるのに、実力テストや模擬試験になると点数が取れなくなる人。
自力では解けない問題でも解説や解答を見たら意味は分かる人。
解説や解答を見ても意味が分からない人。
問題自体が何を言っているのかわからない人。
いろいろなレベルがあるわけですが、私としては程度の差はあれ、基本的には演習量が足りているのかということと、演習間隔がどうなのかという、2つのポイントがあるのだと思います。
数学ができないと言っている人の中には、演習量が足りずに、ほとんど問題を解いていない人もいます。
例えば、公立高校入試などの高校受験でよく出題される平面図形の問題では、三平方の定理や相似などを使いますが、わずか数問解いただけで平面図形の分野を理解し、解けるようになるのはそもそも難しいわけです。
教科書に掲載されている問題数は、ページ数の関係上それほど多くないわけですから、教科書の問題を解いただけで、参考書や問題集、模擬試験の問題を解けるようになるのかというと、問題のレベルによってはそれが難しいとなるのはある意味当たり前だと思います。
練習問題をたくさん解く、つまり演習量を増やすことによって、その分野におけるいろいろなパターンを解くことができるようになります。
そして、多くの問題に挑戦すると、ある時に気づくことがあると思います。
「あれ? このパターン、この前解いたような気がする・・・」
多くの問題に挑戦することによって、その分野への理解が深まるとともに、計算スピードも速くなり、それらがその分野への自信につながっていきます。
また、解けば解くほど、パターンが限られているということに気づくと思います。
数学ができないという人は、演習量としての蓄積が足りているのかを確認してみるのがいいのではないでしょうか。
各分野どれぐらい問題を解けばいいのかは人によって違うわけですが、「またこのパターンか・・・」と思えるようになってきたら、理解が深まっているのではないでしょうか。
もしそこまで行けなかったとしても、あなたが目標にしている高校に合格できる点数が取れるレベルになるまで問題を解く必要があるということではないでしょうか。
ちなみに、パターンという考え方は人によって賛否両論あると思います。
賛否両論ある理由の一つがパターンの定義にあるのではないでしょうか。
パターンを暗記と捉えるのかどうなのか。
これは人によって違うと思いますので、賛否両論あるのでしょう。
さて、話を戻して、数学ができる人も勉強せずに解けるようになっているわけではないということを意識すると良いと思います。
たくさんの問題を解いてきたから「あ! またこのタイプの問題ね、余裕でしょ!」となっていった人がほとんどなのではないかと私は思います。
理解したものも解かないと忘れますよ!
さて、もう一つ知っておいてほしいのが、演習間隔です。
中間テストや期末テストで点数は取れているのに、実力テストや模擬試験になると点数が取れなくなる人は、まさにこの間隔を意識すると少しずつ改善していくかもしれませんね。
人間は忘れやすいですから。
せっかく理解できた分野でも、長くその問題を解いていないと忘れてしまうものです。
だからこそ、理解できた分野でも定期的に問題を解いていくことが成績を上げるためには必要になってくるのだと思います。
それではどうするのがいいのかというと、時間が許すのであれば、今日問題を解いたら、明日も明後日もその後も毎日同じ分野の問題を解くわけです。
これは同じ問題を解くのではなく、同じ分野の別問題を1問でもいいので解いていくということです。
忘れたものを再度理解するのにはそれなりの時間が必要になりますが、忘れないうちに毎日のように問題を解いていく場合だと、日に日に問題を解くスピードも速くなりますので、思っているよりも時間はかからなかったりするものです。
しかしながら、数学の分野も多いわけですし、他の教科もあるわけですので、ある時点から毎日その分野の問題を解いていくのは時間的に難しくなることがあると思いますが、そのようなときは2日に1問や3日に1問と間隔を徐々にあけていくことで対応は可能だと思います。
最終的には自分が忘れない間隔で徐々に問題に挑戦する日にちをあけていけばいいわけです。
そうすることで他の教科・科目もまんべんなく勉強できるようになるのではないでしょうか。
勉強に対してよくある話として、1つの問題集を何周もするのと、多くの問題を解くのとどちらがいいのかということがよく対比されると思います。
今日の話もこれに絡む話であったのですが、これに関してはまた後日話をしたいと思います。
さて、最後になりますが、高校受験勉強を始める段階になって、数学ができない・苦手だとならないように、その対策(コツ)として、演習量が足りているのか、演習間隔が長すぎないか意識して勉強を始めてみるのもいいのではないでしょうか。