「勉強のやり方」と「問題の解き方」どちらを教えてもらう方がいい?

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成績によってどちらがいいかは違うのでは?

 

「勉強のやり方を学ぶ」のと、「わからない問題の解き方を学ぶ」のと、学習に対してどちらがいいのでしょうか。

 

これは人によって考え方が異なるでしょう。

 

一般的な塾や予備校、家庭教師、通信教育などは、わからない問題の解き方を学ぶ面が強いのだと思います。

 

一方で、勉強のやり方を教える塾もあります。

 

私としては、この2つはどちらがいいというようなものではなく、本人の学力の影響が大きいのではないかと思います。

 

例えば、本人(中学生や高校生)の学力が高いのであれば、勉強のやり方は自分自身でしっかりとしたものを確立できていると考えられるのではないでしょうか。

 

すでにテストで高得点を取っているのであれば、そのような人にわざわざ勉強のやり方を教えても、それほど大きな効果は期待できない可能性があるのではないでしょうか。

 

このような好成績な生徒が、例えば平均90点ぐらいを取っていたとすると、残り10点分を考えればいいわけです。

 

わからない問題の解き方を教えることによって、3点上昇したとすると、わからなかった10点に対して3点、つまり30%分を理解できたことになります。

 

好成績の生徒は、そもそもわからない問題が少ないわけですので、わからない問題を1問ずつ対応していく方が、いい効果が得られるのではないかと私は思います。

 

また、点数の高い人は、理解力も高いことが多いでしょうから、わからない問題を理解するのも、それほど時間がかかることもないかもしれませんね。

 

一方で、平均40点ぐらいしか取れない生徒であれば、わからない問題の解き方を教えても、思ったような効果が出ないこともあり得ます。

 

わからない問題の解き方を教えることによって、3点上昇したとすると、わからなかった60点に対して3点、つまり5%分を理解できたことになります。

 

ここからは、本人や親御さんの考え方次第なのですが、平均90点の生徒のわからない問題10点に対する3点(30%)と平均40点の生徒のわからない問題60点に対する3点(5%)の、それぞれの3点の重みをどう考えるのかだと思います。

 

失礼ながら、成績の悪い生徒は、そもそもわからない問題が多いわけですし、理解するまでに時間がかかるでしょうから、わからない問題の解き方を1問理解するのも大変なことはよくあります。

 

このような生徒には、わからない問題の解き方を教えるよりも、勉強のやり方を教えた方が成績が伸びることもよくあるわけです。

 

もちろん、わからない問題の解き方を教えることにより、点数として何点か上昇が期待できる面はあるのですが、あまり成績がよくない生徒は目先の点数よりも大局的な面を考えた方がいい場合もあり得るわけですね。

 

あまり成績がよくない生徒の中には、塾や予備校、家庭教師、通信教育などを利用しても、思ったほど成績が上がらない人もいるのではないでしょうか。

 

わからない問題が多すぎて、何がわからないのかもわからない。

 

どこからわからなくなったのかもわからない。

 

どうやって勉強すればいいのかもわからない。

 

そのような状況であれば、わからない問題の解き方を1問教えても、そこから大きな効果を期待するのは難しい可能性もあります。

 

私は偏差値40台前半の工業高校からセンター試験5教科5科目を受験し、平均7割弱の点数で国立大学(総合大学の理系学部学科)に推薦で合格しました。

 

工業高校の授業がわからない人もいると思いますが、工業高校は学校で勉強する5教科の時間数が普通科高校の半分程度しかありません。

 

また、授業の内容も易しいものであることから、授業のレベルと時間数の両方を考慮して考えると普通科高校の3割程度のレベルかもしれません。

 

それでもセンター試験(今でいう共通テスト)で5教科5科目平均7割弱取れたのは、勉強法を研究したからです。

 

・・・とは言っても、勉強法を研究し始めたのは高校3年生の途中からなので、センター試験の点数にはそこまで大きく反映されておらず、むしろ大学に入ってからの成績の方に反映されていると思います。

 

大学ではコースの首席でしたので、勉強の仕方がわかってきた結果なのだと思います。

 

それでは勉強のやり方をどうやって学ぶのがいいのかというと、一つの方法は、勉強ができる生徒のやり方を「まねる」ということではないでしょうか。

 

勉強ができる人は独自の勉強方法を確立している人が多いです。

 

特に、独学で勉強ができる人は、何かしらの勉強法があるのではないでしょうか。

 

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