偏差値は受験にあたっての一つの指標
今日は偏差値についての話をしたいと思います。
高校入試であれ大学入試であれ、偏差値の話はどうしても出てきますので、受験生にとっては気になることの一つなのではないでしょうか。
集団の中での位置を表すことから、受験にあたっての一つの指標として活用している人も多いと思います。
偏差値の計算方法は、自分の点数と平均点と標準偏差がわかれば、「え~い!」と計算式に入れるだけで、あっという間に答えが出ます。
「え~い!」と、どうやって計算するのかについてはネットで調べればすぐにわかります。
計算式は小学生レベルです。
「何で計算式を書いてくれないの~」と思う人もいると思いますが、大学を目指すのであれば、他者から教えてもらうだけではなく、自分で調べていく力も大いに必要ですので、気になる人は自力でネット検索でもしてみましょう。
ちなみに、標準偏差は、大学入学共通テストであれば、大学入試センター等から公表されるのを待つしかありません。
余談ですが、私は大学時代に、統計分析の中のいくつかの手法を毎日のように使っていました。
偏差値もよく見ていました。
私は全科目の中で数学が一番好きなのですが、その中でも高校の数学でいえば「場合の数(順列・組み合わせ)と確率」が一番好きです。
なぜこの分野が好きになったのかというと、小学生の頃から野球好きだったのが影響したのではないかと思っています。
打率・出塁率・防御率・盗塁阻止率・守備率・勝率などを小さいころからずーっと見ていたら、確率が好きになってきました。
そもそも、スポーツ好きなので、「場合の数」も、リーグ戦だったら全部で何試合あるか、ホーム&アウェイだったら何試合あるかなど、この分野がすんなりと頭に入りやすいんですよね。
だから、赤玉とか白玉を袋から出し入れする問題になったり、人の組み合わせとかの問題になっても、この分野は非常に好きです。
高校の偏差値
さて、余談はこれぐらいにして本題に入りたいと思います。
先ほども言ったとおり、受験においては偏差値を指標の一つとして活用している人は多いわけです。
しかしながら、私は学校の偏差値はあまり重視していません。
このブログの記事やプロフィールの中にも偏差値が出てきますが、これを書く理由としては、どれくらいのレベルの学校なのか知りたい人もいるだろうなぁ~と思ったからです。
あえて偏差値についていうのであれば、高校や大学の偏差値ではなく自分自身(個人)の偏差値に関しては、どの程度の位置にいるのかの指標になるのではないでしょうか。
高校の数が多い大都市圏に住まれている方は、なかなか理解しづらいかもしれないのですが、いわゆる地方に住んでいる人だと、自分の偏差値よりもはるかに低い偏差値の学校に進学することはよくある話です。
例えば、自分の偏差値が65なのに偏差値50の高校に進学するみたいな感じです。
もっとひどい場合は、自分の偏差値が70を超えているのに偏差値50の高校に進学する人もいるでしょう。
なぜそうなるのかというと、地方は面積の割りに高校数が少ないため、通学などのことを考えると自分の偏差値と、その高校の偏差値が釣り合っていなくても、最寄りの高校に進学することがよくあるからです。
学校数が少ないのは、少子化による影響もあるのでしょう。
県庁所在地の市であれば、高校もいろいろと選べるのですが、第3や第4の市以降となると自分のレベルに合う、例えば偏差値65の高校に通おうと思うと、県庁所在地の市に行くしかなく、片道2時間かかったりすることもあるわけですね。
そうなると通学が厳しいので、下宿も選択肢としてはあるのですが、現実的には高1では難しいでしょう。
ようするに、県(市町村)の面積の割りに高校の数が少ないのです。
東京の人がイメージしやすいように説明するならば、「東京23区全体の面積で、進学に適した普通科高校が1校しかない」というと、なんとなくイメージできるのではないでしょうか。
東京23区の面積に対して、国立大学を狙えそうな学校が1校しかないというとびっくりするかもしれませんね。
その1校も進学校ではなく、国立大学に進学するのは上位層だけということも多いです。
もちろん、他にも高校はあるのですが、その地域で2番手以降の普通科高校や工業高校、商業高校などです。
東京のような大都市圏は高校の偏差値が細かく分かれていますよね。
65の次は66、その次は67、その次が68と続くのですが、地方の場合は65の次は68、その次は71、その次が74というように偏差値に間が空きます。
高校数の多い大都市圏は自分に合った高校を選びやすいのですが、地方都市はそれが難しく、田舎になるほど学校の偏差値と在校生(特に成績上位層)の偏差値に乖離が生じるわけです。
そのようなことから、地方と言われている県については、高校の偏差値だけで、その学校の在校生(特に成績上位層)の学力を測るのは難しいということです。
地方においては低偏差値の高校だろうが、その学校のトップレベル層は、かなりレベルが高いこともあり得るという意味で、学校の偏差値はほどほどに考えるようにしています。
実際に、低偏差値の高校になると大学受験するのはトップレベル層だけになるパターンが多いですから。
地方は成績上位層と学校の偏差値の乖離が大きいことから、例えば偏差値50台の高校から東大に合格する人も出てくるわけです。
東京など大都市の人が見ると、なぜこの偏差値で東大や他の旧帝大に合格できるのだろうという疑問が生じるわけですが、地方であるが故に、近くに自分の偏差値に合う高校がないということがこのような現象を起こしているわけです。