出来高が多いのに株価が上がらない?
株式投資をするにあたって出来高は非常に重要であると言われていますね。
しかしながら、保有している株の出来高が多いのに株価が上がらないと思っている人も多いのではないでしょうか。
出来高が多いということは買いたい人が多いということですので、なんとなく株価が上昇していくような気もしなくはないのですが、約定するということは買いたい人だけではなく、売りたい人がいて成立するわけですので、必ずしも株価が上昇していくというわけでもないということなのでしょう。
実際に出来高が多い銘柄を見てみると、そのように感じる人も多いと思います。
出来高が多いということは売りたい人もそれだけいるわけですからね。
出来高を見るときに重要だと思うことは、出来高が多いのかどうかではなく、出来高増えているのかどうかということなのだと思います。
出来高が増えているということは、これまでよりも注目が集まり人気が出てきていると考えることもできます。
過去に株価が大きく上昇した銘柄を見てみると、それはすぐに分かるのではないでしょうか。
つまり、出来高を見る時のコツは、出来高数よりも出来高の増減を見ることの方が大事なのだと思っています。
そのようなことから、出来高が多いのに株価が上がらないことはそれほど珍しいことでもなく、わりとあるのではないでしょうか。
一般的な出来高と株価のパターンを知っては?
出来高が多くても株価が値下がりしたり、狭い範囲内で上下の値動きを繰り返している銘柄もたくさんあります。
株価と出来高の関係を意識するのであれば、単純に出来高が多いからどうだとか出来高が少ないからどうだということではなく、一般的な出来高と株価のパターンを知った上で取引したほうがいいと思います。
一般的に言うと、出来高が増えれば株価は上昇するわけですが、その後、出来高が増えなくても株価は上昇を続けたりします。
またさらに言えば、そこから出来高が減ったとしてもさらに株価は上昇を続けることがあります。
そのポイントごとに買うほうがいいのか買わない方がいいのかという段階がありますので、そういったことも基礎知識として知っていた方がいいのではないでしょうか。
このことについて詳しくは株式投資は予想で株を買うより銘柄の一般的な一生の動きを知って買うをご覧ください。
株価と出来高の関係を意識しておくことは非常に重要なことです。
しかしながら、絶対的なものでもないと考えていたほうがいいと思います。
とはいえ、過去のチャートを見ていると出来高が大きく増えていくときには株価も上昇する可能性がありますので、そういった銘柄については注目しておくと良いのではないでしょうか。
なお、出来高が急激に増えて株価が急上昇した後には、出来高が急落して株価も大きな下落をすることがあります。
こういった銘柄を購入した場合には、どのタイミングで売却するのかということもあらかじめ考えておく必要があるのではないでしょうか。
急激に出来高が増える銘柄と徐々に出来高が増える銘柄では、株価の変動もまた違いますので、自分の取引スタイルで、どういった銘柄が売買しやすいか考えた上で銘柄選定をしてみてはいかがでしょうか。
出来高が少ない銘柄は?
ちなみに、出来高が多いのとは全く逆で、出来高が少ない場合に株価が下がりやすいかと言うと、これも必ずしもそうとは言えません。
出来高の少ない銘柄を見てみると、けっこう順調に右肩上がりの上昇トレンドを維持している銘柄もあります。
そもそも、売りたいと思う人が少なければ株価は下がりにくいわけですので、株を保有している人たちの保有する力(握力)が強ければ、出来高は少なくても価格が上がるということもあります。
出来高が少ない銘柄だと決算発表内容が悪かったり、コンセンサスに未達だったとしても、銘柄によってはそれほど値下がりしないこともありますからね。
出来高が多ければ、そういった決算内容の場合、株価が下がるだろうという思惑が働き、我先にと売りが出ることもよくあるのですが、出来高が少ない場合だと一般的な値動きが通用しないこともあります。
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だからといって、出来高が少ない銘柄の方がいいのかと言うと、これもまた必ずしもそうとは言えません。
日経平均株価が大きく上昇した場合に、ある程度の出来高があると、相応の値動きを示すことが多いですが、出来高が少ないと全く反応しないこともありますからね。
まぁ~そのようなことからも、私としては出来高については、ほどほどに見るようにしています。
みなさんはどう考えるでしょうか。