株価は上がるから、さらに上がりやすくなる?
株は大きく分けると株価が上がるものと、下がるもの、あまり変わらないものの3つに分けられます。
市場全体が大きく値下がりしていても、値上がりする株は値上がりします。
値下りするものは値下がりしますが・・・
まぁ~普通に考えると、多くの銘柄が落ちるわけですが、上昇する銘柄があるのも事実です。
暴落時に値上がりするのは、なかなか難しい面もあるわけですが、基本的には株価が上がるから、また株価が上がりやすくなるわけです。
これは通常の値動きの時も一緒ですが、株価が上がるものは、さらに上がりやすいですし、株価が下がるものは、さらに下がりやすいという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
含み益の投資家が多いのかどうかはポイント
チャートを見た時に順調に上昇している銘柄は、長期間に渡って右肩上がりになる銘柄もありますし、逆に長期間に渡って右肩下がりになっている銘柄もあります。
このポイントの一つは投資家の心にあるのだと思います。
多くの人の投資行動を考えると、なんとなくわかるのではないでしょうか。
例えば、株価1000円の銘柄を買ったとし、今現在の株価が1100円になっているとします。
暴落時ではなく、通常の値動きのレベルだとして、みなさんはこの株を売却するでしょうか。
もちろんデイトレードやスイングトレードを主としている投資家や、マイルールで10%の利益が出れば利確という投資家であれば売るかもしれませんが、ある程度の期間保有する投資家であれば売らない人も多いと思います。
私だったらその時点では利益確定売りはせずに、保有し続けます。
さらに上昇し、株価が1200円になればなおさら売りません。
なぜかというと、含み益的に余裕が出ているからです。
株価が1200円まで上昇すれば、1100円で買った人もそのままホールドしておこうかなという人が増えてくると思います。
つまり、価格が上がれば上がるほど、過去に買った投資家の含み益に余裕が出てくることから、少し値下がりしたぐらいでは狼狽しなくなる人が増え、売ろうと考える投資家が減りやすくなるのではないでしょうか。
上値を追っていくような銘柄
板で考えるとわかりやすいですが、1000株の売りが出ているより、900株の売りの方が買い方側としてはいいですよね。
株価が調整することは、一気に暴落することを防ぐためにも必要ではありますが、一人でも売る人が減る方が、株価は上がりやすくなると考えることもできるのではないでしょうか。
含み益がある人が多ければ多いほど、上値を追って行くような展開になりやすいかもしれませんね。
例えば、1000円の価格に売りが1000株あったとします。
1001円になるためには、1000株を超える買いが入らないといけないわけです。
もし、1000円の価格の売りが、1000株ではなく500株しかなかったとしたら、1000株の時よりも1001円に到達しやすいですよね。
板に並ぶ価格ごとの売りが少なくなるには、売りたい人が少なければいいわけですので、含み益がある人が多ければ、そのような展開も目指しやすいのではないでしょうか。
だからこそ右肩上がりで上昇しているチャートは上昇トレンドを継続しやすいのかもしれませんね。
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これまで逆張りで損失が多かった人であれば、順張りで儲かることができるかどうかも一度検討してみるといいのではないでしょうか。
ただし、どのような上昇トレンドであれ、値幅調整で株価が下落することはありますので、買われすぎかどうかを確認することと、上昇トレンドからすでに下降トレンドになっているのではないかという確認は必要です。