株は利益を得ている人より損失を出している人が多い
株式投資で利益を上げている人が毎年必ず儲かるかと言われると、必ずしもそうではありません。
日経平均株価の上昇が弱かったり、下降トレンドであったりすると、買いで取引している投資家にとっては、なかなか利益を上げるのが難しいです。
もちろん、下降トレンドであれば空売りで利益を得るという方法もありますが、空売りをしていない人もいますので全体的にいうと、やはり日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)が弱い年は利益を上げにくいと言えるのではないでしょうか。
みなさん2018年の成績はいかがでしょうか。
全体的に見ると、ものすごく悪い流れだったわけではありませんが、複数回にわたって暴落とも言えるような下落があったので、なかなか利益を上げにくかった人もいるかもしれませんね。
今年に限らず、株式投資では全体の半分以上の投資家は損をしているとか、本当なのかどうかわかりませんが9割の投資家が損をしているという情報もあるようです。
まぁ~情報によってすごく幅があるので、どれが正しい情報なのかわかりませんが、全体的に見て損をしている人の割合が高いと言われることの方が多いのではないでしょうか。
本日は株式投資で失敗が多く、儲かることができずに損失が多い場合に知っておくべき対策についてをテーマに話をしたいと思います。
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自力で勉強して成績を上げる
基本的に株式投資で利益を上げにくい場合にとるべき対策は3つだと思っています。
とりあえず1つ目は、どうしてもこれを言っとかないといけないので書きますが、「それがうまくいかなかったかったから、利益を上げられなかったんだよ!」って言われちゃいそうな内容ですので、超短めにします。
利益を上げにくいときの対策の1つ目は、今以上に株取引の勉強をして自力で成績を上げていくということです。
記事にするまでもない、当たり前のことですね。
けどこれってすごく大事なことで、一生懸命勉強している人は取引年数が経過するごとに、株取引のコツを掴んでいくことができるようになる人が多いですので、成績も良くなりやすいです。
株取引の勉強をしないで、なんとなく購入した銘柄で利益を上げるのは、かなり難しいと考えていた方がいいです。
「そんなの言われなくてもわかってるよ!」という声が聞こえそうなので1つ目は終わります・・・。
投資信託やAI(人工知能)を使った取引
それでも株取引の勉強をしないで儲かりたいと思う人もいると思います。
例えば、仕事や家事が忙しくて株取引のテクニックを勉強したり、基礎知識を学んだりする時間がないという人もいると思います。
勉強をしない人が怠けているというわけではなく、それぞれ事情が異なるということでしょうね。
私としては勉強する時間はないが、株で利益を上げたいと考える投資家がいても、何ら不思議には思いません。
さて、そのような人はどうすればいいのかというと、自分で勉強する時間がないわけですので、他力で利益を得るしかありません。
つまり、利益を上げにくい時の対策の2つ目は、投資信託やAI(人工知能)などを使った株取引です。
自分で勉強しないと株取引の知識も身につかないという考えもあるかもしれませんが、そもそも時間がない人や自分でやってみたものの良い結果を上げることができなかったのであれば、投資信託やAI(人工知能)などに頼ったとしても良いと思います。
むしろ、損益がほぼマイナスで良い成績を上げることができていないのであれば、投資信託などを一回試してみるというのは一つのやり方としてはいいのではないでしょうか。
専門家(プロ)に任せてほぼ何もしない
みなさん、中学受験や高校受験、大学受験や資格試験など何らかの試験を受けてきたと思います。
すべて自力で独学の勉強という人もいるでしょうが、塾や通信教育、家庭教師など他力も使って勉強していた人も多かったのではないでしょうか。
株式投資も同じだと思います。
自力でできる環境にないのであれば、他力を使っても全く問題ないですね。
しかしながら、このような受験勉強と株式投資とは大きな違いもあります。
受験勉強は専門家(プロ)などからやり方や出題傾向を教えてもらうことはできますが、最終的に試験を受けるのは本人です。
一方で投資信託などは、お金さえ準備できれば専門家(プロ)が投資・運用してくれますので、本人はほぼ何もしません。
この違いは非常に大きいです。
どちらもお金は支払っているのですが、本人が関与しなければならないレベルが全然違います。
投資信託やAI(人工知能)を利用した株取引というのは、本人は商品の選択をする程度で、ほぼ何もしなくていいため、時間的に非常にゆとりを持てます。
つまり、経費で時間を買っていると考えることもできるのではないでしょうか。
投資信託のメリット・デメリット
そもそも投資信託とは、多くの投資家から資金を集め、大きな金額にして専門家が株式や債券などに投資・運用し、その利益や損失を投資家に還元するというものです。
メリットとしては、資金量が大きいということです。
資金量の少ない個人が取引する場合だと、数銘柄で資金が尽きてしまうこともよくありますが、多くの投資家からお金を集めるため、数多くの銘柄などにバランスよく投資・運用することもできます。
そのため自分の資金では購入できないような価格の銘柄であっても、投資信託の中に含まれていれば、その銘柄にも投資していることになります。
もちろん比率は非常に小さなものである可能性はありますけど・・・
小さな比率でたくさんの銘柄に投資するというイメージを持っておけばいいと思います。
商品によっては、リスクとリターンもバラエティに富んでいるものもありますので、リスクを抑えて投資したいとか、リターンを大きくしたいとか選びやすく、初心者の方でも投資しやすいのではないでしょうか。
個人投資家のように、1銘柄の比率が大きくなると、その銘柄の結果に大きく左右されることになります。
しかしながら、投資信託などは各銘柄の比率を抑えて、多くの銘柄を組み入れることで、大儲けもしにくいですが、大きな損失も防ぎやすくしているという商品が多いと思いますので、基本的にはリスクを抑えて投資したいという人に向いているのではないでしょうか。
また、少額から始められるというのもいいですね。
時間的にゆとりがない人にとっては、専門家に任せるというのは非常にメリットがあるのではないでしょうか。
もちろん、株取引と同じで元本保証はありませんので、商品の選定を間違ってしまうと損失が出る可能性はありますので、その点は気をつけておきましょう。
また、各種経費がかかりますので、その経費を考慮しデメリットが許容できる範囲内のものであれば、投資信託やAI(人工知能)を利用した株取引、ロボアドバイザーなどを選択肢として考えてみればいいのではないでしょうか。
自分で運用した場合には年間損益がマイナスになることが多い人であれば、まずはどのような商品があるのかを検索してみると良い商品が発見できるかもしれませんので、興味がある人はまず調べてみましょう。
投資信託やAIの利益率を高いと思うか低いと思うかは投資家次第
株式投資で非常に儲かる人から比べると、一般的に言って投資信託やAIの利益は低いとも言われています。
しかしながら、損する人や非常に利益の小さい人から比べると、商品にもよりますが投資信託などの利益は高いと考えることもできます。
将来的には自力で株取引をしたいと考えているが、まずは勉強する時間が必要であり、その間資金をそのままにしておくのはもったいないため、とりあえず投資信託などで利益を得ようと考える人もいるようです。
もし、そのまま投資信託などで目標にしている利益が出るようであれば、そのまま継続してもいいですし、それ以上の利益率を自分であげられる自信があるようになれば自力で取引するのも一つの手です。
自分の力で大きく儲かることを考えるか、それとも多少お金を払ってでも専門家に任せて時間的にゆとりをもって儲かることを考えるかは、投資家それぞれの判断で異なるでしょうから、私としてはどちらがおすすめということはありませんが、自分自身にとって最も良い選択肢を考えてみましょう。
また、AIで勝負をしようという人も年々増えているようですし、そのような商品も多くなっていると感じます。
AI(人工知能)の能力は年々格段に上がっているともいわれていますので、その能力に期待するというのも選択肢としてはありかもしれませんね。
AIが多くの情報から最も良い選択をして、投資・運用するのであれば期待も持てるのではないでしょうか。
一時的に取引をしない
利益を上げにくい時の対策の3つ目は、一時的に取引をしないということです。
最初でも言いましたが、株取引で利益が出ている人でも毎年必ず利益を出し続けるというのは、基本的に難しいんじゃないかなと思います。
それはなぜかと言うと、どれほどテクニカルやファンダメンタルズを勉強したとしても、経済や外交問題などで思いもしないような大暴落が起こることがあるからです。
地合い(相場状況)が非常に悪いのであれば、取引をしない方が結果的に大暴落に巻き込まれずに済むということもよくあることです。
手持ちの現金があるのであれば現金のままで保有し、含み益のある銘柄があれば一旦売却して現金化するということです。
今が割安だから仕込み時だと考えて買うものの、さらに値下がりして結果的に損をすることもよくあります。
あなたが株取引で利益が得られないのであれば、そもそも相場状況が悪い時に売り買いしているのではないかというのを一度検討してみると良いのではないでしょうか。
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難しい相場では取引せず簡単な相場で利益を狙う
相場状況が良い時期であれば、株価は概ね値上がりしていきますので、保有しているだけでどんどん含み益が増えていくということもあります。
極端なことを言うと、そのような時期であれば、今始めたばかりの初心者の方でも利益が出ることが多いとも言われます。
あなたが損失が出ている時には、他の人も損失が出ている場合もあります。
多くの人が失敗している時期というのは、簡単にいうと取引に向かない期間であるということも考えられます。
株取引は、今年も来年も再来年もあるわけですので、損益的にマイナスになるような厳しい時期に無理して取引するよりも、一時的に休んで多くの人が利益を得られるような、割と簡単な時期に取引した方が当然良い成績を残せますよね。
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しょっちゅう取引していないとなんだか落ち着かないという人もいるのですが、そうなってしまうとどうしても難しい時期にも取引しなければならないことになってしまいます。
しょっちゅう取引していなくても問題ないという人であれば、簡単な時に取引するだけで儲かる可能性は高まります。
ただし、一つ気をつけておいてもらいたいことは、簡単な相場というのは長続きはしないということです。
もし利益を得た場合にはある程度のところで利益確定売りをするようにしましょう。
それでは本日のまとめです。
本日のまとめ
- 買い方の場合は日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)が弱いときは利益を上げにくい
- 株式投資は損をしている人の割合が高いといわれる
- 今以上に株取引の勉強をして自力で成績を上げる
- 投資信託やAI(人工知能)を使った株取引を利用する
- 投資信託などは専門家に任せることができるので時間的に非常にゆとりがもてる
- 投資信託などはリスクを抑えて投資したい人や初心者に向いている
- 投資信託などは資金量を活かしてバランスよく投資・運用する
- 一時的に取引をしない