長い陰線や長い上ひげが出たら売り時?
株式投資で売り時というのは、多くの投資家が悩むところであり、投資成績に関わる一つのポイントですね。
右肩上がりの上昇トレンドで推移していた銘柄であったとしても、いずれは大きな調整がやってくる可能性もあるわけです。
買い方側の投資家としては、できるだけ高値で売りたいのが本音ですが、多少落ちてきたとしても一時的な調整で、まだ値上がりするかもしれないと思ってなかなか売却できないという人も多いと思います。
その結果、持ち続けて利益がどんどん少なくなることもよくある話ではないでしょうか。
私としては、チャートを見たときに長い陰線や長い上髭が出た場合には、売却の検討をするようにしています。
もちろんその時点で売ることもあれば、とりあえずその日の終値や翌営業日まで待ったりすることもありますが、あまり長く持っていて良かった経験というのはそれほどないような気がします・・・。
銘柄の日頃の値動きを意識することが大切
株価が下がる時には、基本的に陰線になるわけです。
必ず陰線というわけではないのですが、陽線で下がり続けるというのはまぁ~あまり見たことがありませんよね。
陽線で下がり続けるといえば、例えば今日の始値が1000円で終値が1030円、翌営業日の始値が980円で終値が1010円 、その翌営業日が始値が960円で終値が990円というような値動きになれば、連日陽線で株価が値下がりするということになりますが、なかなか見ることがない値動きだと思います。
そのようなことから、基本的に株価が下がる場合には、陰線が多くなるわけです。
その値下がりの引き金になる陰線が長く出た場合には、短期的であれトレンドの転換の可能性を意識しなければならないのではないでしょうか。
それでは、この陰線が長く出た場合の長さ(大陰線)ですが、これはなかなか一概に言えないと思います。
銘柄によって1日の値動きが全然違い、安値から高値までの幅が広い銘柄から狭い銘柄までありますので、どれぐらいというのはなかなか言えないと思います。
ただし銘柄ごとに1日の値動きというのは、なんとなくこれぐらいというイメージがあると思います。
そこから考えて、あまりにも長い陰線の場合には、テクニカル分析を考慮した上で値下がりが始まる可能性があるかもしれないと考えておく必要もあるのではないでしょうか。
長い陰線や長い上髭が出るということは、株価が上昇したものの、利益確定などに押されて買いを上回る売りが出てきているということですので、その状況をひっくり返すほどの買い圧力がない限り、右肩下がりの下降トレンドにトレンド転換してもおかしくはないわけです。
その銘柄で含み益がある人は、そのようなチャートがいつ来るのかを常に待っている可能性もあります。
投資に100%はありませんが、長い陰線や長い上ひげが出た場合には、トレンド転換することもよくあるわけですので、一つの指標にはなるのではないでしょうか。
トレンド転換した多くのチャートを見ていくと天井を見つけやすくなる
いろいろな銘柄のチャートを見ると、そのような値動きになる銘柄を発見することもあると思います。
初心者の方など、最初のうちは日足チャートだとちょっと分かりにくい場合もありますが、週足や月足チャートで見るとわかりやすい銘柄もたくさんあると思います。
だんだん慣れてくれば、日足チャートを見てこの辺りが短期的な天井かなという勘も働くと思います。
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もちろん勘だけではなく、いろいろなテクニカル分析も使って売り時を見極めることが大切ですので、総合的に考えて判断してみてはいかがでしょうか。
売り時を学ぶためには、まずはトレンドが右肩上がりから右肩下がりに転換したチャートを見てみることが大切なのではないでしょうか。
多くのチャートを見て勉強(練習)することで、なんとなくわかってくるようになれば、売るタイミングだけではなく、逆にこのようなタイミングで買ったら高値づかみになるということも学べるかもしれませんね。