買い時

板が薄い株はおすすめしないが購入するなら年に1度のチャンスを利用

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薄い板とは

株取引をする時にみなさんは板の飛び具合を気にしたことがあるでしょうか。

 

これはすごく大事なことなのですが、出来高が少ない銘柄であれば売買の注文が1ティックごとに並ばずに、一気に飛んだ形になり間が抜けたスカスカの板になります。

 

このような薄い板の状態になってしまうと値上がり・値下がりの値動きが激しくなり投資経験のない初心者であればあるほど株価が値下がりした時にパニックになり狼狽売りしてしまうことになります。

 

本日は、このような流動性の低い、値が飛んでいる薄い板についてをテーマに話をしたいと思います。

 

まずは、下の板をご覧ください。

 

これは一般的にあるような、出来高もある程度あり値動きも1ティックごとに並んでいる板です。

 

板に注文が多く入っている状況であれば、売る場合も買う場合も現在値から大きく離れた価格になることは無く、どうしてもすぐに売り買いしたいのであれば指値ではなく成行注文をしても基本的には思ったような価格で購入や売却することができます。

 

 

問題なのは、下に示した薄い板のような注文が飛び飛びでしか入っていないような場合です。

 

この薄い板を見てもらうとわかるとおり、そもそも現在の中心の値段である株価自体に大きな開きがあります。

 

売りたい人の最安値は5030円ですが、買いたい人の最高値は4940円で、この時点で90円の差が出ています。

 

売買の単元が100株単位であれば最安値で売りたい人と最高値で買いたい人に9000円開きがあるということです。

 

また、他の値段で見ても売りの5200円の次は5300円ですし、同じく5400円の次は5500円ですので、それぞれ100円の差があります。

 

一方で、買いの注文にも開きがあり4850円の次が4900円になり50円の差が出て、4720円の次が4790円で70円の差、4610円の次は4705円で95円の差になっています。

 

これほど差が大きくなってくると、株価が上昇するときも株価が下降するときも、どちらにしても一気に値動きが激しくなります。

 

 

このような薄い板になる銘柄は基本的に出来高が少ないことが多いのですが、例えばこの板の場合に一気に2000株の買いが入ったとすると100株の購入であれば5030円なのですが、このまま注文が変わらなかった場合、2000株目を購入する時には5500円の株価になります。

 

つまり最初の100株と比べると470円差なので47000円多く資金が必要になってきます。

 

なお、出来高が少ない銘柄のパターンやメリット・デメリットについては株の出来高が少ない2つのパターンとメリット・デメリットとはをご覧ください。

 

逆に売りで考えると100株目は4940円で売ることができますが、2000株目は4720円で売却になりますので、220円差なので22000円安い価格での売却になってしまいます。

 

このように板に少ない注文数しかなければ株価はジェットコースターのように値上がり値下がりを繰り返すことになります。

 

つまり、ハイリスクハイリターンな株ということです。

 

もう一つ薄い板の値動きが激しくなる要因になるのが1ティックが大きい場合です。

 

今回例であげた価格帯が5000円前後であることから1ティックの値幅がそもそも大きいということです。

 

1ティックの刻みは値段によって、「TOPIX100銘柄」か「その他の銘柄」かでも違うのですが 、今回はその他の銘柄であると考えると3000円を超えて5000円以下であれば5円刻み、5000円を超えて10000円以下であれば10円刻みになります。

 

もっと安い銘柄であれば1円刻みですので、一気に100円も飛ぶようなことはあまりないのですが、薄い板であれば数十円間があくということは割とよくあります。

 

薄い板になる銘柄というのは値段が安いほうが多くて、値段が高いほうが少ないということではありません。

 

しかしながら、特に1ティックの値幅が大きい価格になった時は、値動きの激しさが顕著になるというのは覚えておいたほうがいいと思います。

 

 

薄い板の売り買い方法

それではこのような板に注文が少ない銘柄の売買方法はどのようにすればいいのでしょうか。

 

もしあなたがリスクを負うのを好まなかったり、初心者であったりするのであればこのような銘柄には手を出すべきではありません。

 

板が薄い関係上、どうしてもハイリスクハイリターンになってしまうからです。

 

逆に、もしあなたが多少のリスクはあったとしてもできるだけ大きな利益を取りたいと考えるタイプの投資家であれば、狙い目の銘柄の一つになるかもしれません。

 

そのような場合の取引方法としては、必ず株価が大きく下げたところで購入するということです。

 

この銘柄の株価が大きく下げるということも大事なのですが、その前に日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)が大きく下げていることを確認しなければいけません。

 

株取引をしているとわかってきますが、1年の間に株価は大きく上昇する時と大きく下降する時、小さく上昇するときと小さく下降するときというようにトレンドを形成しながら推移していくことがわかります。

 

このような値動きの激しい銘柄を購入する場合には、日経平均株価が大きく下げて、短期的にはこれ以上の下げがなく一旦底打ちしたこと確認できてから買うことが鉄則です。

 

2~3ヶ月単位で日経平均株価が値幅調整や日柄調整をしてきた後であれば、同程度の期間で株価の上昇が期待できる可能性が高くなりますので、テクニカル分析を使って日経平均株価やTOPIXの底と購入する銘柄の底を確認した上で購入することが最も良い方法です。

 

上手くいけば10%とはいわないぐらいの利益を得ることは、そこまで難しいわけではありません。

 

なぜなら、大きく下げたところでの買戻しが入る状況であり、板が薄いため株価の値上がりも一気に飛びやすい、ハイリターンな銘柄だからです。

 

繰り返しになりますが購入する時の鉄則は、必ず日経平均株価やTOPIXと購入したい銘柄が値下がりして底になっている状態ということを忘れないことです。

 

 

なぜ日経平均株価の下落まで確認しないといけないのかというと、購入したい銘柄の値下がりを確認して、仮に一時的な底(押し目)に達したとしても、日経平均株価やTOPIXが下落すると、このような板がスカスカの状況である銘柄は、さらに大きく下落しやすいからです。

 

ある程度の出来高がある銘柄であれば、日経平均株価の下落に対して多少抵抗することもできますが、出来高が非常に少ない銘柄であれば、先ほどの板を見てもわかるとおりわずか10人程度が売るだけで大きな値下がりは避けられないことから、日経平均の下落に対してまず抵抗することはできません。

 

注文が少ないため簡単に10%以上の下落になることがありますし、上昇する時も簡単に10%以上の値上がりになるので、重要なのは買うタイミングです。

 

 

こちらの記事もどうぞ

あなたの株取引にとって役に立つかもしれない投資方法や取引の知識を書いていますので、気になる方はこちらの投資方法からご覧ください。

 

 

日経平均株価で底を確認

下のチャートは2017年9月から2018年6月末までの日経平均株価の推移を示したものです。

 

チャート見てもらうと分かるとおり赤丸で囲っている、2018年2月から4月にかけて株価が大きく値下がりしていることがわかります。

 

テクニカル指標を使ってピンポイントに株価の底がわかれば一番いいのですが、実際完璧に底を当てるというのは難しいため、その近辺であれば一応いいのかなと思います。

 

できることなら、底の手前ではなく底を確認した後に買う、つまり最安値を確認した後で買うほうが無難です。

 

下落自体は年に何回もあるのですが、そのなかでも1年に1回は「ある程度大きな下落」がありますので、このような板の薄い銘柄であれば年に一度のチャンスを活かしてある程度大きな利益をとるということも可能です。

 

チャート見てもらうとわかるとおり、底を打ってから2018年5月にかけて株価が上昇していき、最高値である2018年1月には達しないものの、底から見ると半値以上株価を戻していることはわかります。

 

このような購入のやり方をする場合の注意点としては、日経平均株価と同じように2018年の1月から4月にかけてその銘柄も株価が大きく下落しているということが前提です。

 

つまり、下げすぎた買戻しを狙う方法(逆張り)です。

 

逆張りはやり方次第で損益に大きな影響を与えます。

 

詳しくは株の逆張りはやり方次第で大儲けも大損も!失敗しにくい保有期間は?をご覧ください。

 

日経平均株価と同じような動きをする銘柄であれば、底から2018年5月までのように買い戻しが入る場合には、同様に株価が値上がりします。

 

ただし、買い戻しがあったとしても下落する前の価格まで戻るということは考えない方がいいです。

 

具体的にいうと、下落前が3000円で下落後2600円になったら、買い戻しがあったとしても半値戻しの2800円ぐらいを目安に売却することを考えた方がいいと思います。

 

詳しくは下降トレンドを逆張りで利益を得るには半値戻しで売るのがおすすめをご覧ください。

 

場合によっては、半値戻さず 1/3戻しにしかならないこともありますので、この辺りはその銘柄のこれまでの推移と地合い(相場状況)を見ながら判断していくことが必要です。

 

 

私としては基本的にはこのような板が飛んだ、注文のあまりない銘柄は積極的に買うべき株だとは思いません。

 

しかしながら、ハイリターンであるためこのような銘柄を好む人もいますので、どうしても購入するということであれば年に一度あるような大きな暴落の後に購入する方が利益が出る可能性は高くなります。

 

このようなハイリスク・ハイリターンの株を購入するのであれば、損切りの可能性も大いにありますので、自分の中での損切りラインについても、前もって決めておく必要があります。

 

薄い板の銘柄を購入するのであれば、まずはどのような値動きをするのかというのを確認した上で、練習だと思って少額で購入できる銘柄から始めてみるのが良いと思います。

 

それでは本日のまとめです。

本日のまとめ

  • 薄い板とは間があいて値段がきれいに並んでいない板のこと
  • 薄い板は値下がり時に急落しパニック売りになることがある
  • 値上がり値下がりの値動きが激しい
  • 初心者は購入しないほうが無難
  • テクニカル分析で日経平均株価・TOPIXと銘柄の底を確認して購入
  • 1年に1回あるような大きな下落を狙う
  • 下げすぎた買戻しを狙う(逆張り)
  • 売却は半値戻しを目安に地合い(相場状況)を確認して判断する

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