投資方法

株のテクニカル分析で私が実際に行っていた勉強や練習のやり方とコツ

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株取引でテクニカル分析の勉強や練習方法は?

株取引でテクニカル分析を使って銘柄の売買をしている人も多いのではないでしょうか。

 

そのようなテクニカル分析を主として使う人たちは、どのような勉強や練習をして自分の能力をあげているのでしょうか。

 

これは人によってやり方がそれぞれ違うわけですので、決まった勉強や練習方法があるというわけではありません。

 

当然といえば当然なのですが、やっぱり人それぞれです。

 

今回は初心者の頃、私がよくテクニカル分析の勉強のために、行なっていた方法についてお話ししたいと思います。

 

すごく優れたやり方というわけではありませんので、誰かの株取引のヒントや勉強のコツをつかめる参考になればありがたいです。

 

 

練習する期間の株価推移は見ないほうがいい

テクニカル分析はいくつもの種類がありますが、株の推移を確実に当てられる分析手法というのはありませんよね。

 

過去の日足チャート・週足チャート・月足チャートと各テクニカル分析の結果を見ればわかるのですが、かなりのだましがあります。

 

買いシグナルが出ているのにさらに価格が下落したり、売りシグナルが出ているのにさらに株価が上昇したりすることはよくある話ですし、そのような値動きを経験したことは多くの方があるのではないでしょうか。

 

少しでも騙しにあう回数を減らすために、テクニカル分析を突き詰めて勉強している人も多いと思います。

 

例えば過去のチャートを見て、この日(A)に、このテクニカル分析で買いシグナルが出て、それから数日後のこの日(B)に売りシグナルが出ているので、Aで買ってBで売れば利益が取れたんだということを勉強したりします。

 

確かにそのAからBの期間の株価推移をみるとしっかりと利益が取れていることもよくあります。

 

しかしながら、このAで買ってBで売れば良いというのは、 テクニカル分析のシグナルを見ているとともに、その期間中の株価推移も一緒に見ているわけです。

 

つまり、テクニカル分析の勉強をしながら、一緒に株価推移の答えも見ているようなものですので、その手法がよく当たるというような間違った解釈をしてしまう可能性があると思います。

 

 

本当にそのタイミングで購入できたのか?

私としては株価の値動き(答え)が分かったうえで、テクニカル分析の練習をしてもそれほど効果的だとは思いません。

 

もう少し具体的に言えば、株取引をしている多くの人が、どこかの証券会社を利用していると思いますので、ネットで日足などの各チャートを使って勉強していると思います。

 

例えば、2019年1月から7月末までの期間を表示していたとして、あるテクニカル分析で2月から買って5月に売れば利益を得られたとします。

 

そうなると、2月のような買いシグナルが出た時に買って、5月のような売りシグナルが出た時に売ればいいんだと言うことになるかもしれませんが、実はこれは結果論である可能性もあります。

 

要するにパソコンなどに表示している期間が、2019年1月から7月末までを表示しているために、2月から5月の期間の株価推移も一緒に表示されているからです。

 

重要なのは、その買いシグナルが出た2月にしっかりと購入することができたのかということです。

 

結果論では、ここで買えばいいということはわかったとしても、その時点で本当に買うことができたのかというのは重要なポイントです。

 

 

未来に向けて勉強するのが理想

私としては、最も勉強になるやり方としては、未来がどうなるかの見通し(予想)を立てるということだと思っています。

 

この記事を書いている本日は2019年8月20日ですが、8月20日時点のテクニカル分析結果を見た上で、例えば明日の始値で購入する方が良いのか見送る方が良いのかという勉強や練習の方が相当役に立つと思います。

 

特に8月20日の終値時点で買いシグナルが出ている銘柄があれば、その結果に基づいて買うかどうかを自分でしっかりと判断することが大切です。

 

もし買いシグナルが出ているので、8月21日の始値で買ったとします。

 

もちろん実際に資金を投入する必要はなく、勉強ですので、「買ったつもり」で構いません。

 

8月21日の始値で買ったとして、その後株価が値上がりするかもしれませんし、値下がりするかもしれません。

 

それぞれの状況になった時に売らずに持ち続けるのか、それとも利益確定で売却するのか、 または株価が下がったので損切りするのかといった判断をテクニカル分析を使ってリアルタイムでする方が、株の勉強には大いに役立つと思います。

 

まぁ~そういったやり方ができるのが一番理想なのですが、サラリーマンのような仕事のある方や家事が忙しい主婦、学生の方などは時間の都合もあってなかなかリアルタイムでというのは難しいかもしれませんね。

 

 

パソコンなどへのチャートの表示期間を工夫する

それでは実際私はどうしていたのかと言うと、時間の都合上リアルタイムでの勉強が難しければ、仕方なく過去のチャートを使いました。

 

ただし、使い方はちょっと工夫をして練習することにしました。

 

どのようにするのかと言うと最近の期間だと、日経平均株価の動きもなんとなく頭に残っているので、ある程度前で日経平均株価の動きを覚えていない期間で、全く値動きのわからない銘柄を使って練習することにしました。

 

日経平均株価の動きが分かっていると、多くの銘柄がその値動きに影響を受けますので、値動きがわからない期間の方が勉強するにはいいです。

 

後はパソコンなどに表示する期間に気を付けるだけです。

 

例えば、ある年の7月からの期間でテクニカル分析を勉強するのであれば、最初に画面上に表示するのは6月30日まででなければなりません。

 

つまり、これから予想しようという期間を前もって画面上に表示させていてはいけないということです。

 

6月30日時点の分析結果をもって、7月1日に買うのかどうかを判断します。

 

その結論が出たら、次は7月1日までを画面に表示させるようにします。

 

そして7月1日の分析結果をもって、7月2日はどういう対応するのかを判断します。

 

7月2日の対応方針が決まったら、画面上に7月2日の株価を表示させます。

 

後はずっと同じことの繰り返しです。

 

この練習の重要なことは、方針が決まったら1日ずつ表示させるということです。

 

例えば、6月30日にあるテクニカル分析で買いシグナルが出たとします。

 

そのため7月1日の始値で買ったと仮定します。

 

なお、始値で買うにしてもいくらでもいいということではなく、株価が何円までだったら買うというような範囲を決めておいた方がいいと思います。

 

そして7月1日の購入後から7月2日にかけてはテクニカル通りに株価が上昇したとします。

 

しかしながら7月3日に株価が下落したとします。

 

さて、そのような値動きになった時に、7月4日以降もその銘柄を保有し続けるか、それとも売るのかといったことを判断する練習ができるようになります。

 

値動きを知らない銘柄ですので、7月4日にどのような株価になったのかは、チャートに表示させるまでは分かりませんので、自分の分析力を鍛えるいい練習になると思いますし、コツもつかみやすくなると思います。

 

 

株価を表示させないことで過去の結果を未来の動きとして扱う

もしチャートに最初から7月や8月のチャートまで表示させていれば、答えが前もってわかっている状態ですので、テクニカル分析力の向上にはつながりにくいかもしれません。

 

仮に7月4日以降も株価が値下がりしていた場合には、そもそも6月30日の買いシグナルでは、その銘柄を購入することはなかったというような自分に都合のいい解釈をしてしまうことにもなりかねません。

 

 

値動きを知らない銘柄の過去のチャートを活用し、最初の時点では自分が予想する日以降は株価の動きを画面に表示させないことで、過去の結果でありながら未来の動きとして扱うことができ、株を売るか買うか、持ち続けるかを判断する練習につながるのではないでしょうか。

 

あなたの中で、このテクニカル分析は結構使えると思うんだけどな~と思う分析手法があれば、画面に表示させる期間を工夫して、本当にそのテクニカル分析が利益を取りやすいやり方なのかや、だましが少ないやり方なのか検証してみてはいかがでしょうか。

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