勉強しても利益が取れないならバイアンドホールドは?
株取引についていろいろと試したものの、どうしても年間損益がプラスにならずマイナスになってしまうという人もいるのではないでしょうか。
何年間勉強しても利益になりにくいのであれば、売り買いのタイミングをテクニカル分析などで判断するのではなく、単純にバイアンドホールドにするという手法を検討するのもいいのかもしれません。
いわゆる長期保有です。
売買を繰り返すと手数料もかなりかかりますし、ちょっとした値下がりも気になりやすいですし、株の取り引きや勉強に費やす時間も増えやすくなると考えることもできるのではないでしょうか。
それだけの時間を費やして損失が出るのは避けたいですよね。
企業の成長に期待する
売り買いのタイミングの判断がテクニカル分析などを使ってもうまくいかず、失敗しやすいのであれば、あまり深く考えずに、買ったら長く持ち続けるという手法もあるのではないでしょうか。
つまり、その銘柄の企業の成長に期待するということです。
企業は成長するために努力すると考えるのが一般的でしょうから、今以上に業績が良くなる可能性はあるわけです。
ただし、競争があるからには、残念ながらすべての企業で業績が良くなるということは考えにくいのかもしれませんが・・・
業績が良ければ株価が必ず上昇するというわけではありませんが、長期的に考えると相応の関係性はあると考えられるのではないでしょうか。
銘柄選定がポイント
だからこそ、長期保有をするにしても銘柄選定だけはしっかりとしなければならないということだと思います。
売り買いのタイミングももちろん大切ではありますが、私としては長期保有であれば、まず優先すべきは何の銘柄を選ぶのかだと思っています。
テクニカル分析で、しっかりと買い時を判断でき、例えば、安値の株価1000円(100株単位)で買うことができたとします。
このときに必要な元手は10万円ですね。
一方、安値では買えず、10%高い1100円(100株単位)で買った場合には、必要な元手は11万円になります。
どちらがいいかというと、当然株価1000円の方なのですが、長期投資で考えるとこれぐらいの金額の違いは大した影響ではないのではないかと私は思います。
それよりも企業の成長性や安定性を考慮し、株価が高値を更新していくような銘柄を選ぶことの方が重要だと思います。
A銘柄を現在値1000円で買うよりも、B銘柄を現在値2000円で購入したほうが結果的に儲かるということもあるわけです。
最終的には、今現在の値段ではなく、どこまで株価が値上がりするのかということだと思います。
1000円で買った株が高値で2000円をつければ1000円の含み益です。1100円で買えば900円の含み益です。
ここで株価100円の違いを考えるよりも、長期投資であれば、今の株価よりも3倍、4倍やそれ以上の価格になるような銘柄はどれかということをポイントにし、銘柄選定に時間をかけたほうがいいのではないかと思います。
月足チャートやメリット・デメリットは確認する
サラリーマンや主婦、学生などの方は株式投資に費やせる時間はどうしても短くなってしまいやすいです。
そのようなことから、いろいろな勉強に時間が分散され、思うような投資成績を残せない人もいるのではないでしょうか。
そうであれば、まずは銘柄選びに集中的に時間を費やすことも一つの手ではないでしょうか。
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だからと言って、買うタイミングはどうでもいいということではありません。
長期投資するにしても、月足チャートを見て、今の株価が長期間で見るとどの程度の水準なのかなど、最低限の確認はする必要がありますし、メリット・デメリットはしっかりと確認する必要があるのではないでしょうか。
株で利益を得るには、「何を買うか」、「いつ買うか」、「いつ売るか」を理解するのがコツです。
いろいろと勉強しても利益になりにくいのであれば、まずは「何を買うか」を意識してみるのも必要なのかもしれません。