株が上がる理由は?
株が上がる理由は何だと思いますか?
それはいろいろな理由が複雑に絡み合ってのものなのでしょうね。
株を買いたい人が多ければ、株価が上がるというようなことも言われます。
これって本当でしょうか?
これまでの私のブログでも、「株を買いたい人が多いと上がる」といような表現等を便宜上使ったりしています。
なぜかというと、その記事においてそれがテーマではないからです。
理解されやすいようにという意味で使っているんですよね。
・・・と言い訳しておきます。
今回はもう少し深く考えてみたいと思います。
買いたい人が多いから上がる?
「買いたい人が多いから上がる」となると、人数の問題になってしまいますが、私としてはそうではないと思っています。
そこそこの人数の個人投資家が束になってかかっても、機関投資家がその気になれば、勝つのは難しいでしょう。
そこそこの人数の個人投資家が束になってかかっても、一人の大口個人投資家がその気になれば、勝つのは難しいかもしれません。
もちろん勝つ場合もありますが・・・
そのようなことから、株が上がる理由は人の数ではないと思っています。
買いが多ければ上がる?
また、「買いが多ければ上がる」というのも、ちょっと違うと思います。
そもそも、出来高は売り買いが成立した数のことですよね。
つまり、売りと買いがあるから売買が成立するわけです。
買いが多いということは、売りも多いということだと思っています。
そうでなければ、約定しませんから・・・
逆に、買いが少なければ売りも少ないということでしょうね(約定した数として)。
私としては、約定したのであれば「買いには同数の売りがある」ということだと思っています。
それが出来高です。
あれ? 間違ってますかね?
「買いが多いと上がる」というような表現を割りとよく見ますので・・・
まぁ~、先ほども言った通り、私も使っていますけど・・・
株の板を見ていて、売りよりも買いの方が圧倒的に多いことがありますが、それでも株価が下落することがあります。
もっと値下がりしないと買いたくないということなのでしょう。
どんなに買いが多くても、上値を狙わなくなったら上がりませんからね。
overとunderで見ても、そういうことはよくありますよね。
私が思う理由
じゃー、どうして株価が上がったり下がったりするのかというと、その仕組みとして私が思っているのは、人数が多いか少ないかとか、買いが多いか少ないかとかではなく、「どの株価で売りたいのか買いたいのか」だと思っています。
例えば、昨日の終値が1000円だとします。
今日、売ろうと思っている人が、1000円より高く売り注文を出し(昨日より高くないと嫌だ!)、買いたいと思う人が、その値段でいいと思えれば、株価は上昇することになるわけです。
一方で、買いたいと思っている人が、1000円より安くないと嫌だ!と思って注文を出し、売りたい人が、その値段でいいと思えれば、株価は下落することになるわけです。
こちらの記事もどうぞ
今の値段で売るのは嫌だ!と多くの人が思うようになると、より高い値段で売ることになります。
その高い値段でも買いたいと思うと、株価は値上がりします。
それが最高に達したのがストップ高ですね。
その日の値幅制限の上限価格でも買いたいとなるわけです。
ようするに、もっと高い値段じゃないと売りたくないという考えと、高い値段でも買いたいという考えが一致すれば株価は上がるし、その逆になれば株価は下がるのだと思っています。