個人投資家が失敗しやすいのはなぜ?
個人投資家は、株式投資で失敗しやすく、元手を多かれ少なかれ失っていると言われています。
データによってどの程度の割合の個人投資家が負けているのかは違うわけですが、全体的に見て損している投資家が多いと考えてもいいのではないでしょうか。
株取引で利益を得られず、失敗する取引が多くなってしまう理由としてはいくつかあるのでしょうが、私としてはその理由の一つに、1銘柄に対して1単元しか購入しないからというのがあるのではないかと思っています。
これは投資家によって考え方が全く異なりますので、人によっては1単元ごとに幅広く分散投資したほうがいいという人もいます。
確かに分散投資は一つの手法として価値があると思います。
正しい分散投資をしていれば、それはリスクを抑えた投資になりますのでいいのですが、多くの個人投資家は、私も含めてきちんとした分散投資はできていないのではないかと思います。
偉そうに言ってすみません・・・
分散投資は難しい
この記事を書いている本日は2020年2月28日です。
株式市場はここ数日急落しており、買い方側の多くの投資家が不安な日々を送っている真っ最中です。
もし分散投資がしっかりできているのであれば、保有株が下落したぶんを他の商品でリスクヘッジしているはずですので、資産がそこまで大きく減ることはないはずです。
私としてはそもそも株しかしていないのであれば、しっかりした意味での分散投資というのは難しいのだと思っています。
もちろん株価が下落した時のために、日経平均株価が値下がりした時に利益が得られるような取引などをしている人もいるわけですが・・・
少なくとも買いのみで取引しているのであれば、業種を分けて取引したとしても分散投資にはなりにくいのではないでしょうか。
年に1度あるような値下がりや、数年に一度あるような暴落に対しては、業種を分けたとしても分散の意味が弱いと思います。
まさに今現在がそういった状況ではないでしょうか。
買い下がり
さて偉そうなことを言っている私ですが、もちろん私の保有株も値下がりしています。
印象としては、けっこう下がってるなあ~という感じです。
では私が今現在どういった行動をとっているのかと言うと、「ある銘柄」を買い下がっています。
株価が下落中の時に株を買うのは良くないと一般的に言われます。
確かにその通りなのだと思いますが、私としてはある程度値下がりした段階で、これはいいのではないかという銘柄があれば買い下がるようにしています。
いきなり買うのではなく、ある程度下がってからの買い下がりです。
なぜそういった行動になっているのかというと、初心者の頃の失敗があるからです。
私も最初は株の売買は一単元の方が良いのではないかと思って取引していたわけですが、結果的に多くの銘柄で取引に失敗し、含み損が増えました。
なぜかと言うと、1単元しか買わないのであれば買うタイミングが一発勝負になってしまうからです。
自分が買った値段から、1ティックも下がることなく上昇し続けるのはほぼ不可能なわけです。
それができるのは一番安値で買った人のみです。
つまり、買った株は必ず下がると思っていた方がいいわけです。
一方で逆のことも言えます。
自分が買った値段から1ティックも上がることなく下降し続けるのもほぼ不可能なわけです。
そうなってしまうのは一番高値で買った人のみです。
元手が多くても含み損になることも
買った値段からある程度は下がることを想定していないといけないのではないかと思います。
もし1単元で買った場合、株価が下がった場合には、上がるのをただ願うだけになってしまうので、市場の動向やその銘柄の決算、よいIRに期待するしかないというパターンになってしまうことが多いのではないでしょうか。
もし複数単元買うことを最初から考えた上での打診買いであれば、株価が下がったとしても特にデメリットではなく、むしろ安く買えるのでメリットになる面もあるわけです。
極端な例で言えば、例えば1000万円の元手があった場合に、一単元ずつ複数の銘柄を購入したとして、市場全体が値下がりすれば全ての銘柄が含み損になってしまうこともあります。
特に2017年や2018年の高値の時に購入していたとすれば、2020年2月時点では含み損になっている銘柄も多数あると思います。
逆に2011年や2012年のように、株価が安かった時点で購入できていれば、2020年2月時点で大きな含み益になっていると思います。
つまり、一単元しか買わない場合には買うタイミングが非常に重要になってくるわけです。
ここで言う買うタイミングというのは、日足チャートで見た細かい意味での買い時ではなく、もっと長期の年単位での買うタイミングということです。
一単元しか買わないということは、キャピタルゲイン(売却益)を狙い目にするのであれば、自分が買った株価以上に上がってもらわないとどうしようもないわけです。
しかしながら、本日現在の市場の値動きを見てもわかるとおりそうはならないことも多々あるわけです。
1単元での購入だと買値まで戻らないことも
私が失敗した取引が多かった初心者の頃を振り返ってみると100株単位、つまり1単元で購入している銘柄がほとんどでした。
要するに私の買値まで戻ってこなかったということです。
みなさんの中にも株取引で失敗した取引になっている銘柄の中に、1単元しか購入していない株というのが結構多いのでないでしょうか。
もし1単元ではなく最初から複数単元を購入する考えであれば、買い下がることが可能です。
2017年や2018年の高値で買っていたとしても、買い下がることで平均取得単価を下げることができます。
ここ数年間の市場の動向を見てもらえばわかる通り、何らかの材料で市場全体が値下がりしたとしても、ずっと値下がりし続けるわけではなく、ある程度の段階まで下げれば、再び株価は上昇に向かいます。
逆も同じです。
株価が上昇していった場合には、ある程度の段階で再び値下がりします。
平均取得単価を下げる
ただし、特定の銘柄に、あまりにも資産を集中するのはよくありません。
しかしながら先ほどの例で言えば、もし元手が1000万円あれば株価1000円で買い、900円になれば購入、さらに値下がりし800円になれば購入というようにある程度の値下がりごとに買い下がることで、平均取得単価を下げていくという選択肢を取ることができます。
資金が100万円であれ、500万円であれ、買い下がれる銘柄を買うことがポイントだと思います。
元手が100万円なのに5000円(100株単位で50万円)だと買い下がれませんからね。
何らかの材料で株価が大きく値下がりするとしても、ある程度で下げ止まるのが普通です。
そこからは一旦株価が上昇することはよくありますので、その時に平均取得単価を超えてくれれば利益になるわけです。
この場合だと同一単元数で購入していれば、平均取得単価は900円になります。
800円から株価が上昇し、900円を超えてくれれば利益になるということですね。
もし買い増ししていなければ、当初の1000円を超えない限り利益にはならないわけです。
何でも買い下がればいいわけではない
先ほども言いましたが、私はこのような買い下がりをするわけですが、株価が下がったからといって何でも買い下がればいいというわけではありません。
もし失敗してしまうと保有株数が多くなっているため大きな損失になりますからね・・・
基本的にはその銘柄が原因で値下がりしたということではなく、何らかの材料で市場全体が値下がりしているというような状況でのみです。
業績の良い銘柄から業績の悪い銘柄、チャート形状の良い銘柄からチャート形状の悪い銘柄まで全てが売られている状況ですので、そのような値動きになっているのであればいい銘柄を見つけて、私としては買い下がるということです。
つまり業績が悪くて、チャート形状が悪い銘柄を買い下がったりはしません。
トレンドが悪い場合には二番底や三番底を試しに行きますので、利益が出たら欲張らずにある程度のところで売却です。
「買った後には株価が下がる」、だからこそ最初から複数単元購入することにして、大きく落ちたら買い下がることで、平均取得単価を下げるというやり方が、逆張りの場合では、私には特にあっていると思っています。
ただし、集中投資になりすぎないように気をつけないといけませんが・・・
最悪の場合には倒産のリスクもありますからね。
現在も買い下がり中
ちなみに、まさに今現在も買い下がりをしているところです。
1回目が約500円、2回目と3回目が400円台の前半で買っています。
今日も買い増そうかと思ったのですが、とりあえず今日は様子見をしました。
また来週買い下がりたいと思います。
次は300円台を狙っています。
そのようなことから、現在この銘柄は含み損ですが、もっと下がってほしいと思っています。
変でしょうか。
1回目に買った500円の時点で、けっこう値下がりしていたのですが、今はさらに値下がりして行っています。
まぁ~計画的な買い下がりですので、日経平均株価がもっと値下がりしても買い下がれるという想定での買いではあるわけですが・・・
だからといってここから上がるかどうかはわからないわけです。
もしかするとさらに大暴落になり私が大損するかもしれませんからね。
そのようなことから、このやり方がおすすめとまでは言えません。
投資は自己責任ですので・・・
1単元ではなく複数単元購入することを想定した上で売り買いしている投資家もいるんだな~という程度でご覧いただければ良いのではないでしょうか。
ちなみに、私が買った銘柄の主たる目的は売却益です。
しかしながら、この銘柄は高配当銘柄でもあります。
そのようなことから、株価が下がったとしても損切りはしません。
日経平均株価が今後も大きく下がり続ければ、配当金を貰うことになってしまうかもしれませんね。
そうなったら、この取引は失敗ということです。
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ただし、失敗しても配当金はもらうというリスクヘッジです。
リスクヘッジになっているのかどうかはよくわかりませんが・・・
さらに日経平均株価が下落しても買い増す予定ですので、今後、ある程度の位置まで市場が戻してくれれば私の平均取得単価を超えて利益になるかもしれませんね。
さて、今後はどうなるでしょうか。
ここからは追記です。
日経平均株価は、本日2020年3月10日時点で下落中ですが、本日までにこの銘柄をさらに3回に分けて買い下がっています。
400円程度で1回、300円台の後半で2回です。
以前に買ったものも合わせて合計6回に分けて買っています。
現在の含み損益はどうなのかというと・・・
含み損です。
さて、いつ含み益になるかな。
もしかしてならないかな。
どうなるかな~。