株取引で衝動買いはしないこと
株式投資の初心者は特にですが、ある程度の経験年数があっても利益が出づらいという人も多いと思います。
もちろん私もそうだったのですが、投資方法を変えてから売却益が少しは出やすくなってきました。
今回は、なぜ投資初心者は利益を出しづらいのかについて買い方と売り方から考えてみたいと思います。
一言で言ってしまえば知識と経験が不足しているからということなのですが、この一言で片付けてしまったら意味がないので、自分が初心者だった時のことを改めて思い出して書いてみたいと思います。
私自身もでしたが株取引を始める準備が整うとすぐにでも買いたくなるという衝動に駆られることがあります。
前もって十分な勉強と銘柄選びをしていて、これを買うというのが決まっているというのであればまだいいのですが、とりあえずなんとなく買ってみたいと思っている人や、まずは勉強や練習がてら買ってみようと考えている初心者などは間違っても値嵩株のような株価が高い銘柄を最初に買うのはやめましょう。
個人的には10万円未満ぐらいの銘柄(低位株など)にしておくのがいいと思います。
なぜかというと例えば30万円ぐらいの株を買ったとして、買った直後に3%下落した場合9000円の含み損になりますが、3万円の株であれば仮に3%下落した場合でも900円の含み損ですので初心者にとっての精神的なダメージが全然違ってくるからです。
間違っても株価の高い銘柄の衝動買いはやめましょう。
買い時のタイミングについて
まず、購入する銘柄が決まった場合、買い時のタイミングが問題になってきます。
初心者が利益を出しにくい最大の理由の一つが、買い時のタイミングがわからないからだと思います。
経験が増えてくると、「今は買うべきではないとか逆に今は買い方にとってのチャンスだ!」というようなことも分かってくるのですが、最初は全くわからなかったのでとりあえず株価が上がっている銘柄を探して買おうというような感じでした。
今考えると「俺何やってんだろう・・・また損したよ・・・涙」っていう感じです。
こんな買い方をしていると損する確率がかなり高いです。
多分私だけじゃないと思うんですけど、初心者の人って株価が下落した時に買う勇気がなかなか持てないんですよね。
私も株取引を始めて数か月間は株価が下落した時に買うということができませんでした。
もちろん右肩下がりで株価が下落し続けている下降トレンド銘柄を買うというのはもってのほかなのですが、右肩上がりで上昇している途中で一時的に株価が下落する一般的に押し目と呼ばれるポイントがあります。
この押し目で株を購入することができれば効率的に利益を上げることができるのですが、投資を始めたばかりの人にとってはこのポイントを探すのもそう簡単ではないと思います。
売り時のタイミングについて
同様に売り時のポイントも難しいです。
売り方にとって最も効果的な売却タイミングは、みんながその銘柄を買いたいと思っていて株価がどんどん上昇しているときに売り抜けるということですが、これもまた同様に難しいです。
私も未だにこの売るタイミングというのはなかなか判断に迷うところです。
なぜかというと株価が上がっている時に売る場合、このまま持っておけばまだ上がるんじゃないか、もっともっと上がるんじゃないかと思ってしまってなかなか売却に踏み切ることができません。
個人的には買い時よりも売り時の方がはるかに難しいです。
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売買のポイントを図で確認
それでは具体的な買い方と売り方をチャートを簡略化した図で説明したいと思います。
株式投資の入門本やブログ、サイトなどで買い時と売り時のタイミングを図で表しているものもよく見かけますので、参考にしてみるといいと思います。
まずは買い方ですが、例えばよくあるのが図に示している全体的に見ると右肩上がり(青線が株価の推移)の上昇トレンドでありながら、一時的に株価が下落するBとDのような押し目ポイントで株を買おうというものです。
だけどこれってB時点やD時点では下落している途中であるのでここが株価の底であって、その後反転するというのは、結果論としてわかるのであってBやD時点でわかるものではありません。
Bで買っていて、もし反転せずにそのまま下落し続けたら損失がでて、場合によっては大損の可能性もあるわけですから、私が押し目買いをする時は基本的には底を打ったことを確認して買うことにしています。
つまりこの図でいうと谷であるBとDの横にある赤丸で示した部分が現実的な購入ポイントです。
このポイントで買う場合には株価が底から反転したことがわかりますので押し目買いがしやすいです。
ただし、あくまでも基本的にはこのような買い方をするということであって、株価が理由もなく短期的に売られすぎているとか、安い価格で多くの数量を拾いたい場合などでは、株価が反転するのを確認することなく買う場合もあります。
もう一つは売り方です。
よくいわれているのはAやCのポイントで株を売却すればいいというものです。
ここで売ればちょうど山の高いところで売れるということなのですが、実際にはこれも結果論でしか分からないことですよね。
AやC時点ではまだ上昇の途中であるため、さらに株価が上がる可能性もあり、売却という判断をするのは困難ですし、できるだけ利益率を高くしたいので株価が上昇している間は売らないというのが基本です。
しかしながら、この辺りがピークなのではないかと思う人もいると思いますので、もし売却するのであればピークの山を越えたタイミングで売却するのがおすすめです。
ただし、本当にその銘柄のピークを迎えたのか、それとも単純に一時的な調整で下降しているのかは、企業の決算内容や今後の業績の見込み、将来性、相場環境などを総合的に見て判断しないと売却が早すぎて失敗したと思うことになるかもしれませんので要注意です。
具体的には、図の山を越えたAとCの横にあるオレンジ色の丸あたりが、現実的な売却ポイントになるのではないでしょうか。
まぁ~これは人によってそれぞれ考え方が違うんですけど、利益がある間はできるだけ売却しないという考え方もありますので どうしても売る場合はこのようなタイミングで利益が出やすいというのを頭に入れておけば良いのではないでしょうか。
ちなみに私だったら、この銘柄に含み益(評価益)がある状態であれば、「この図程度の下落であれば売却はしません!」と思っているのですが、この考えも実は図を見ての結果論なのかもしれませんが・・・。
いや、それでもやっぱり私は売りません。
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買い時と売り時をなんとなくの予想でしてしまうと非常に痛い目を見る場合がありますし、大損することにもなりかねませんのでミスすることがないようにトレンドを確認しながらタイミングを図ることは極めて大切です。
私も最初の頃は、よくこれで痛い目に遭っていましたが、そこから学んだことも結構あったので今となっては良かったのかもしれません。
AやCのタイミングで売ることができて、BやDのタイミングで買うことができれば最高なのですが、実際問題としてそのようなピンポイントでの売買はできませんので基本的には売り方、買い方は山と谷の横がポイントだということを覚えておくといいと思います。
本日のまとめ
- 衝動買いで株取引をしない
- 初心者のうちは株価の高い銘柄よりも安い銘柄で勉強や練習をする
- 株価が底を打った谷の横あたりが買い時
- 株価がピークを越えた山の横あたりが売り時
- 株価が上昇している間は売却しないのが基本