投資方法

株式投資の少額投資で失敗をできるだけ防ぐための購入方法と考え方

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株を少額投資で始める

株を少額投資で始めようと考えている投資家の方も非常に多いと思います。

 

特に、株をこれから始めることを考えている方や、始めたばかりの初心者の方は、株式投資は少額から始める方が良いです。

 

この株式投資を少額から始めるという意味は、そもそも余剰資金が少ないからという理由の人と、元手は十分な資金があるものの、始めたばかりは失敗するリスクが高いので、とりあえず株を少額投資から始めようという人がいると思います。

 

そもそも株取引を始めたばかりの段階であれば、相当相場状況が良くない限り、損失を被る可能性があります。

 

資金力のある機関投資家や、これまで何年も株取引をしてきた個人投資家などと勝負しないといけないわけですので、利益をあげられるようになるには、それなりの勉強が必要になってきます。

 

そう考えると、株を少額投資から始めるというのは非常に良いことなのではないでしょうか。

 

本日は、株式投資を少額から始める時のやり方と、それなりにリスクはあるものの、うまくいけば大きなリターンが得られる可能性のある投資方法について話をしたいと思います。

 

 

少額の株式投資とは何円のこと?

そもそも少額投資とは一体いくらのことをいうのかというと、はっきりした定義というのはないのではないでしょうか。

 

私自身、少額投資は「何円から何円までです」というのを聞いたことはありません。

 

そのの投資家の投資資金によって、1万円が少額だと思う人もいるでしょうし、10万円ぐらいが少額だと思う人もいれば、億単位の資金を使って投資する人であれば100万円でも少額投資じゃないかな~と感じる人もいるかもしれません。

 

そのような状況ですので、少額投資といっても一体いくらなのかというのは、人それぞれということです。

 

とはいえ、一般的な個人投資家であれば10万円、20万円、30万円ぐらいか、高くても50万円ぐらいまでというイメージではないでしょうか。

 

それでは10万円ぐらいの少額で株は買えるのかというと、相当な銘柄数が購入できる対象になってきます。

 

詳しくは株は何円から?いくらから?買えるか3599銘柄の購入価格帯を調査をご覧ください。

 

実際、10万円ぐらいの投資金額で株取引をしている人はかなり多いようです。

 

10万円だとしても、企業の個別銘柄だけではなく、ETFなどもありますので選択肢は非常に多いです。

 

私が知っている中で、一番少額で株を買うことができる銘柄だと、1株単位の売買で株価80円前後です(2019年1月29日現在)。

 

つまり100円で株が買えて、さらにお釣りがくるというような銘柄です。

 

この銘柄は1株単位での売買になっています。

 

このように安い銘柄もありますので、10万円や20万円でもそれなりの銘柄数を保有して、売り買いすることは可能です。

 

 

 

集中投資で少額投資

さてここで、少額で株式投資をする場合の二つのやり方を紹介したいと思います。

 

まず一つ目ですが、それは少数の銘柄に集中投資するということです。

 

私のブログの中でも何度か紹介していますが、集中投資はハイリスク・ハイリターンです。

 

私としては、おすすめできるとまで言えるやり方ではありませんが、投資は自己責任ですので、そのリスクを知った上で取引するのであれば、それは本人の考え方次第だと思います。

 

著名な投資家の中には集中投資を高く評価している人もいます。

 

うまくいけば大きな利益を得る可能性もあるわけですから・・・

 

少し話がずれますが、株式投資は資金量が大きい方が有利なのかどうかというのは、投資がそれぞれで見解がわかれています。

 

当然、資金量が大きい方が株で勝つ可能性は高いという人もいれば、資金量は直接的に関係ないという人もいます。

 

私の意見としては、資金量が大きい方が当然有利だと思います。

 

なぜかと言うと、機関投資家など資金量が大きな投資家に、個人投資家は勝つことができません。

 

いくら個人投資家が頑張って、その銘柄に買い向かっても、それをはるかに上回る売りが機関投資家などから出た場合には、当然勝つことはできません。

 

また資金量が大きい場合には、株価が値下がりした場合でも、ある程度の下落ごとに買い増し(ナンピン)をしていくことで、トレンドが転換するのを待って利益を上げることも可能だからです。

 

この含み損が、個人投資家はなかなか耐えることができません。

 

なぜかと言うと、含み損になった時に買い下がっていくだけの資金がない場合が多いからです。

 

ずっと下がり続ける株も、ずっと上がり続ける株もないと言われています。

 

下がった場合にはいずれ上がると考えられれば、その間耐えられるだけの資金量があるとすると、トレンド転換によって大きな利益をうむ可能性はあります。

 

さて、例えば株を1000円ぐらいの少額投資で集中投資すると、10万円の元手だとしても100単元購入することができます。

 

購入後に含み益になっているのであれば、あなたが売ってもよいと思う株価で売却することで、利益を得ることができますし、もし1000円で購入後含み損になったのであれば、ある程度の値下がりごとにその株を買い増すことで、トレンド転換した場合にはそれなりの利益を得ることができます。

 

その間の含み損に耐えられればという条件ですが・・・

 

この場合だと1000円から株価が値下がりしていますので、900円や800円など下がれば下がるほど、安い値段で株を取得することができるため、実際には100単元以上購入することが可能になります。

 

100単元程度買うのであれば、それまでの間にトレンド転換し、平均取得単価より株価は上回るだろうと考えられる人であるかどうかが、このやり方が向く投資家かどうかの違いだと思います。

 

月に1回購入すれば年間12回、月に2回購入すれば年間24回ですので、買い下がっていく場合だと、今回の例であれば月に1回の購入で8年程度、月に2回の購入で4年程度の間にトレンド転換して含み益になればプラスになるということがいえますね。

 

繰り返しになりますが、このやり方はハイリスク・ハイリターンです。

 

大きな財産を築いた著名な投資家でも集中投資は良い投資法か悪い投資法か意見がわかれます。

 

十分な資金があって、とりあえず少額の株を買いたいという人はできる可能性があるやり方かもしれませんが、そもそも元手が10万円しかないという人であればちょっと厳しいかもしれませんね。

 

あなたがリスクをどの程度背負えるのか次第ですね。

 

こちらの記事もどうぞ

あなたの株取引にとって役に立つかもしれない投資方法や取引の知識を書いていますので、気になる方はこちらの投資方法からご覧ください。

 

 

複数銘柄購入で少額投資

もう一つのやり方は、いたって普通な取引方法です。

 

つまり、投資できる金額で複数の銘柄を買うということです。

 

例えば、10万円であればフルに買うということであれば、5銘柄から10銘柄ぐらいにわけて購入するやり方があると思います。

 

元手が十分でないため、しっかりとした分散投資にすることはできませんが1、2銘柄だけにかける取引よりも、少しは安心感があるかもしれませんね。

 

ただし、その分デメリットもあります。

 

銘柄数を多くすればするほど、プラスの銘柄とマイナスの銘柄が出てくることから、集中投資するよりも損益は小さくなります。

 

もちろん損益ですので、損失が出る場合も利益が出る場合も、どちらも小さくなるということです。

 

二つのやり方を紹介しましたが、一般的には二つ目の複数銘柄を購入する方法をとる人が多いのではないでしょうか。

 

ただし、どちらが正解ということはありません。

 

大きな利益を築いた人は、集中投資をする人の方が多いと言われています。

 

 

少額投資の場合は購入価格も下げる

今回の記事をご覧になった方は、株式投資を少額で行いたいと思っている投資家だと思います。

 

少額の場合でも、うまくやりくりすることで、それなりの資金を持って取引している人と、「投資資金に対する1銘柄の購入額の割合」を同じようにすることは可能です。

 

どういうことかと言うと、例えば10万円の投資資金の人が、10万円の株を買ってしまうと、投資資金100%分で一つの銘柄を購入したことになります。

 

そうなると、購入後はただ株価が上がるのを願うのみになってしまいます。

 

これは、例えば100万円の投資資金の人が1銘柄100万円の株を買っている場合と同じです。

 

現実的に100万円の投資資金の人が、1銘柄100万円の株を買うという人はあまりいないと思います。

 

100万円で10万円の株を5銘柄買った場合には、10万円の投資資金の人であれば1万円の株を5銘柄買うのと割合的には同じです。

 

株式投資に使えるお金が少ないのであれば、それに応じて購入する銘柄の値段を下げることで、精神的にも負担の感じにくい取引をすることも可能です。

 

もし1000万円の投資資金があったとしたら、購入した10万円の株価が多少下がったとしても、それほど精神的に厳しいと感じることはないと思う人が多いのではないでしょうか。

 

1000万円に対する10万円ですので投資資金の1%です。

 

投資資金が30万円なのであれば、1%にあたる3000円程度で買える株やETFを購入すれば、全く同じ割合ですので、株価が多少下がったとしても、それほど厳しいとは感じないかもしれません。

 

株式投資の初心者の方で、少額投資の始め方について考えているのであれば、まず最初にすべきことは、あなたの投資資金でどのような銘柄が購入できるのかを調べることだと思います。

 

元手が少なければ少ないほど、それに応じて購入価格を下げないと、失敗する可能性が高くなるのではないでしょうか。

 

20万円しかない投資資金で、20万円の銘柄の株を買ってしまったら、あとは祈るだけになってしまいますし、一つ目で説明した集中投資と違って、一回で購入することになりますので、時間分散もありません。

 

つまり、一つ目の集中投資よりも、さらにハイリスクになってしまう可能性があります。

 

 

 

元手が少なければ取引資金を貯める

なおもう一点、株式投資ブログを書いていて、このように言うのもちょっと変なのですが、株の利益率は当然個人差はあるものの、ものすごく高いというわけではありません。

 

10万円の投資資金を、1年間で2倍や3倍、それ以上にしようと考えているのであれば、絶対に無理とまでは言いませんが非常に難しいです。

 

利益率が10%だとして、税金や手数料を考慮しないで考えると、10万円の資金が1年後に11万円になっているという計算です。

 

もちろん本人の努力次第で、年間の利益率を20%や30%またそれ以上にすることも可能ではありますが、初心者の段階ではなかなか難しい面もあります。

 

それでも株式投資で利益を上げている人たちがいるのはなぜかと言うと、投資資金が大きいからです。

 

10%の利益だとしても、1億円で投資している人であれば、年間1000万円になります。

 

重要なのは利益率よりも利益額です。

 

 

同じ10%でも、投資資金で大きな違いが出ますので、投資資金が少ないと感じるのであれば、まずは色々と株の勉強をしながら、株取引に使える資金を貯めることを第一に考えることが大切かもしれません。

 

ある程度の資金が貯まった段階で、その一部を取引に使って実際の投資を行ってみるというのでもいいのではないかな~と思います。

 

そのあたりも総合的に判断して株の少額投資を始めるのか検討してみてはいかがでしょうか。

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