株取引から退場する人は多い?
株式投資を始めるにあたって多くの投資家が、「自分は取引で儲かるだろう」とか、「大きな損失を抱えることはないだろう」と思って、開始したと思います。
もし最初から株取引をしたら、「負けるだろうな」とか、「場合によっては大損だろうな」と思っているのであれば、「よし!株取引を始めてみよう」なんて思いませんからね。
うまくいけば、大きな利益を得られるだろうと思って、多くの投資家が勝つつもりで始めるわけです。
しかしながら、現実は甘くありません。
個人投資家の多くが負けているという現状を考えると、毎年多くの人が相場の世界から退場しているのではないでしょうか。
株で負けるというのと、退場というのは全然意味合いが違いますので、 大きな損失を抱えて退場せざるを得ない状況になることだけは避けなければなりません。
退場しやすい可能性のある投資家
私が思うに、株取引で退場しやすい人というのは、株式投資を始めてあまり年数が経っていない人が多いのではないかと思います。
株取引は経験のある人も、ない人も同じ土俵で勝負するわけですので、 経験や知識の少ない投資家のほうが苦戦しやすくなるのではないでしょうか。
退場する可能性のある投資家というのは、ある程度方向性(特徴)があるんじゃないのかなと思ったりもします。
例えば、経験や基礎知識が少ないのに、一つの銘柄に集中投資する場合です。
投資経験や知識がしっかりとあって、チャートやその銘柄のファンダメンタルをしっかりと分析できている人がする集中投資と、経験が少なく勉強もあまりしていないのに、今値動きがいいからと集中投資するのでは意味が違います。
また、大きな資金を投資しているにもかかわらず、損切りができない人もリスクがあるかもしれません。
もちろん損切りについては、投資家の方針によって違いますので、人それぞれで構わないわけです。
しかしながら、例えば1000万円を投資していたのに、大きな含み損になってしまって、評価額が300万円になってしまったとします。
そのような大損になれば、そのショックは極めて大きく、場合によっては株取引で利益をあげられないと思って、退場しようということになるかもしれません。
初心者の方がやりがちな投資方法として、他人の言葉に左右されやすいというのがあります。
掲示板などに、この銘柄が大きく上昇すると思うと書いてあれば、本当に上がるような気になってしまう人も結構多いと思います。
実際私もそれでちょっと痛い目にあっていますから・・・
詳しくは株式投資で掲示板のおすすめ予想の銘柄を購入したら大失敗した話をご覧ください。
他にも、チャートを見て株価が急激に上昇し、今勢いがある銘柄だから投資しようという場合も気をつけなければなりません。
上昇トレンドから下降トレンドへのトレンド転換を早い段階で察知できなければ、高い株価で取り残されて、一気に急落の可能性もあります。
これらのような取引を延々と続けていると、資金はあっという間に減ってしまうかもしれません。
自分の経験・知識・勉強量と投資金額のバランスが大事
このようなことから考えると、「自分の経験・知識・勉強量」より「投資資金(元手)に占める実際の投資金額」のウェイトが大きくなってしまい、バランスが崩れると退場のリスクが高まってしまうのではないかと思います。
「自分の経験・知識・勉強量」より「投資資金(元手)に占める実際の投資金額」のウエイトの方が小さければ、慎重な取引をしているということでしょうから、退場のリスクが小さくなるのではないでしょうか。
例えば、10年の経験と勉強をしてきた人が、投資資金300万円のうち100万円使って投資するのと、1年の経験と勉強をしてきた人が、投資資金300万円全てを使って投資するのとでは、一般的に言ってリスクに違いがありますよね。
もちろん経験年数が長い人の方が、経験年数の短い人より、確実に投資成績が良いというわけではありません。
経験年数の少ない人で、集中投資して大きな利益をあげた人もいるのでしょう。
しかしながら、自分がやった時に同じようになるとは限りません。
経験年数や基礎知識・勉強量が少ない人であれば、やはりそれに応じた取引額にするのが良いのではないでしょうか。
退場しないために自分の投資方法を確立する
もし投資経験がそれほどないのであれば、自分の中で「利益を得るために確立された投資方法」というのがまだ見つかっていないかもしれません。
相場の世界から退場しないために、まずは「こういうやり方をすれば損益をプラスに持って行きやすい」という投資方法を確立するのが優先ではないでしょうか。
自分の中でのマイルールがしっかり決まっていない中で、大きな資金を使って取引してしまうと、最悪の場合退場ということにもなりかねません。
なぜなら、自分で儲かり方が分かっていない中で、大きな資金を投入するわけですので、儲かるかもしれないし、損するかもしれないけど、「とりあえず大きな金額で取引してみよう!」ということですからね。
運良く儲かるか、運悪く損するかということになってしまいます。
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自分が大切に貯めてきた投資資金ですので、運任せにはしたくないですよね。
退場しないために、運任せの無理な取引はしないようにしましょう。