株取引で元手の多い少ないは損益において重要
このブログでも何度も話しているとおり、株式投資において元手(投資資金)の多い少ないというのは、損益において非常に重要であると考えています。
私の考えとしては、元手が多い人と少ない人であれば、元手が多い人の方が取引がしやすいと考えています。
なぜなら、元手(投資資金)が少ない人の場合には、購入した銘柄が含み損になってしまった場合など、最悪の場合には株価が上昇するのをただ願うだけになってしまう可能性もあるからです。
元手が十分にある人であれば、株価が値下がりしたところでさらに買い増し、平均取得単価を下げるということもできるわけですが、資金が少ない人であればそういった対応も取りにくいわけです。
また順調に株価が上昇し、含み益になった場合に、いい押し目が訪れたとしても、買い増すことができない可能性があるわけです。
そのようなことから、私としては色々なパターンに対応しやすいため、株取引において元手(投資資金)は損益に関わる重要な要素であると考えています。
しかしながら、個人投資家であれば、それほど多くの元手を持っていないという人も当然いるわけです。
むしろ10万円から30万円の少額で取引している人もかなり多いわけです。
株取引で成功するためには、私としてはまず元手を増やすことを考えるべきだと思います。
いくらあればいいのかというのは、投資家それぞれの考え方や投資方針によって違いますので、一概には言えません。
自分の中で、これぐらいの金額があれば、最低限の取引はやっていけるというレベルまで、まずは増やすことを考える必要があるのではないでしょうか。
どうやって元手を増やす?
それでは具体的にどうやって増やせばいいのかということですね。
私としては、初心者の方や株取引を始めたばかりの方であれば、基本的には株取引に使うための元手を株取引で増やそうとは考えない方がいいと思います。
それができるようになるのはある程度の経験を積んでからだと思います。
なぜかと言うと、一般的に株取引で得られる利益率というのは、1年間に資金が2倍や3倍になったりするようなものではないからです。
株取引で個人投資家の多くは負けているという話も聞きます。
年率5%の利益が取れるだけでもいいという考えもありますし、10%や20%の利益率であればいい成績だと考えることもできるわけです。
元手を増やすことを考えるということは、失礼ながらそもそもの投資資金が多くはないということだと思います。
例えば、元手が10万円しかなければ、いい成績だと言われる20%の損益率だったとしても、1年後に12万円になっているレベルだということです。
10万円しかない投資資金で、1年間に2万円増やすということは簡単にできるものではないわけですが、別の見方をすれば、2万円増えた場合でも、翌年も今年と投資資金はほとんど変わらないわけです。
仮に100万円あったとしても、20%の利益を得た場合に、20万円増えるレベルです。
いい成績だと考えることができるわけですが、20万円増えたとしても1~3銘柄ぐらい買うことができるかどうかと言った状況です。
そう考えると、投資資金が少額の時に株取引で投資資金を増やそうというのは、そう簡単にできることではないと考えることができるのではないでしょうか。
もし投資資金が1000万円あれば、20%の利益率の場合には、年間200万円ですので、大きな利益と言えるわけです。
しかしながら、投資資金が1000万円あれば、そもそも元手が少ないという状況ではありませんからね。
むしろ個人投資家の中では、けっこう大きな金額で運用していると考えることができると思います。
元手が少なければ、20%の利益率ですら、このような状況ですので、それよりも利益率が低かったり、プラスどころかマイナスになったりする可能性もあるので、そう簡単に資金を増やせるわけではありません。
投資資金を増やすために働く
私としては、株取引で使う元手を増やすために大切なことは、やはり普通に働くことだと思います。
あまりにも当たり前すぎて、そんなの言われなくても分かってるよと言われるかもしれませんので、後ほどそれ以外にもう一つ話したいと思います。
実際このブログを見ている多くの方は、すでに働いているかもしれません。
もし働いておらず、 働くにあたって健康状態や家庭環境など特に問題がないのであれば、投資資金を増やすために働くという選択肢を考えてみるのも一つの手ではないでしょうか。
副業も選択肢の一つ
もしすでに働いているサラリーマンの方などであれば、給料をそう簡単に増やすことはできませんよね。
そうであるならば、働いている人も働いていない人も、可能な人は副業を考えてみるというのも選択肢の一つではないでしょうか。
働いていない人であれば副業とは言わないのかもしれませんが・・・
もちろん副業は、会社などの規則に問題がないのが前提ですし、他にも、人によっては扶養や健康保険などに影響があるかもしれませんので、副業をするメリット・デメリットを総合的に考えた上で判断しなければなりません。
株への資金が増えるからといって、何も考えずに副業を始めると、結果的に自分にとって大きなデメリットになる可能性もありますので、十分な注意が必要です。
また副業の内容も十分にチェックする必要があります。
例えば、副業で一か月に5万円の収入があったとします。
年間で言えば60万円です。
この60万円を多いと思うでしょうか、少ないと思うでしょうか。
それは人によって考え方が違うのでしょうね。
例えば、株で考えたとすると、かなり大きな投資資金で得られる利益と変わらないというのが分かると思います。
仮に、年間利益率が5%だったとすると、年間の利益を60万円(税金・手数料は考慮しない)にするためには、元手が1200万円必要だということです。
1200万円の5%が60万円です。
そう考えると、年間に60万円稼ぐというのはすごい金額だと私は思います。
1ヶ月に5万円の収入までいかなくて、1ヶ月に1万円だったとしても、年間で12万円です。
こちらも年間利益率5%で考えたとすると、元手240万円を使って株を運用しているのと変わらないわけです。
株式投資ブログを書いていながらこのようなことを言うのもおかしいのかもしれませんが、投資資金が少なければ、株取引で得られる利益よりも、副業で得られる利益の方が大きい可能性があるわけです。
さらに言うならば、副業で得られる利益よりも、本業で得られる利益の方が相当大きいわけです。
このブログを見ている方の中にも、年収数百万円という方はたくさんいると思います。
年間に数百万円を株で稼ごうと考えると、相当な元手が必要になります。
元手が増えれば副業や本業の収入を上回る可能性も
しかしながら、株取引の元手が増えた場合には、全く異なる展開になります。
先ほども言いましたが、1000万円の元手があれば、20%の利益で200万円です。
仮に10%だとしても100万円です。
そうなると、副業と逆転現象が起こる可能性も十分に考えられます。
さらに元手が多くなると、本業で得られる収入と逆転現象が起こる人も出てくるかもしれません。
もっと言えば、株取引の勉強をしっかりとし、利益率を高くすることができれば、ある程度の元手で目標額を達成できるかもしれません。
しかしながら、その場合でも少額ではなく、ある程度の元手が必要になってくるのは避けられないのではないでしょうか。
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株取引で利益を狙うためには、まずは元手を増やすことです。
投資資金が少ない人であれば株の勉強をするのと並行して、どうやって資金を増やすのかを考えてみてはいかがでしょうか。