株の銘柄の探し方で悩む人は多い
株の銘柄の探し方について色々と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
株取引を始めたばかりの初心者の方や、これから始めることを考えている人にとっては、銘柄数があまりにも多すぎて、一体どの株を買うのがいいのかよくわからないという人も多いと思います。
実際のところ、「この株を買えば確実です」というような銘柄はありませんので、自分で色々と研究しながら最終的に購入する株を決めていくことになります。
株取引をするにあたって、チャートを使い今後の値動きを予想するようなテクニカル分析を使わずに、企業の財務や業績などを見て、売り買いする銘柄を決める投資家もいます。
一般的にファンダメンタルズ分析と言われる手法です。
下降トレンドでも銘柄によって下落幅に違いが出る
2013年以降数年間の日経平均株価のように勢いのある上昇トレンドであれば、個別銘柄の株価も上昇しやすいのですが、市場が長期的に下降トレンドに転換するような流れになってしまうと、しっかりとした業績などがないと下落幅が非常に大きくなることがあります。
もちろん市場全体が下降トレンドになれば、日本を代表するような有名企業であっても、株価への影響は避けられないのでしょうが、財務や業績などが良ければ、下落中であっても「今が買い時」だと思って、買いたいと思う投資家もいることから、下落幅には違いが出ることがあります。
やっぱり、いい銘柄は買いたいと思いますからね。
これまでも株式投資をするにあたっては、ファンダメンタルズ分析は重要だったわけですが、市場のトレンドが下降傾向にある場合には、なおさら財務や業績などはしっかりとチェックしておく必要があるのではないでしょうか。
さて、今後のトレンドは下降傾向なのでしょうか?
これは誰にもわかりません。
もちろん私もわかりません。
特に世界的な景気後退になれば、各企業の業績悪化にもつながり、配当金がある銘柄だとしても減配や無配になる可能性もありますので、しっかりとポイントは押さえておく必要があるのではないでしょうか。
有価証券報告書を見て銘柄選定をしては
さて、株の銘柄の探し方は人それぞれで色々あるわけです。
誰もが企業名を知っている銘柄を購入する人もいるでしょうし、今勢いのある銘柄を選ぶ人もいるでしょうし、これから成長しそうな銘柄を選ぶ人もいると思います。
まぁ~人それぞれということです。
それでは私はどうやって選んでいるのかということですが、私の銘柄の探し方としては、ファンダメンタルズ分析をするのであれば、有価証券報告書を見るようにしています。
この有価証券報告書は、企業の概況や事業内容、財務諸表などが記載されている資料です。
これを見れば売り上げや利益がどれぐらいということも分かりますし、配当金がいくらといったことや、配当性向が何パーセントということも分かります。
この記事をご覧になっている方の中には既にそういったデータを見ている人もいるかもしれませんね。
しかしながらは気をつけたいのは年数です。
不景気時の業績も確認する
財務や業績などを見て銘柄を選ぶとしても、人によっては直近3年分程度で選ぶ人もいると思います。
またそれより長い人でも、5年分や10年分ぐらいを見る人が多いと思います。
それでも何も見ないよりは相当価値があるわけですが、可能であればそれ以上の期間で有価証券報告書を見るほうが良いと思います。
相当古いものよりは新しいもののほうが直近であることから、価値があるという考えも正しいのですが、年数によっては2008年のリーマンショック後数年の売上などのデータが記載されていないデータもあります。
私としては、2008年より前(できるだけ古いもの)から現在に至るまでの有価証券報告書を見て、世界的なショック(景気後退)が起きたとしても、しっかりと利益を生み出すことができた企業なのかどうかというのは、ファンダメンタルズ分析をするにあたって非常に重要だと思っています。
今後景気後退が起こる可能性もあるわけですので、テクニカル分析を使わずに、企業の財務・業績などで購入する銘柄を選ぶのであれば、そのポイントはしっかりと押さえておく方が良いのではないでしょうか。
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この有価証券報告書は、各企業のホームページのIR情報などで見ることができますので、できるだけ古い時期から時系列的に見ていくことで、その企業が不景気にも強いのかということや、売上や利益が年々増えてきているのか、配当金が増えているのか、利益の割に配当金を支払い過ぎではないかといったことなど様々なことが分かると思います。
ファンダメンタルズ分析で株取引をしようと考えている人や、株の銘柄の探し方がよくわからないという人は、気になる銘柄の有価証券報告書を見てみてはいかがでしょうか。
何か新しい発見があるかもしれませんね。