株取引での売却の意味
株式投資で株を売却する場合には、二通りの意味があるわけです。
一つは利益確定売り、つまり利確です。
もう一つは、損切りでの売却です。
株式投資をしている投資家であれば、当然利益確定売りの方が良いわけですが、いつもそのようになるとは限りません。
というより、全ての銘柄で勝ち、損益をプラスに持っていくことは、普通に考えるとできないわけです。
多くの投資家が参加している株取引ですので、自分の予想とは違う展開になり、その銘柄での損益がマイナスになることもあるからです。
2銘柄を損切りしました
さて、この記事を書いている本日は、2019年5月16日です。
「米中貿易摩擦が激しくなるのではないか」という警戒感から、市場では売り方優位の状況になっており、買い方側には厳しい状況が続いています。
そのような中で、5月15日に少しだけ株を売却しました。
この売却が利確であれば良かったのですが、残念ながら損切りになってしまいました。
損失額としては5万円ぐらいでした。
この時期に損切りしたので、日経平均株価の下落の影響での損切りだと思われるかもしれませんが、今回の損切りと日経平均株価の値下がりは、特に関係はありません。
私が保有していた銘柄は、今回の米中貿易摩擦での下落はほぼなかったので、それを理由とした損切りではありませんでした。
それでは何を理由に売却したのかと言うと、それは決算内容です。
ちなみに2銘柄損切りしたのですが、 どちらの銘柄も、「2020年3月期の通期の連結業績予想」が私が期待していたような数値ではなかったからです。
1銘柄は増収減益、もう1銘柄は2019年3月期とほぼ同じというものでした。
そもそも含み損になっているわけですので、以前よりも株価が値下がりしているということです。
2020年3月期の通期の業績予想がこれといっていい内容でなければ、今現在(2019年5月時点)の日経平均株価のトレンドを見ても、この二つの銘柄が大きく上がっていくのは難しいと判断したからです。
逆に損切りして現金化することで、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)の下落が止まったところで、別な銘柄を買うほうが、短期間での戻りも期待できるため、結果的に利益を得やすいのではないかと考えたからです。
買うタイミングは非常に大切ですからね。
割安で買うことができれば、儲かる可能性も高まりますしね。
仮に、今回の下落が最悪のパターンとして、大暴落ともいえるような株価になったとしても、この2銘柄分については、すでに現金化していますので、私としては影響がないわけです。
もちろん、そうなってほしくはありませんが・・・
日経平均株価が、ある程度の価格で底を打ち、上昇すれば買いに動きますし、もし下がり続けるようであれば、とりあえずは現金での保有ということになりますので、今回の損切りはどちらでも対応ができるようにしたという意味合いがあります。
自分の想定と異なれば売却も必要
損切りするというのは、損失を確定させることであるため、金額によっては勇気が必要な売却になります。
しかしながら、その時のトレンドによっては、売却して他の銘柄を安い値段で購入する方が、トータルで見ると儲かるということもあります。
またこのようにすることで、含み損の銘柄が減り、うまくいけば含み益の銘柄が増えることになりますので、心理的な面で見ても、良い効果がある可能性も考えられます。
一番いいのは利益確定売りでの売却ですが、必ずしもそうなるわけではありませんので、決算発表での業績予想が自分が思っていたものと異なる内容になっていた場合や、テクニカル分析で自分が思っていた値動きと異なる展開になった場合には、思い切って売却するのも必要なのかもしれません。
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株取引で勝つためには、当然ですがある程度の現金を持っていなければなりません。
自分が見込みがないと思った銘柄であれば、早めに売却し撤退することで、現金化(キャッシュ化)し、次の暴落に備えておくというのは、戦略的に大きな意味があることだと思います。
投資方針は人によって異なるため、売却のやり方やタイミングも色々あると思います。
あなたの保有銘柄で売却した方が良い株がないか、一度見直しをしてみてはいかがでしょうか。