投資方法

日経平均株価の上昇下降の値動きだけでの取引判断はリスクがあるかも

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日経平均株価の上昇や下降は多くの銘柄に影響がある

日経平均株価の上昇下降は多くの銘柄に影響を与えるため、それに伴って全体的に株価が値上がり、値下りするというのが一般的ですよね。

 

しかしながら、必ずしもそのようになるわけではないということも言えます。

 

最近ちょっと変わった値動きになっていますので、後ほど紹介したいと思います。

 

日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)や東証2部、ジャスダック、マザーズなどで値動きが異なる場合もあるわけです。

 

みなさんは、日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)のどちらをよく見るでしょうか。

 

たぶん日経平均株価を見ている人の方が多いのではないかと思います。

 

私はどちらも見ますが、感覚的には日経平均株価の方をまず先に見る気がします。

 

 

日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)とは?

日経平均株価というのは、東証一部に上場している銘柄の中の225銘柄で算出される指標であり、東証株価指数(TOPIX)とは、東証一部上場銘柄を対象とする指数ということです。

 

非常にざっくり言えば、日経平均株価は日本を代表する銘柄だと思っておけば、それほど的外れではないのではないでしょうか。

 

さて、日経平均株価が上昇するということは多くの銘柄に影響がでて、徐々に相場に過熱感が出てきたりしますよね。

 

相場に過熱感が出ると言うことは、買いが多くなるということですので、その後過熱感を冷ますかのように売りが出て、本来あるべき位置に戻って行くことになります。

 

これがよくある一連の流れです。

 

 

25日移動平均線と株価(指数)との乖離

さて、この記事を書いている本日は、2019年4月20日です。

 

大型連休であるゴールデンウィークまであとわずかというところです。

 

ゴールデンウィーク中の不測の事態に備えて、ポジション調整をしておこうという投資家も多いのではないでしょうか。

 

そのような値動きの中、日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)に違いが出る事態になっています。

 

下のチャートは、2018年12月から2019年4月の日経平均株価の推移です。

 

2019年1月から右肩上がりで株価が上昇しているのが分かると思います。

 

青線は25日移動平均線を示しているのですが、注目していただきたいのは右端の赤丸の部分です。

 

青線の移動平均線と比べて、株価がかなり高い位置にあるということが分かるのではないでしょうか。

 

つまり日経平均株価は、ここ数日で言えば、25日移動平均線より結構株価が高いということが言えます。

 

数日間にわたって、移動平均線からまあまあ乖離して株価が高いわけですので、過熱感があるのかと思うかもしれませんが、実はそれほどでもありません。

 

過熱感を見るのによく使われる騰落レシオを見てみると、6日騰落レシオも25日騰落レシオもどちらにも過熱感はありません。

 

4月19日で言えば、高くも低くもない普通ぐらいのレベルです。

 

それがよく分かるのが、東証株価指数(TOPIX)のチャートです。

 

下のチャートは、東証株価指数(TOPIX)の2018年12月から2019年4月の推移です。

 

右端の赤丸を、先ほどの日経平均株価の赤丸と比べていただきたいと思います。

 

東証株価指数(TOPIX)の赤丸の方は、青色の25日移動平均線からそれほど離れていないのが分かるのではないでしょうか。

 

また、それ以外の期間も比較してもらうとわかりやすいのですが、日経平均株価も東証株価指数(TOPIX)も、ほとんど同じような変動に見えますね。

 

しかしながら、赤丸で囲ったところについては、この二つに違いが出ているのが分かるのではないでしょうか。

 

最初に言いましたが、日経平均株価の値上がりや値下がりは、多くの銘柄に影響を与えるわけですが、必ずしも同じように動くというわけではないということです。

 

この赤丸で示している期間で言うと、東証株価指数(TOPIX)と東証2部、ジャスダック、マザーズなどは同じような動きを示しています。

 

日経平均株価だけが、ちょっと異なる動きになっていると言えるのかもしれませんね。

 

 

日経平均株価の値動きの理由

それでは日経平均株価だけ、なぜこのような値動きになっているのかということです。

 

いくつかの理由があるのでしょうが、わかりやすい理由としては、日経平均株価への寄与度の高い銘柄の株価が高かったからと言えるのではないでしょうか。

 

寄与度とは、ざっくりと言えば影響度というような捉え方でいいのではないでしょうか。

 

ファーストリテイリングやファナック、東京エレクトロンなど寄与度の高い銘柄(2019年4月20日現在)が高いことで、日経平均株価も上がりやすかったということです。

 

逆に言えば、日経平均株価への寄与度の高い銘柄は上がったものの、他の銘柄を見るとそれほどでもないため、日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)などに開きが出たと言えるのではないでしょうか。

 

このように日経平均株価が上昇や下降したからといって、必ずしも多くの銘柄で上昇や下降しているとは限らないわけです。

 

売り買いの戦略にも関わってくるでしょうから、日経平均株価に連動する指数の取引などをしている人は別ですが、日経平均株価だけ見て売買判断するのはリスクがあると言えるのかもしれませんね。

 

株価が上昇しているのか、下落しているのかの判断は、できるだけ多くの指標で確認しなければならないということではないでしょうか。

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