株の利益確定売りのタイミングは難しい
株で利益確定売りは早い方がいいのでしょうか、それとも遅い方が良いのでしょうか。
せっかく利益が出ても早く利益確定売りしていまい、売却後に株価がどんどん上昇してしまったら残念な気持ちになりすよね。
だからといって、保有していればもっと利益が増えるのではないかと考えて売却を遅くし持ち続けても、高値から値下がりし、「あの高値で売っておけばよかった」という感情を持つこともよくあることです。
結果的に微益撤退になってしまったという経験がある人も多いのではないでしょうか。
株式投資は一般的に言って買うタイミングよりも売るタイミングの方が難しいと言われていますからね。
上昇トレンドなのか下降トレンドなのかを意識する
さて、それでは利益確定売りのタイミングはどうするのがいいのでしょうか。
デイトレードなどの短期売買であれば、売却は早いのが通常でしょうし、長期保有であれば売却は遅いのが通常でしょう。
つまり、この記事を見ているということは、そこまで長期投資でもなければ、1日や数日程度の短期で売る手法でもないということなのだと思います。
そうであるのであれば、私としては、利益確定売りのタイミングは一概に早めがいいとか遅めがいいとは言えないのだと思います。
なぜかというと、売却のタイミングは一言で言えばトレンド次第だと思うからです。
例えば、2013年から2017年頃にかけての勢いのある上昇トレンドであれば、購入後は含み益があったとしても、早めに売らずに保有し続けることで、さらに利益を増やすことができたからです。
もちろん短期的には下落することもありましたが、一時の値下がりを見るよりも、全体としてのトレンドが上向きだったため、結果論で言えば、利益確定売りは遅いほうがよかったといえるわけです。
一方でリーマンショックの頃で考えると、日経平均株価が暴落ともいえる下落をしていたため、買い方側の投資家で考えると、逆張りなどで購入した場合に、保有期間を長くして遅い利確にすると、さらなる下落に巻き込まれてしまうことになったわけです。
つまり結果論で言えば、一時的な反発を狙って買ったのだから利益確定売りは早めがよかったといえるわけです。
もちろんこれらはすべて結果論ですが、今後に活かすことはできるのではないでしょうか。
日足チャートだけではなく週足・月足チャートも見る
利益確定売りで大切なことは、今のトレンドを知ることです。
もっとも重要なのはその銘柄のトレンドですが、それだけではなく日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などもどのような動向であるのか確認するのは大切なことです。
ただし、トレンドを見るからと言って、日足チャートだけを見ていればいいのかというとそれだけでは足りないのではないかと思います。
日足チャートよりも期間の長い週足チャートや月足チャートを見ることによって、その銘柄の全体像としてのトレンドが見えてくるのではないでしょうか。
上昇トレンドの銘柄であっても、日足チャートで見ると一時的に下落していることはよくあります。
値下がりしているからと言って下降トレンドに転換したのではなく、いい調整で押し目になっているということもよくあることです。
週足や月足など足の長いチャートを見ることで、トレンドを意識することが大切なのではないでしょうか。
ただし、値下がりし始めて本当に下降トレンドに転換することもありますので、「この株価は絶対に割ってはいけない」という直近安値のラインなども当然ですが注意しておかなければなりません。
トレンドがわかれば、「ホールドし続けたほうが儲かる可能性が少しでも上がるのか」、それとも「早く売った方が儲かる可能性が少しでも上がるのか」というのも見えやすくなるのではないでしょうか。
早めに利確することも重要
まぁ~私としては、このような考えも持ちながら、どっちに転ぶかわからないような展開であれば早めに利益確定の売却をします。
なぜなら、どうなるのか予想がつきづらいのであれば、当面の利益を確定している方が無難だからです。
株取引で利益をあげることと同じく大切なことは損失を減らすということですからね。
もしその銘柄で、利益(プラス)が少ししか取れなかったとしても、損失(マイナス)になったわけではないので、この違いは大きいと思います。
たとえ少額だったとしても、プラスだという意識を持つことは必要だと思います。
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売買できる銘柄はいくらでもありますので、別な銘柄に乗り換えることも重要です。
この銘柄ではこれぐらいの儲けだったけど、次の銘柄ではさらに利益を得ようというポジティブな考えを持つ方が結果的にいいのかもしれませんね。
トレンドを意識しながら売却タイミングを判断するのがあなたにとって有効かどうか検討し、役に立ちそうであれば、それを意識しながら売り買いしてみるのも一つの手ではないでしょうか。