売り方に複数の選択肢を持つ
株式投資で保有している銘柄がストップ高になったり、大きな値上がりになったりすると嬉しいですよね。
特にストップ高になった場合、その銘柄の掲示板はお祭り騒ぎのように盛り上がったりします。
この記事をご覧のみなさんのほとんどが、株取引の経験がある方だと思いますので分かるかと思いますが、ずっと上昇し続ける株というのはありませんよね。
すごい好材料で上昇したとしても、利益確定売りや以前高値で購入していた投資家からの「やれやれ売り」などに押され、ある程度のところで値下がりすることになります。
ホールドしている銘柄がストップ高になったり、急上昇したりすると嬉しくなり、また明日もストップ高になるかもしれない、大きな値上がりが期待できるかもしれないと思ってしまうのですが、現実はそう甘くありません。
これは、その株を保有している投資家の、あくまでも願望なのであって、実際の市場はもっとシビアにその状況を見ることになります。
株取引で利益を上げるためには、売り方について選択肢を持っておくことが大切になります。
ストップ高や大幅な株価上昇時に見ていただきたいおすすめはPTS
その選択肢の一つとして、ストップ高や大幅な株価上昇があった時に見て頂きたいおすすめがPTSです。
株取引を始めたばかりの初心者の方は、PTSとはどのような仕組みなのかわからい人も多いと思います。
このPTSは夜間取引もできるため、遅い時間では23時59分まで取引することも可能です。
ただしPTSは証券会社によって取引できるところとできないところがありますので、その点は注意が必要です。
詳しくは株にPTS取引を活用すると少し有利に売買できる可能性がある理由をご覧下さい。
さて、例えばストップ高になった場合に、翌営業日も値上がりするだろうとか、上手くいけば二日連続のストップ高になるだろうと思ってしまうのが人の心なのですが、そうならないことも多く、翌営業日には逆に下落してしまうこともあります。
このあたりが株取引の難しいところです。
今日の値動きが良かったとしても、明日はどうなるかわからないということです。
そのようなことから、人によっては値動きが良かった場合に、PTSでの売却を検討する人もいます。
これは複数の選択肢を持つということにつながるのではないでしょうか。
PTSをとりあえず見てみるのはいかが?
まずは、その日の夜間にPTSの価格がどの程度上昇するのかということです。
もしPTS価格で満足できる値上がりになっていれば、そこで利益確定売りをすることも選択肢の一つです。
逆に翌営業日の証券取引所で、このPTS価格以上に株価が上昇するという自信があるのであれば、売らないでそのまま持ち続けるという選択をすればいいわけです。
つまり、一言でいうならば株価が大きく動いた時には、売る売らないは別として、とりあえずPTS価格を見てみてはいかがでしょうかということです。
投資家によっては、早く利益を確保したいという考えからPTSで売る人もいます。
翌営業日がどうなるかなど全くわからないわけですから・・・
まして相場状況が悪ければ、日経平均株価の下落に巻き込まれてしまう可能性もあり、翌営業日の値上がりに期待が持てないと考える人もいるわけです。
一方で全く反対の意見を持つ人もいて、相場状況が悪ければ、その中で値上がりしている銘柄は注目されやすく、デイトレーダーなどの買いが入りやすい可能性があり、株価が上昇しやすいと考えている人もいます。
これはどちらが正解なのかわかりません。
「PTSで売ってよかった」という場合もあるでしょうし、「PTSで売らなければよかった」という場合もあるでしょう。
少なくともPTSという取引があるのであれば、選択肢を多く持つ意味で、ストップ高や株価が急上昇した場合には、PTSの価格をとりあえず見てみるというのは、良いことなのではないでしょうか。
場合によっては、PTSで値上がりし、制限値幅付近になることもあるでしょうから、購入したい人の注文を確認する意味でもPTSを見るのはおすすめと言えるのかもしれません。
ただし、先ほども言いましたが、PTSは証券会社によって取引できるところとできないところがあります。
そのようなことから、PTS取引をするためには、新たに口座開設を必要とする人も出てくるかもしれません。
口座開設も多少の手間が必要ですので、口座開設のメリット・デメリットとPTSを総合的に捉えて、どうするのか判断する必要があるのではないでしょうか。
私だったらPTSでどう対応するか
それでは、私が保有している株が急上昇した場合、どう対応するのかについてです。
保有株が含み益なのか含み損なのかによっても考え方が違ってくると思います。
私であれば保有株が含み損の場合に、PTSで買値を上回っていれば、基本的には売るという選択をすると思います。
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含み益だった場合には結構悩むかもしれませんね。
今現在がどの程度の含み益なのか、PTSの価格がどの程度上昇しているのか、 もし翌営業日の証券取引所の価格がPTSの価格より、ある程度下回ったとしても含み益は確保されるのかなどがポイントになると思います。
翌営業日の証券取引所の値段を何となくでも予想しながら判断するしかないのかもしれません。
最終的にはPTSの価格があなたにとって、満足いく値段なのかどうかが大切です。