日経平均株価で値動きが一番激しいのは何曜日?
日経平均株価で値動きが一番激しいのは何曜日でしょうか。
値動きが一番激しいということを調べるために、日経平均株価の高値と安値の差を取って検証してみることにしました。
なお、今回の記事では、高値と安値のどちらが先に来ているかは考慮していません。
つまり、高値が先に来て安値が後から来る日もありますし、安値が先に来て高値が後から来る日もあるということです。
値動きが大きいということは、デイトレードなどの短期売買の人達にとっては、利益を狙いやすくなりますが、逆に言えば損失も大きくなってしまう可能性もあるということです。
もう少し長い期間で保有する人たちにとっては、それほど関係ないといえば関係ない話なのかもしれませんが・・・
曜日による値動きの差はほとんどない
検証した期間は、2014年から2019年9月19日までの5年数ヶ月間です。
例えば、ある日の高値が21000円で、安値が20500円であれば、その日に高値と安値の差が500円あったということです。
この5年数ヶ月間の期間中、月曜日から金曜日までそれぞれ集計してみました。
この期間中で言えば、何曜日が1番値動きが激しかったのかと言うと、それは金曜日でした。
金曜日が286営業日で、高値と安値の差の合計が60260.73でした。
1日平均で言うと、約211円です。
それでは2番目が何曜日だったかと言うと、2番目は火曜日でした。
火曜日は285営業日で、高値と安値の差の合計が59796.69でした。
1日平均で言うと、約210円です。
これを見てお分かりかもしれませんが、実は一番値動きが激しい金曜日も、二番目に値動きの激しい火曜日も長期的にみるとほとんど同じです。
それでは一番値動きが少ないのが何曜日かというと、それは月曜日でした。
月曜日は257営業日で、高値と安値の差の合計が48890.37でした。
月曜日の営業日が257営業日と他の曜日と比べて少ないのは、祝日などが多いということなのだと思います。
1日平均で言うと、約190円でした。
また、日経平均株価が一番下落しやすいのが何曜日か知りたい人もいるかもしれません。
詳しくは金曜日は株価が下落しやすい?いいえ他の曜日の方が下がりやすいですをご覧ください。
なお、ギャップアップしやすいのが何曜日か知りたい方は日経で寄り付き(当日始値)が前日終値より高値になりやすいのは何曜日をご覧ください。
一番値動きが激しいのが金曜日の約211円で、一番値動きが少ないのが月曜日の約190円ですので、2014年から2019年9月19日までの期間で言えば、一応順位はつけられるものの、どの曜日もそれほどの差はないと考えることも出来るのかもしれません。
どの曜日も大した差がないというのはちょっと意外でした。
なお、この記事を書いている本日は、2019年9月23日ですので、2019年については暫定数値です。
日経平均株価の1日の高値と安値の差は平均約200円
結果的にこのような結論だったわけですので、どの曜日の値動きが激しいのかということよりも、意識した方がいいのは、ここ最近の日経平均株価で言えば、高値と安値の差が、どの曜日も1日に約200円ぐらいあるということではないでしょうか。
今現在の日経平均株価が、2万円から2万数千円程度ですので、約200円ということは1%ぐらいになるわけです。
株取引で利益を上げるために重要なことの一つは、買い方側で言えば、株価が安いところで買って、高いところで売るということです。
日経平均株価が1日に200円ぐらい値下がりすると、そこそこ下がったなというような気がする人も結構いるのではないでしょうか。
逆に、日経平均株価が1日に200円ぐらい値上がりすると、そこそこ上がったなというような気がする人も結構いると思います。
この5年数ヶ月間の検証結果で言うと、 高値と安値の差で言えば、1日に200円ぐらいは動いているということですので、特に日経平均株価の指数に連動する短期売買をする人は、1日の中の安値で購入でき、高値で売ることができれば、結構いい利益になるわけです。
しかしながら、その高値と安値がいつになるのかわからないので、現実的にはそう簡単に大きな利益をとることは難しいわけです。
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ただし、1日のうちに平均して200円程度の値動きが実際にあるわけですので、どのあたりが安値でどのあたりが高値になるのか意識しながら勉強し、取引経験を重ねていくというのは、価値があるのだと思います。
短期売買の投資家は、一日の値動きを特に意識していた方が良いのではないでしょうか。