投資方法

株の暴落や急落に対応するために現金比率の目安はどれぐらいがいい?

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株の暴落や急落は突然くる

株取引をしていると、買い方側にとって調子の良い時期ばかりではありません。

 

突然の急落暴落によって、想像していないような値下がりになることがあります。

 

例えば、2018年12月の日経平均株価の急落はかなり強烈なものでした。

 

2018年12月3日に高値22698円79銭をつけたのですが、それから1ヶ月も経たない12月26日には、安値18948円58銭まで下落しました。

 

この約1ヶ月の間に約3750円落ちることになりました。

 

株取引で儲かるためには、積極的な攻めも確かに必要なのですが、攻めているだけでは、もしもの時にかなり損失を被ることがあります。

 

つまり買い方側であれば、利益を狙って積極的に買い注文を入れることも大切ではありますが、万が一の場合にできるだけ資産を減らさないために、守りも考えなければならないのではないでしょうか。

 

もちろん損失を完全にゼロにすることはできませんので、利益と損失のバランスを取りながら考えなければなりません。

 

 

投資資金すべてを使って取引しない

さて、私が急落や暴落に備えるために最も大切だと思っていることは、投資可能な資金全てを使って取引をしないということです。

 

要するに、現金比率(キャッシュ比率)がどの程度かということです。

 

気をつけておいていただきたいのは、株式投資はそもそもが余裕資金(余剰資金)で行うものであることから、ここで言う現金というのは、生活費などは一切含まず、万が一なくなってもかまわない投資資金の中に占める現金のことを言います。

 

投資に占める現金比率をどの程度にするのかというのは、はっきり言えば人によって全然違うわけです。

 

そりゃそうですよね。

 

収入も年齢も何もかも違うわけですから・・・

 

・・・とはいえ、そう言ってしまっては話が終わってしまいますので、もう少し話を続けたいと思います。

 

投資資金に対する現金比率の目安については、例えば若い人は現金比率が少なくてもよく、年齢が高くなるにつれて現金比率を高めていくというような考え方もあるようです。

 

なぜかと言うと、若い人はそれだけ投資期間が残されているため、もし株価が大きく下落したとしても、株価が回復する可能性もあると考えられることから、多少リスクを背負っても大丈夫というような考え方のようです。

 

このようなことから、年齢が高くなるにつれて、投資期間もだんだん減っていくため、現金比率を高めないといけないとなるのでしょう。

 

先ほども言いましたが、人それぞれで年齢も収入なども違うため、はっきり言えば現金比率はバラバラなわけですので、この考え方が合うという人であれば、それでもいいと思います。

 

 

現金比率(キャッシュ比率)の目安は50%程度以上がいい?

私の目安としては、基本的には年齢に関わらず50%程度以上の現金保有(キャッシュ保有)にするほうが良いのではないかと思っています。

 

なぜかと言うと、年齢に関わらず大暴落に巻き込まれてしまっては、相場の世界から退場しなければならなくなってしまう可能性があるからです。

 

年齢が若いほど、残された投資期間が長いというのは間違いないわけですが、投資期間が長く残っていたとしても、投資する資金がなくなっては意味がないと思うからです。

 

もちろん若ければ、まだまだ収入も得られるため、投資資金を貯めることも可能ですが、あまりにも大損してしまうと、その印象が強烈に残ってしまって、株式投資は損するというイメージしかなくなり、投資期間が長く残っていたとしても、二度と取引をしたくないと思ってしまうかもしれません。

 

だからこそ株取引で大切なことは、大損しないということです。

 

そのためには現金比率を高めることが重要なのではないでしょうか。

 

 

現金保有が多ければ暴落時に安値で株が買える

相場状況のよい右肩上がりの上昇トレンドであれば、50%以下の投資というのはなんだか物足りない気がすると思います。

 

確かに私もそのように感じると思いますが、万が一の場合に備えておくということは大切なことです。

 

このようなトレンドの良い時に元手が少なければ、その時点でいえば、元手全てを使って取引する場合と比べて、利益が少なくなる可能性はあります。

 

しかしながら株取引は損益全体で考えなければならないため、損が大きくなってしまっては失敗取引になってしまいます。

 

もし元手全てを使って取引している最中に、大暴落に巻き込まれてしまったら、全てが含み損になってしまう可能性もあります。

 

そもそも個人投資家は損している割合の方が多いと言われていますので、含み損が多いわけです。

 

すでに含み損になっているところに大暴落が来たら、損切りしようにも、あまりにも値下がりしすぎて損切りしたくないような、どうしようもない状態になってしまいます。

 

そうなると、大暴落から反発し、それなりに株価が上昇したとしても、保有株の含み損が含み益になるほどではなく、含み損のままである可能性の方が高いのではないでしょうか。

 

 

もし半分程度を現金で保有していれば、急落や大暴落が起こったとしても、安値で株を買うことができるわけです。

 

場合によっては、最初に保有していた株は、損切りなどして損失が出ているかもしれませんが、そのぶん暴落後、安くで保有できた株については利益を得ることができるわけですし、もしかするとかなり大きな利益になり、損切りしたぶんと差し引きで言えば、プラスになる可能性もあるのではないでしょうか。

 

2018年12月の暴落時に、かなり多くの現金を持っていた人については、相当安くで購入できたんだろうなぁ~と思います。

 

急落や大暴落に巻き込まれる金額を少なくするため、そして下落後の安くなったところで買うためにも、現金比率はそれなりの比率を維持しておくのが良いのかもしれませんね。

 

もしあなたが投資資金のほとんど全てで取引しているのであれば、現金比率について検討してみるのも良いのではないでしょうか。

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