受験勉強にまとめノートは必要か?

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受験勉強にあたってまとめノートは必要なのかと考えている人も多いのではないでしょうか。

 

勉強していると自分で各教科・科目のまとめノートを作った方が成績の向上につながるのではないかと思うこともありますよね。

 

しかしながら、人それぞれ勉強方法も記憶力も違うので一概に「この方法がおすすめです」と言うことはできません。

 

個人的なことを言えば、私は高校入試、大学入試、就職試験のどの段階においてもまとめノートを作ったことはありません。

 

ノートを使うのは数学や物理・化学など計算が必要な場合だけです。

 

それらの科目もノートを使ってまとめているわけではなく、計算用紙として使っていただけです。

 

暗記科目はどうしていたのかというと、私は書いて覚えるタイプではなく、見て覚えるタイプでしたので教科書や参考書、問題集を見て学習していました。

 

そのようなことから暗記科目にノートを使うことはありませんでした。

 

私としてはまとめノートは作らなかったのですが、「私が見て覚えるタイプだったから」という理由以外にもまとめノートを作らなかった理由があります。

 

理由は大きく言えば以下の2つです。

 

1つ目の理由は、わざわざまとめノートを作らなくても教科書自体がすでにまとめられたものであるからです。

 

教科書よりも上手にまとめるというのは個人的には相当難しいと思っています。

 

場合によっては、まとめ方が上手くなくて、教科書の重要なポイントを勉強し損ねてしまう可能性もあるからです。

 

2つ目の理由は、書くという作業には相当な時間が必要になるからです。

 

受験勉強は時間との勝負という一面もあります。

 

まとめノートを作る時に、教科書1ページをどれぐらいの時間でまとめられるかというのがポイントです。

 

例えば、高校入試に向けて中学生が歴史の教科書をまとめるとします。

 

もし、総ページ数が200ページあった場合に、1ページをまとめるのに15分かかってしまうと、1時間で4ページですので、200ページをまとめるのに50時間かかります。

 

歴史のまとめを1日1時間する場合には、200ページを終えるのに50日かかります。

 

毎日勉強するというのは難しいので、この場合だと休日も考えると、実質的には歴史のまとめノートを作るだけで2ヶ月かかることになります。

 

社会だけでなく理科もまとめないといけないとなると科目数が多すぎて、まとめノートを作るだけで相当な月日が必要になるのがわかるのではないでしょうか。

 

仮に1ページ4分未満でまとめたとしたら、200ページの歴史のまとめを約半月で終えることができるのですが・・・

 

まぁ~私だったら無理です。

 

ノートにまとめるというのはただ単に書き写すという意味ではないですからね。

 

理解して覚える必要がありますので、やはりそれなりの時間がかかるのではないでしょうか。

 

まとめノートを作るかどうか悩んでいるのであれば、まずはまとめなければならない科目のページ数を合計して、あなたが1ページまとめるのに必要な時間で割って、どれぐらいの日数になるのか算出してみてはいかがでしょうか。

 

例えば、複数の科目でまとめノートを作るとして、そのページ数の合計が1000ページ、1ページあたり15分必要なのであれば、1時間で4ページですので、1日1時間の作業時間で1000ページ終えるのに250日かかります。

 

1日1時間しかまとめノートの時間をとれないのであれば、一切勉強しない休日や部活、学校のテスト期間なども考慮すると、1000ページ終えるのにほぼ1年かかるかもしれません。

 

1年程度かかるということは、中学2年の後半からまとめノートを作り始めたとすると、中学3年の受験直前まで作っているかもしれないということです。

 

最終的にまとめノートを作るべきかどうかは、あなたにとって時間的に可能なのかどうか、理解力・暗記力が上がるのかなど総合的に考えて決めるのが良いのではないでしょうか。

 

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