投資方法

上昇トレンドの順張りは初心者におすすめだが移動平均線の乖離に注意

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順張りとは

今日の投資方法の話はどのような手法で株を買うかというのがテーマです。

 

株の投資方法には大きくわけると、「順張り」と「逆張り」があります。

 

投資家の中には「ボックス相場」を狙っている人もいるんですが、今回はこの中の順張りについて話をしてみます。

 

基本的に株取引の初心者はこの順張りがやりやすい投資方法の一つといわれていますのでぜひ取引のやり方覚えていただきたいと思います。

 

まずは、右肩上がりの上昇トレンドの見方を説明しますので、下のチャートを簡略化した図をご覧ください

青色線は株価のチャートで緑色線は25日移動平均線を示したものです。

 

短期間で見ると値上がりしたり値下がりしたりはあるものの、ある程度の長い期間で見ると全体的に灰色の矢印が示すように右肩上がりの上昇トレンドであることがわかります。

 

また、右肩上がりの上昇トレンドかどうか確認する方法としては見た目ももちろんですが、図に示すとおり上値と下値の値動きから確認することができます。

 

つまり、上値1<上値2<上値3<上値4というように上値1~上値4は段々値段が上がっていますよね。

 

同様に、下値1<下値2<下値3<下値4というように下値1~下値4も段々値段が上がっていますよね。

 

このようにテクニカル的にいうと上値も下値もともに株価が切り上がるチャートが右肩上がりの上昇トレンドであり、そのトレンドに乗った取引をするのが順張りです。

 

 

 

順張りのメリット

このようなチャートの銘柄であれば、株価が順調に上昇していることを示していますので、初心者の人でも取引がしやすいです。

 

順張りが取引しやすい理由の一つとしてやれやれ売り(ヤレヤレ売り)が少ない、場合によっては全くないといっていいぐらいの状態であることもあります。

 

つまり年初来高値を株価が更新すれば、年内にその銘柄を購入した人の中で含み損(評価損)を抱えている人は一人もいないことになりますし、上場来高値を更新すれば誰一人含み損(評価損)を抱えている人はいないことになります。

 

これは投資をするにあたって非常に重要なことで、株は当然ながら買い方と売り方がいますのでいくら買い方が株を購入しようとしても、それを上回る売り方がいるのであれば価格が下落していくことになります。

 

この順張りという投資方法は、価格の調整を入れながら右肩上がりで上昇していくトレンドに対して投資することですので売り圧力が比較的弱く、特に上場来高値であれば上昇する株価は青天井であることから相場環境や企業の好業績が続く限りどこまでも上昇していく可能性を秘めています。

 

このようなことから人気もあり注目を集める銘柄になることも多く出来高も安定しやすいというメリットもあります。

 

 

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順張りのデメリット

しかしながらメリットばかりではなく、当然ですがデメリットもあります。

 

デメリットとしては価格がどんどん上昇するため、複数回に分けて株を購入する場合には基本的に毎回毎回、前回購入時の株価以上の費用がかかる可能性が高くなります。

 

ある程度の投資資金を持っている人であれば気にならないかもしれませんが、特に株価の高い値嵩株を購入する時にはその金額も大きなものになってきますので注意が必要です。

 

また複数回に分けて購入した場合には、一つの証券会社で取引してる場合には平均取得単価を上げることになるため、買い増しのタイミングを間違えると損切りの必要性が出てくることもあり、現在の株価と買い増しした場合の平均取得単価をよく検討しながら購入する必要性があります。

 

平均取得単価が上がることに関してはリスクが大きくなる面がありますので注意が必要です。

 

具体的には、1000円で100株購入した後、1200円に株価が上昇した場合、単価でいうと200円の含み益(評価益)×100株ですが、ここで100株買い増しをすると、1000円と1200円の平均取得単価である1100円で200株を保有していることになるため、単価でいうと100円の含み益(評価益)×200株になることから、現在の株価1200円との差が買い増し前よりも小さくなります。

 

また上昇トレンドであることから一般的には25日移動平均線との乖離も大きくなってくることが考えられるため、政治的なリスクや地政学的なリスクなど外的要因やファンダメンタルズに関してに悪い材料のIR(投資家向け広報)が出たなどで株価が値下がりした場合大きく下落し、場合によってはアルゴリズムの自動売りなどによるナイアガラ的な下落になり狼狽売りやパニック売りを誘ってあっという間に大きく値下がりすることがあります。

 

きれいな上昇トレンドであればあるほど、利益率が大きくなることから現物株だけではなく、信用買いする投資家も増えてきますので、将来的な売り方になるため、その売り圧力が後々訪れることも頭に入れておかなければなりません。

 

もしこの順張りで投資をする場合には、25日移動平均線との乖離と信用買い残は常に頭の中に入れておく必要があります。

 

具体的には図の青色線の上値2と上値3と緑色線の25日移動平均線との間に黒色の上下矢印で「差」と書いてありますが、これが株価と25日移動平均線との乖離でして、図で書くと大きな金額差があるようには感じにくいのですが、株価の高い値嵩株などの銘柄であれば5万円以上の乖離がでることもありますし、2~3万円の乖離であれば割とよくあります。

 

もしこの上値1、上値2、上値3、上値4のような株価が短期的なピークになる山のポイントで購入した場合には、株価が25日移動平均線に収束していくときにかなりの含み損(評価損)がでることになるので買い時の判断には注意が必要です。

 

もし買い増しをする場合には調整のために一時的に株価が下落する押し目が狙い目なので、このタイミングで購入するようにしておけば大きな失敗は防ぎやすくなります。

 

またこの順張りの場合、売り買いを繰り返す投資は結構リスクが高いので難しいと思います。

 

これは私の実体験なのですが、順張りで売却した数日後に再度同じ銘柄を購入したのですが、翌日から株価が大きく値下がりしたため簡単に含み損(評価損)になってしまいました。

 

右肩上がりで順調に上昇していることが、逆にいうとこれから大きく下げられるだけのポテンシャルもあるといえるのかもしれません。

 

だからこそ、売り買いを繰り返すということは、購入した時点のような含み益の全くない状況を何度も繰り返すことになりますので、もし購入した直後に大きな下げに見舞われた場合には儲かるどころかその損失は大きいです。

 

未来の株価は誰にもわからないのでできる限りリスクを減らすことを考える必要がありますし、流動性が低い銘柄はさらに注意が必要だと思います。

 

 

私としては順張りで投資する場合には、相当な市場を見渡す能力や基礎知識が高い人、外的要因を考慮できる能力などに自信がある人でなければ、基本的に頻繁な売り買いはしないで一度買ったら持ち続け、必要があれば押し目買いをして行くなどしていずれ来るであろう下落に備えた運用をする方が良いと思います。

 

購入後ある程度の期間持ち続けることができれば、それなりに含み益があるでしょうから、多少値下がりしたとしても売るタイミングを間違わなければプラスを維持できるのでマイナスになるリスクを減らすことができます。

 

ただし、途中でマイナスになるようであれば大儲けを狙うのをあきらめ、薄利ででも売却し現金化するか、それほど大きなマイナスでなければ評価額は下がっても持ち続ける(放置する)かの判断をしなければなりません。

 

私も初心者の時には、特にこの順張り投資をしていましたので基本的には初心者の方におすすめできる取引の仕方ではありますが、上に書いたようなデメリットもあることから、自分の投資方法としてこのやり方を採用するのがいいのかどうかよく考えた上で実施してみてください。

 

もし安い銘柄などで練習した結果があまり良くないのであれば、別の勝ち方もありますので、まずは右肩上がりの上昇トレンドになっている銘柄を証券会社などのツールや個人ブログ、サイトなどから検索して、その動きをチャートで追って勉強してみるのが良いと思います。

 

右肩上がりの上昇トレンドの探し方は最初に書いたとおり見た目と、上値下値の切り上げです。

 

右肩上がりの銘柄だとしても必ず値上がり値下がりを繰り返しながら上昇していきますので間違っても値上がりしている一番高いポイントで高値掴みをすることがないように気をつけることがこの順張り投資のテクニックの一つです。

 

なんだかメリットよりデメリットをたくさん書いてしまった気がしますが、コツをつかめば初心者にわかりやすい取引の一つなのは間違いないと思います。

本日のまとめ

  • 上値も下値も株価が切り上がるのが右肩上がりの上昇トレンド
  • 右肩上がりの上昇トレンドに乗った取引が順張り
  • 順張りはやれやれ売りが少なく、青天井の場合もある
  • 順張りは購入費用が高くつき、平均取得単価も上がりやすい
  • 順張りは25日移動平均線との乖離が大きくなりやすい
  • 順張りで売り買いを繰り返すのはリスクが高い
  • 買い増しは押し目が狙い目
  • 高値掴みをしないこと

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