保有株がストップ高になる可能性は低い
株取引をしている買い方側の投資家にとって、保有株がストップ高になると嬉しいですよね。
ストップ高になるということは、株価が値上がりしたということであり、さらに、その後の価格の上昇にも期待が持てます。
しかしながら、自分がホールドしている株がストップ高になるという可能性は、かなり低いと考えられますよね。
私自身、ストップ高になった経験というのは、それほど多くはありません。
まぁ~実際のところは、その銘柄の流動性やどのような業種なのか、現在の株価などによって、ストップ高になりやすい銘柄と、なりにくい銘柄がある関係で、保有している株によっては、全然ストップ高にならないことがあっても不思議ではありません。
私は、ストップ高を狙うような銘柄をそれほど買っているというわけでもありませんので、ストップ高にならないのは仕方ないのでしょうが、それでも株価が上昇するとやっぱり期待しちゃうんですよね。
株取引でストップ高になりそうな銘柄を狙う投資家もいる
さて、投資家によっては、ストップ高になりにくいのであれば、「ストップ高になりそうな銘柄を買う」というやり方をする人もいるようです。
そもそも、どの銘柄がストップ高になるのかは誰にもわかりません。
それでは、具体的にどうやって銘柄選びをしているのかということがポイントですね。
どのようにしているのかというと、証券会社などにあるランキング機能を使って、リアルタイムで大きく値段が上がっている銘柄を選び出すという作業をしているようです。
毎営業日の寄り付きから、値上がり銘柄は大きく動き出しますので、その中から注目銘柄を見つけて、売買するのだと思います。
買うタイミングは難しい
例えば、2019年5月現在で言えば、株価1000円の値幅は300円ですので、1300円まで上昇するわけです。
どのタイミングを買い時とするかは、投資家それぞれで違います。
「ストップ高になりそうな銘柄を買う」というやり方の最も難しいポイントが、買うタイミングです。
1300円まで上昇すると考えると、早い段階で入った方が良いと考える投資家もいるかもしれませんし、ギリギリで入った方が良いと考える投資家もいるかもしれません。
もし順調に株価が上昇して、ストップ高になるのであれば、当然ですが早い段階で入った方が良いわけです。
しかしながら、ストップ高になりそうな銘柄なのであって、本当にストップ高になるのかは結果論でしか分かりません。
一方で、ストップ高になるぎりぎりで買うというやり方の場合、今回の例で言えば、例えば1300円や1299円で買うというような方法です。
これにもデメリットというのはあります。
株価が値上がりして行き、1296円、1297円、1298円、1299円、1300円と段階を踏んで値上がりしていくのであれば、1299円や1300円で指値や成り行きなどで購入できる可能性はあります。
しかしながら、ストップ高銘柄はこのような値動きにならない場合も非常に多いです。
なぜかと言うと、このようなやり方で利益を得ようと考えている投資家も多く、資金量(元手)が豊富な投資家の場合だと、数量によっては数スティック分を、一気に買い上げる人もいるからです。
具体的に言うと、今回の例であれば1296円になったら、それ以上の売り注文を一気に買って、ストップ高にするというようなやり方です。
そうなってしまうと、ぎりぎりに注文しようと思っていた投資家は、注文できなくなる可能性があります。
また、逆指値買いの注文をしておくというやり方もありますが、場合によっては執行のタイミングが合わないことも考えられます。
なぜこのように一気に買うのかと言うと、ストップ高になれば翌営業日の値上がりにかなり期待が持てるため、 資金量が豊富な場合には、強引に値幅制限いっぱいまで持っていき、ストップ高にしたほうがいいと考える人がいるからです。
ストップ高から剥がれることも
それでは、このようなストップ高になりそうな銘柄を購入するやり方は、利益を得やすいのかと言うと、正直なところ簡単ではないと思います。
なぜかと言うと、ストップ高になったとしても、その後売り注文が多く出て、ストップ高が剥がれる可能性があるからです。
もし、ギリギリで購入しようと考えていて、運よく1300円で買え、張り付いたとしても、その後売り注文が多く出れば、株価は一気に下落する可能性もあります。
一時的であれ、ストップ高になったということは、その日1日で相当株価が値上がりしたということです。
逆に言えば、株価が相当下落できるだけの値幅があるということです。
ひどい場合には1300円だった株価が、パニック売りや、ナイアガラ的な値下がりで、ほぼ全戻しし1000円に近づくことや、場合によってはそれ以下になることもあります。
ここがこの取引の難しいところだと思います。
購入後は、ある程度のところで逆指値売りを入れておけば、もし剥がれて大きな下落が来たとしても、それなりの損失で防ぐことはできますが、損切りした後に再びストップ高になることもありますので、難しいところです。
値上がりした材料と勢いは重要
このようなやり方をする投資家が最も意識していることは、株価が値上がりしている理由と、その値上がりにどれぐらいの勢いがあるのかということです。
その日一日だけで、翌営業日以降は値上がりが続かないと考えられるような理由や勢いだとちょっと厳しいと思います。
勢いのある上昇だと、ストップ高になった後も、成り行き買いが増えて、成り行き売りとの比率も大きくなってきます。
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もしこの投資方法に興味があるのであれば、購入する段階で、「ストップ高になりそうな銘柄なのか」、「ストップ高になった後に剥がれる可能性が低いか」を意識しながら銘柄選定をすると良いのではないでしょうか。
また、最初から購入するのではなく、まずはランキング機能などでストップ高になりそうな銘柄が、どのような値動きをするのかや、どのような材料だとストップ高になりやすいのかを調べてみると何か発見があるかもしれません。
とはいえ、購入後すぐに急落したり、ストップ高になったとしても剥がれて下落する可能性もありますので、損切りについては意識しておかなければならないのではないでしょうか。