ストップ安銘柄でデイトレード
みなさんも株取引の銘柄選定のために、いろいろな株の板やチャートを見ることがあると思います。
いろいろな値動きがある中でも、保有している人にとって最も最悪なのはストップ安になるということではないでしょうか。
ストップ安を前もって知ることができれば一番いいのですが、そんなことはできませんので、ストップ安は突然やってきます。
保有している投資家にとっては最悪なのですが、その銘柄を今後購入しようと思って注目していた投資家にとっては、必ずしも最悪というわけではありません。
ストップ安銘柄の取引のやり方については、短期投資・中期投資・長期投資とパターンがあるわけですが、本日はストップ安銘柄をデイトレードで取引する方法についてをテーマに話をしたいと思います。
なお、このやり方はデイトレード以外にも応用できるやり方ですので、気になる方はこのままお読みください。
ストップ安銘柄は安く買えてもリスクがある場合もある
そもそもストップ安になったということは、よくある原因としては何らかの悪いIRが出たり、決算内容が想定されていたものと比べて、悪い意味でサプライズがあったということだと思います。
ストップ安銘柄については、大きく下がっているわけですので、安く買えるチャンスではあるものの、翌日もさらに下落したり、数日間から数週間にわたって値下がりや横ばいを繰り返しながら、ある程度の値段で落ち着くということが多いのではないでしょうか。
つまり、ストップ安ということは、その時点で含み損を抱えている投資家が多いことから、それらの投資家がある程度損切りなどで売り切るまでは、調整が続く可能性があると考えている方が無難なのではないでしょうか。
そのように考えると、注目していた銘柄がストップ安になり、安く購入できるからと言って、当日のうちにすぐ手を出すのは、投資方法によっては少しリスクがあるのではないかと思います。
もちろん株式投資ですので、どのような取引をするにしてもリスクは当然あるわけですが、できることならそのリスクを少しでも減らしたいですよね。
ストップ安銘柄については、結構デイトレードで取引する人も多く、そのやり方が特徴的なので、「このようなやり方もありますよ」という意味で紹介したいと思います。
もちろん、このやり方をおすすめしているというわけではありません。
株式投資は自己責任です。
最後はあなたの考え方次第です。
とりあえず、株取引に関する知識は広く知っていた方が良いため、このやり方で取引しないにしても、今後あなたの取引にとって何かの参考になるかもしれませんので、興味のある方はご覧いただきたいと思います。
買い時・急落・値下がり・安値 関連記事
逆指値買いとは?
さて、それでは具体的にどのようなやり方でストップ安銘柄をデイトレードするのかということです。
ストップ安銘柄もストップ高銘柄もどちらもなのですが、比例配分になる場合と、一時的にストップの価格になっている場合があります。
つまり、ストップ安銘柄でデイトレードする人たちの中には、一時的にストップ安になっている銘柄を狙うというやり方をする人たちがいます。
これは、ある程度板を見る能力が必要になってきます。
要するに、売り注文と買い注文の割合を見て、今現在はストップ安になっているものの、買い注文の数が増えてきているため、ストップ安が剥がれる可能性があると考えられる銘柄を中心に買い注文を出すという方法です。
買い注文の出し方としては、逆指値買いを使います。
逆指値買いのメリットは、市場価格があなたが指定した値段にならない限り執行されないということです。
例えば、現在の市場価格が100円だとします。
逆指値買いで、105円で指定したとすると、株価が104円まではその注文は執行されないということです。
105円になった瞬間にあなたの注文が市場に執行されるということになります。
このメリットとしては、105円で指定しているわけですので、105円に到達しないのであれば、現在値の100円から株価が下がろうが購入することはありませんので、あなたにとってデメリットはないわけです。
値段が下がった場合には買わないが、指定した株価まで値段が上がった場合には買うということです。
ストップ安銘柄で逆指値買いする方法
さて、これを踏まえてストップ安銘柄でどのような注文をするのかということです。
例えば、今現在1000円でストップ安になっているとします。
しかしながら、買い注文の数がだんだんと増えてきて、ストップ安が剥がれそうになっている場合であれば、ストップ安の価格より数ティック上で逆指値買いの注文を入れるということです。
どれぐらい上で逆指値買いを入れるのかは、出来高やどの程度のリスクを背負えるのかなど、その人の考え方によって違いますので、一概にいくらということは言えません。
例えば、10ティック上で1010円に逆指値買いを入れたとします。
そうなると、ストップ安が剥がれて価格が上昇したとしても、1009円までは逆指値の注文が執行されませんので、購入することはありません。
もし1010円になった場合には、あなたが購入できる可能性があるわけです。
この可能性があるというのは、成り行き注文なのか、指値注文なのかによって違ってきますので、あえて可能性という表現にしています。
もしあなたの想定していた通りに、さらに株価が上昇し、1010円を超えて行くようになれば、利益が狙えるということになります。
ここからは、その銘柄の人気やその日の日経平均株価などの相場状況にもかかってきますので、何とも言えないところなのですが、この取引方法をするのであればあまり欲張らないことが大切です。
そもそも一時的であれストップ安になっていますので、ストップ安が剥がれて上昇したとしても、そこまで長続きしない可能性があります。
そのようなことから、あまり利益を狙いすぎずに、ほどほどのところで利益確定売りで売却するのが良いのではないでしょうか。
しかしながら、必ずしも逆指値買いで購入後に、株価が値上がりするとは限りません。
そのまま値下がりしてしまう可能性も当然あります。
このやり方をする場合の注意点として非常に重要なこととしては、購入できた場合にはすぐにストップ安の数ティック上で逆指値売りの注文を出しておくということです。
今回の例であれば、1010円で買ったものの、そのまま値下がりし、また1000円になってしまい最終的にストップ安が確定してしまうかもしれません。
そうなると、翌日以降も大きな下落になってしまうかもしれませんので、ストップ安の価格の数ティック上、今回の例で言うと1003円程度で、損することになっても逆指値の成り行き売りなどで、損切りする方が良いのではないでしょうか。
損切り 関連記事
最初から資金は投入しないほうがいい
ちなみに、逆指値買いで購入する時に、ストップ安が1000円だからといって1001円とかで購入してしまうと、1円値下がりすればストップ安になってしまい、売却するのが困難になるため、少なくともストップ安から数ティック上で購入しないと、リスクが非常に高くなるということになります。
基本的には逆指値買いですので、その株価にならない限り購入することはありませんので、ストップ安になっている銘柄にいろいろと注文を出すというのも可能ではあります。
しかしながら、もしあまりにも多くの銘柄で購入できた場合には、利益確定売りの注文や逆指値売りの注文など板を複数見なければならない状態になる可能性もありますので、この取引方法をするにしても、ある程度の銘柄数にしていた方がいいのではないでしょうか。
最終的にあなたがこのやり方に興味があるのであれば、最初は実際にお金を使うのではなく、逆指値買いの注文を出したつもりで、板情報を見てみてはいかがでしょうか。
ストップ安銘柄は毎日のようにありますので、そんなに焦る必要はありません。
まずは、ストップ安銘柄がどのような値動きをするのか勉強してみるのも面白いと思いますよ