投資方法

株の板にある蓋の目的と買い方にとって良いものと悪いものの違いとは

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株価を上げさせたくないときには板に蓋をする

株取引をしていて板を見ていると、ほとんどのティックが数千株程度なのに、売り板に桁が違う数万株やそれ以上の注文が出ていることがあります。

 

これは、それ以上株価を上げさせたくないということで、大口投資家などがをしているということです。

 

株の初心者や投資経験が浅い方などは、初めて見た時にはびっくりするかもしれませんが、その意味をしっかりと理解することで大きく儲かる可能性もありますし、場合によっては失敗する取引になり大損する可能性もありますので、このような板に蓋をする意味を知っておくのが取引をしやすくするコツでありテクニックだと思います。

 

本日は、売り板に蓋がある場合の目的と買い方にとって良い蓋と悪い蓋についてをテーマに話をしたいと思います。

 

そもそも板に大きな売り注文があったとしても、売り注文が本当に約定の意思があるのかどうかは、はっきりいうとわからない面があります。

 

その株価に近づいてきたときに、注文を取り消す場合もありますので、まずはその大きな注文が約定の意思があるのかどうかを確認する必要があります。

 

一番わかりやすいのは、注文が取り消される場合です。

 

この場合は、本来は売りたくないものの、これ以上価格が上がってもらうと自分にとって不利益があるということで、板に大きな売り注文を出している可能性があります。

 

もちろんあくまで可能性というだけであって、もしかすると単純に考え方を変えて注文をキャンセルしたということもありますので、それは本人でないと実際のところはわかりません。

 

ただし、板を見ておくと約定の意思がない見せ板や見せ玉のように思われる注文も中にはありますので、大幅値下がりするかもしれないと思って判断を間違わないように気をつけておきましょう。

 

なお、見せ板や見せ玉については株板の蓋や見せ板・見せ玉の見分け方と少し利益の出る買い方のコツをご覧ください。

 

大量の売り注文の価格になったとしても注文がキャンセルされない場合には、本当の蓋である可能性があります。

 

つまり、この蓋は投資家がそれ以上株価が上がってもらいたくないという意味で、何とかして値段を下げようとしていると考えることができます。

 

それではなぜその投資家は価格を値下げさせようとしているのかというと、大きくは二つ考えられます。

 

 

買い方にとっての板にある良い蓋

1つ目は買いで入っている投資家にとっては嬉しい蓋です。

 

とはいえ、株価がある程度の期間ほとんど上がりませんし、むしろやや下がることになる可能性があるため、素直に喜べるものではないのですけど、しっかりと耐えて、うまく株価が上がれば大きな利益になるかもしれません。

 

それは何かというと、大口の投資家がその銘柄をもっと安い価格で大量に集めたいために、それ以上株価が上がらないように板に大きめの売り注文を出しておくということです。

 

今後の業績が期待できる銘柄など、将来性があると思えばできるだけ安い価格で多くの株を保有しておきたいですよね。

 

これは私たちのような個人投資家の投資行動で考えても同じなのではないでしょうか。

 

今後値上がりする可能性が高ければ、やっぱりその銘柄はできるだけ多数ホールドしておきたいですよね。

 

しかもその値段が安ければなお良いわけです。

 

大量の売りがあることから、これ以上上がらないと思った投資家が、その蓋よりもさらに安い価格で売りを入れてくるため、結果的には売りが売りを呼ぶ展開になり、それなりの値下がりになります。

 

そうなることで蓋を作っていた投資家は、安い価格で株を購入することができるようになるというのが蓋をする投資家の考えなんだと思います。

 

とはいっても難しい面もあって、あくまで私の意見ですけど安ければ安いほどいいのかというとちょっと疑問です。

 

なぜかというと、例えばこれまで500円だった銘柄が400円になり300円になりどんどん値下がりしてくると、割安だと思った個人投資家も株を多く買うことが予想されますので、大口投資家が多くの株を仕込みにくくなるのではないかと思っています。

 

だからこそ、株価の値動きはあまり大きくなく、自分たちが多く拾えるような価格帯を目指すのではないのかな~と思います。

 

またもう一つの理由としては、個人の投資家が積極的に拾おうとする価格帯よりも大きく下抜けてくるようになってきたとしたら、その銘柄に多くの投資家が魅力を感じるのかというのが問題です。

 

これまでの業績もよくて将来性もありそうだとしても、どんどん株価が値下がりしていたら注目度も薄れますし、人気もなくなってくるんじゃないかなと思います。

 

あまりにも下落しすぎると投資というよりも投機に近い形になってしまうので、一部の投資家を除いてその銘柄を避けるようになり、売り買いが減ってしまう可能性もあると思うからです。

 

みなさんだったらどう思うでしょうか。

 

とはいえ、株は裏の裏をかいたりしますので、それなりにまた人気が出るような情報が出たりするのかもしれないんですけどね。

 

難しい・・・

 

とりあえず、いくら大量に安くで集めたとしても集め終わって、いざ株価が上がってほしい段階になった時にすでに人気がなくなっていたら、また人気集めから始めないといけないので、そこそこの株価で推移させるんじゃないかな~と思いますけど・・・

 

これらの理由から私としては、大口投資家などが蓋をして株価が値上がりしないようにしているとしても、あまりにも値下がりするのも困るんじゃないのかなと勝手に思っています。

 

これは私の勝手な思いですので・・・

 

結果論になるんですけど、実際大量に買われたのかどうかは、後日EDINET(エディネット)の大量保有報告書で、その銘柄を確認すればわかります。

 

まぁ~これは結果論になってしまいますし、5%を超えて保有した場合だけですけど。

 

大量保有報告書でわかった時には、他の投資家にも当然わかるということですので、人気が出れば株価は値上がりすることが多いです。

 

なお、5%を超えなければ大量保有報告書を提出しなくてもいいため、わざと5%にならないように集める場合もあるようです。

 

つまり蓋をする投資家は、個人投資家から人気が出て、大きく株価が上昇したところで、上手に売り抜けるということを考えているということです。

 

提灯(ちょうちん)をつけるような展開になるのを望んでいるということなのではないでしょうか。

 

そのようなことから株価が急上昇した銘柄は通常よりもハイリスク・ハイリターンになるのではないでしょうか。

 

急上昇銘柄に関しては株価チャートが急上昇中の銘柄を購入する投資のやり方は失敗しやすいをご覧ください。

 

また、高値づかみしてしまった場合は、一度損切りした方が利益を取りやすいこともあります。

 

詳しくは株の高値づかみは損切りし買い直した方がいい理由をチャートで説明をご覧ください。

 

買い集めている段階で、安い価格で一緒に購入することができれば、大きな利益を得ることも可能です。

 

実際買い集めているのかどうかがわかりにくいのですけど・・・

 

 

また下の板のように、どこかに大きな売り注文があると、「明らかな蓋だな!」と思われてしまうので、他のやり方としては、例えば下の板でいうと、現在1000円に3200株の売り注文がありますが、これがすべて買われるぐらいになったら、また数千株の売りを株価1000円で発注するという方法をとることもあるようです。

 

 

もちろん、前後数ティックの値動きはあるのですが、こうすることで、値段は1000円から大きく動くことがなくなります。

 

他にも、大量の売り注文を成行で仕掛けてきて、一気に急落させて個人投資家の狼狽売りやパニック売り、逆指値狩りを誘って安く株を購入する方法などあるようです。

 

狼狽売りやパニック売りは、しっかりと見極めることが大切です。

 

詳しくは株価のナイアガラ的値下がりで狼狽売りしない簡単な5つのテクニックをご覧ください。

 

もちろん買い集めるのは、それなりの期間を必要としますので、買い集めているのかどうかは蓋がある程度の期間出続けているのかどうかがポイントの一つにはなります。

 

 

こちらの記事もどうぞ

あなたの株取引にとって役に立つかもしれない投資方法や取引の知識を書いていますので、気になる方はこちらの投資方法からご覧ください。

 

 

買い方にとっての板にある悪い蓋

2つ目は、買い方側の投資家にとって悪い蓋です。

 

その銘柄を信用取引で空売りしている場合には、株価が値下がりすればするほど空売りしている投資家にとって利益が出るわけですので、株価に蓋をすることで、それ以上価格を値上がりさせないようにしようということです。

 

買いで入っている投資家にとっては嫌な蓋になります。

 

実際、大きな蓋をすることによって、株価は下がりやすくなります。

 

どうしても売りたい投資家は、この大きな売り注文よりもさらに安い値段で売るしかなくなってきます。

 

なぜなら、この大きな売り注文の後ろについていても、これがキャンセルされるか約定しないと自分の順番が来ないので、売ることができないからです。

 

例えば、下の板のように1003円に大量の売り注文を出しておくと、どうしても売りたい人はそれより下の1002円に注文を入れるでしょうし、1002円にある程度の売り注文が入ってくると、どうしても早く売りたい人は、さらに下の1001円に注文を入れたり、場合によっては成行売りで売却しようとする人も出てきます。

 

そうすることで、株価はどんどん値下がりしていき、結果的に大きな売り注文で蓋を作った投資家の思うとおりの展開になっていきます。

 

 

また場合によっては、ある程度値下がりしてきたら、またそこで新たな蓋を作ったりして、さらに値下がりさせようとする場合もあります。

 

どの価格帯も数千程度の売りなのに、ある程度の間隔で数万株や10万株以上の売りを出して蓋をしたりすることもあります。

 

この場合、一つ見分けがつきにくいのがあって、株は基本的に節目の価格ではある程度まとまった売りが出たりしますので、10円単位とかで他のティックよりも大きな売り注文が出ている場合には、蓋なのか単なる節目で、ある程度大きな売り注文が出ているのかわかりにくいですね。

 

なお、板が薄い株の場合には、蓋の影響も大きくなりやすいです。

 

板が薄い株については板が薄い株はおすすめしないが購入するなら年に1度のチャンスを利用をご覧くさい。

 

その銘柄をある程度の期間見ていると、節目で大きな売りがでるのかなんとなくわかってくると思います。

 

このように蓋には買い方にとって、良い蓋と悪い蓋がありますので、もし蓋がある場合には、まずはどちらの蓋なのか継続的に見てみると良いのではないでしょうか。

 

それでは本日のまとめです。

本日のまとめ

  • 価格をこれ以上上げさせたくないときに蓋をすることがある
  • 見せ板や見せ玉の可能性もある
  • 注文がキャンセルされない場合は本当の蓋である可能性がある
  • 空売りをしている場合に蓋をすることがある
  • 安い価格で大量に集めたいときに板に蓋をすることがある
  • 5%を超える保有の場合はEDINETで大量保有報告書を確認できる
  • 蓋をした投資家は株価が大きく上昇したところで上手に売り抜ける
  • 株価を一気に急落させて個人投資家の狼狽売りやパニック売りなどを誘うことがある

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