株取引のコツの一つは・・・
株式投資に関するコツはいくつもあるわけですが、そのコツが難しいものもあり、なかなか思うようにできない場合もあります。
今回紹介するものについては、特に難しいということもないのではないかと思いますので、紹介したいと思います。
・・・とはいっても、ものすごい必勝法というようなものではありませんので、そんなに期待しないでくださいね。
具体的には何かと言うと、単純に取引回数を減らすということです。
デイトレードやスイングトレードなどを専門で取引している投資家であればできないわけですが、それ以外のほとんどの投資家については、取引回数を減らすというのは難しい話ではないと思います。
取引回数を減らすメリット
取引回数を減らすと、どのようなメリットがあるのかというとことで、とりあえず最初に教科書通りの説明をしたいと思います。
一番わかりやすいのは取引手数料を少なくすることができるということです。
そんなのわかってるよ~と言われそうですが、しばらくお付き合いください。
1回の取引手数料が数十円とか数百円だったとしても、年間でいうとそれなりの金額になってきます。
もちろん、基本的に売買手数料無料の範囲内で取引しているという人もいるでしょうから、そのような方であれば、取引回数を減らしても手数料に関してはあまり意味がないかもしれません。
しかしながら、株取引のコツとして取引回数を少なくする方が良いのではないかというのは、手数料のことを一番の重要ポイントとして考えているわけではありません。
株取引を始めると、デイトレードやスイングトレードなどの短期売買でもないのに、なぜかしょっちゅう買ったり売ったりしないと気が済まないというような人がいます。
自分の投資方針ですので、そのようなやり方を選択するのはもちろん問題ないわけです。
重要なのは、そのやり方で利益が取れているかということです。
利益が取れて、それなりに儲かるということであれば、そのやり方を続けるべきだと思います。
しかしながら、儲けがないどころか、損失が出ているのであれば、取引回数を一度見直してみるのも良いのかもしれません。
今の株価はチャートのどの位置にあるのか?
まずはチャートを見ていただきたいと思います。
下のチャートは、2018年の日経平均株価の週足です。
当たり前ですが、株価は値上がりしたり、値下がりしたりを繰り返しています。
取引回数が多くなるということは、この値動きの各所で株を売り買いしているということです。
一年中売買しているという人は、売ったら買いたくなるわけですので、株価が値上がりし、運よく高値圏で株を売却することができたとしても、この高値圏の間に別の株を買ってしまうことがあるのではないでしょうか。
買うタイミングではないような時に購入してしまうと、損する可能性が高まってしまうかもしれません。
今の株価がチャートのどの位置にあるのかを知ることは取引成績をよくするにあたって重要なことです。
聞いた話ですが、一年間に数日しか取引をしないという投資家もいるようです。
その人がどのようなやり方で利益を上げているのかはわかりません。
もしかすると、購入する銘柄がだいたい毎年いつ頃上昇するのかが分かっていて、その手前で仕込んでいるのかもしれません。
もしかすると、特定の銘柄を狙っているということではなく、単純に株価が暴落するのを待っているだけなのかもしれません。
株取引のコツというのは、難しいものばかりではなく、実は単純なものも結構あります。
株取引で大きな利益を上げている人の中にも、単純な取引を繰り返しているだけという人もいますからね。
休むも相場とは?
ちなみに、相場格言の中に「休むも相場」という格言があります。
この格言の意味の捉え方としてはいくつかあるのだと思います。
「しょっちゅう取引するのではなく、休むことも大切ですよ」という意味もあるのでしょうし、「この先どのようなトレンドになるのか分からなければ、とりあえず休みましょう」というような意味もあるのでしょう。
デイトレーダーやスイングトレーダーなどは別ですが、常に取引をしていると数日の値動きに目が行きがちになり、もっと長い目線での値動きに対する意識が少なくなってしまうことがあります。
ずっと株価が上昇しているから、今買うと、このトレンドに乗れるかもしれないと思って、買ってしまうことがあるかもしれません。
そんな時には、週足や月足など長めのチャートを見て、本当に今が買い時なのかというのを、もう一度確認してみると良いのではないでしょうか。
高値圏であれば、「どうせまた価格が下落するでしょう」というような気持ちを持てるようになるかもしれません。
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とはいえ、結果的にはどうなるかは分かりません。
もしかすると、そのトレンドに乗っていた方が良かったかもしれませんし、場合によってはやっぱり落ちてきたということになるかもしれません。
買わなかった場合、利益が得られないことにはなったとしても、損することにはなりません。
安いところで買うためには、取引回数を減らすことも大切なコツになってくるのではないでしょうか。