株価が安い銘柄にはハイリスクハイリターンな銘柄もある
みなさんは株取引をするにあたって、どのような銘柄を取引対象にしているでしょうか。
誰もが企業名を知っているような東証一部の有名株を買う人もいれば、 今後の成長に期待が持てる銘柄を買う人もいますし、株価が安い、いわゆる低位株を狙い目にしている投資家もいるのではないでしょうか。
本日はこの中で株価が安い銘柄を売り買いする時に私が気をつけていることについて話をしたいと思います。
私は、株価が100円未満や100円から200円程度といった株を専門的に買っているわけではありませんが、そのような株価の銘柄を一切買わないというわけでもありません。
例えば、株価100円であれば1単元100株単位だとしても、1万円で買えるわけですし、値段が1円上がるだけで、100円の場合だと1%の上昇になりますので、値上がり率が良いことから、このような銘柄を買うこともあります。
10円上昇すれば10%ですからね。
このような株価が安い銘柄の場合、急騰すれば10%以上値上がりすることは考えられますので、大きく儲かる可能性もあるわけです。
ただし、急落した場合には、同じく10%以上値下がりする場合もありますので、このような銘柄のなかにはハイリスクハイリターンな銘柄もあると言えるのかもしれません。
そのようなことから株取引を始めたばかりの初心者の方は特に気をつけたいですね。
投資は自己責任ですので、どのような銘柄を選ぶのかというのは大変重要です。
ボラティリティの高い銘柄であれば瞬間的に株価が大きく動くこともある
株価が安くボラティリティが大きい銘柄であれば、デイトレードで取引しようと考えている投資家も結構多いわけです。
デイトレーダーが多いということが、株価の値動きが激しくなる要因の一つになっているのかもしれませんね。
このような取引を始めたばかりの頃は、テクニカル分析をしながら自分の中でこれぐらいの価格が底だろうと思ったところで購入していたわけですが、それだとなかなかうまくいかないことがありました。
例えば株価が150円の時に、値下がりしても140円ぐらいが底かなと思っていても、ボラティリティの激しい(高い)銘柄であれば、瞬間的に130円よりも値下がりしたりすることはよくあるわけです。
値動きが激しくない銘柄であれば、テクニカル分析を使って「だいたいこれぐらいの株価で反発するかな」と、なんとなくの想定をしたりしますが、値動きの激しい銘柄だと瞬間的に想定をはるかに下回る株価になったりすることもあります。
ボリンジャーバンドでいえば-3σを瞬間的に大きく下回ったりしますので、なかなか難しいわけです。
自分が底値だと思うところで指値をしていても、はるかに下回ることがありますので、「もっと安値で買えたのに」と残念に思うこともよくあるわけです。
そのようなことから自分自身の予想はあてにならないんだと考えるようになりました。
複数の株価に分散して指値する
ボラティリティの激しい銘柄だと、急落しすぎたり急騰しすぎたりしますので、売り買いのタイミングが非常に重要です。
いろいろ考えた結果、自分で底値を予想するより、流れに任せた方がいいという考えになり、特定の株価に集中的に指値をするのではなく、複数の株価に分散して指値をするようになりました。
株価が安い銘柄なのでこのような考えになるのであり、例えば購入金額が30万円もするような銘柄であれば、1回に複数単元購入するというやり方は、それなりの元手を持っている人じゃないとできません。
それなりの購入金額が必要な銘柄については、特定の株価に一点での指値や、場合によっては成り行きになるわけですが、株価が安いことから購入単元数が増える場合には、いろいろな株価に分散させ、リスクを減らそうという考え方です。
例えば今現在の株価が150円で、15万円程度購入するあれば、値下がりを考慮して148円で100株、 146円で100株、144円で100株というように、複数の価格に分散して指値を入れることで、急落にも備えた買い方をするようにしています。
もし自分が短期的な底値は144円だろうと思って、そこで1000株購入したとします。
本当に144円が短期的な底値であれば、大きな利益が狙える可能性はあるわけですが、もし144円よりもさらに値下がりしてしまった場合には、大きな含み損になってしまう可能性もありますからね。
そのようなことからボラティリティの激しい銘柄の場合は、できるだけ複数の価格に分散した指値を入れるようにしています。
複数をどれぐらいにするかというのは、自分の好みだと思います。
1ティックごとに購入株数を少なめにして指値を入れてもいいですし、数スティックごとに多少購入株数を多めにして指値を入れてもいいのではないでしょうか。
手数料の確認は重要
私としては、このような銘柄の場合には、買うときだけではなく売るときも同じようにしています。
特定の株価に売り注文を入れるのではなく、急騰する銘柄であれば、複数の価格に分散させて売りの指値注文を入れるということです。
自分が売却した株価よりもさらに大きく株価が上がっていった場合には、残念な気持ちになりますからね。
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低位株などを購入する時、購入単元数が多いのであれば、売買時に複数の価格に注文するのが、あなたの取引に効果的であるかどうか一度検討してみてはいかがでしょうか。
なお、 約定した時の手数料の条件によっては、細かく売買をすることで、手数料が高くついてしまう可能性もありますので、それについてはお使いの証券会社などで確認してみるなど十分注意してください。