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含み損銘柄の買い増しの注意点や含み益銘柄の買い増しとの違いとは?

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含み損がある銘柄の買い増し

株式投資では含み損になることも多いですよね。

 

含み損になった時に損切りするかどうかというのは、その投資家の方針によって違うわけです。

 

どうしても損切りしたくないということであれば、選択肢は基本的に二つしかありません。

 

一つは何もせず保有し続け、株価の上昇を期待するということです。

 

もう一つは、さらに株を買い増して、平均取得単価を下げるということです。

 

含み損になっている銘柄の株の買い増しは、やり方を間違ってしまうと、単に損失を広げるだけになってしまう可能性もありますので、十分な注意が必要です。

 

そもそも買い増しが失敗するパターンとしては、株を買い増した後の平均取得単価以上に株価が上昇しないということです。

 

重要なのは現在の株価と平均取得単価との関係です。

 

私もどうしても損切りしたくない場合には、株を買い増すことがありますが、注意しているポイントがあります。

 

それは何かと言うと今言ったことです。

 

つまり、平均取得単価よりも株価が値上がりする可能性がどの程度あるのかということです。

 

これってかなり重要なことなんですけど、安くなったからということで、平均取得単価を下げるために、あまり深く考えずに買ってしまう投資家もいます。

 

もちろん長期保有で考えているのであれば、安いところで多く買っておくというのもやり方の一つです。

 

 

買い増し後の上昇で株価が平均取得単価を上回るかどうか?

例えば、500円で買った株が値下がりし、400円まで下がった後、再び上昇したとします。

 

400円で買えたと仮定しても、平均取得単価は450円です。

 

要するに400円になった時に購入し、平均取得単価が450円ですので、400円から再び上昇したとして、その価格が450円を超えなければ含み損は解消されないということです。

 

もし、400円から多少値段が上がったものの、そこから下降トレンドに突入した場合には、保有株数が増えているため、含み損も一気に増えていくことになります。

 

最悪の場合は損切りにもなりかねません。

 

だからこそ、含み損の状態の時に買い増しする場合には、買い増し後の上昇で、必ず株価が平均取得単価を超えて行ってもらわなければならないわけです。

 

そうでなければ、短期的に考えると損失を被る可能性があります。

 

そこから考えると、含み損の場合は、安くなったからといって単純に買い増しするのではなく、その金額で買った場合の平均取得単価を次の上昇で株価が超えていく可能性がどの程度あるのかというのを頭に入れながら、買い増ししなければならないのではないでしょうか。

 

もちろん株式投資ですので、100%大丈夫ということはないわけです。

 

ただし、現在の株価と買い増しした場合の平均取得単価を考えると、「概ね大丈夫だろう」とか、「これはちょっと厳しいな」というようなことは感覚的にわかると思います。

 

 

含み益の銘柄と含み損の銘柄で買い増しの考え方は異なる

株の買い増しは、含み益がある場合と含み損の場合では全く異なります。

 

例えば、株価500円から値下がりし、400円で買い増ししたとします。

 

買い増し後の平均取得単価が300円であれば、含み益ですので、仮に400円の株価が予想に反して、さらに下落したとしても、平均取得単価まで、まだ100円の余裕がありますので、多少リスクを背負った購入もできると考えられます。

 

なお、上昇トレンドの買い増しはこちらにも詳しく書いていますので、よかったら株の買い増しはタイミング次第!データで見る失敗しにくいやり方とはをご覧ください。

 

しかしながら、これまで話してきた通り、含み損の場合には、株価が平均取得単価を上回らなければ、単純に含み損が増えるだけになりかねませんので、含み益がある場合と含み損の場合では、買い増しの考え方が異なるという点は、意識して取引すると失敗も減らしやすくなるかもしれませんね。

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