ゴールデンウィーク前の売買はリスクがある?
株価とゴールデンウィークには、どのような関係があるのでしょうか。
また、ゴールデンウィーク前の売り買いは、リスクがあるのでしょうか。
ゴールデンウィークや年末年始のような大型連休前には、連休期間中の不測の事態による株価の大幅下落のリスクや、反対に大幅上昇の可能性もあるため、投資家によっては保有している株を手仕舞いするなどし、できるだけポジションを取らないようにする人もいます。
市場が開かないわけですので、自分が思っている方向と異なる展開となった場合に、対応ができなくなることが考えられるため、相場状況を見ながら可能であれば、できるだけキャッシュにしておくのが無難なのかもしれませんね。
国内市場が閉まっていても、海外市場では取引がある日も当然あるわけですから・・・
連休明けに、どのような展開になるかはわかりません。
ゴールデンウィークと日経平均株価の関係
それでは、ここ数年のゴールデンウィークと日経平均株価の推移を見てみたいと思います。
先に結論を言うと、ここ数年で言えば、これといった方向性があるようなないような感じでした。
下のチャートは、2018年4月から5月の日経平均株価の推移です。
2018年は、4月の上昇トレンドをそのまま継続して、5月まで株価を伸ばしていったというような印象ではないでしょうか。
ゴールデンウィーク前後も特に大きな影響はなかったように見えます。
下のチャートは、2017年4月から5月の日経平均株価の推移です。
2017年は、4月中旬に安値を記録し、そこから株価が急上昇する中で、ゴールデンウィークを迎え、この上昇は5月中旬まで継続しました。
ゴールデンウィーク後の最初の取引で、窓を開けて株価が上昇しました。
2018年と2017年の2年間は、ゴールデンウィーク前の株価の勢いのまま、ゴールデンウィーク後もある程度の期間トレンドが継続して行きました。
つまり、買い方側にとって良い方向性だったと言えるのではないでしょうか。
下のチャートは、2016年4月から5月の日経平均株価の推移です。
2016年は、4月上旬に直近安値を記録した後、4月末に向けて株価が急上昇しました。
しかしながら、ゴールデンウィーク前の4月28日に株価が急落しました。
この株価の急落は、ゴールデンウィーク前のリスクを減らす意味での売却というよりも、日銀金融政策決定会合に対する失望売りの影響の方が大きかったのかもしれません。
下のチャートは、2015年4月から5月の日経平均株価の推移です。
2015年は、4月から5月にかけて基本的には右肩上がりの上昇トレンドを継続していますが、ゴールデンウィーク前から株価は急落しました。
2016年と2015年で考えると、ゴールデンウィーク前から株価は値下がりしていますので、売り方側にとって良い方向性だったと言えるのではないでしょうか。
しかしながら、2016年も2015年もゴールデンウィーク後の5月は上昇トレンドが継続できているのではないでしょうか。
大型連休にどう対応するか?
これらは全て過去の株価推移であるため、同じ大型連休だとしても、将来が同様の値動きをするとは限らないわけです。
過去4年間でみても、2勝2敗という感じですので、実際どうなるかは結果論でしか分かりません。
ゴールデンウィーク前も後もですが、海外市場の影響や為替の動向、企業の業績などによって、株価は大きく変動しますからね。
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最終的にはあなたがどう考えるか次第です。
できるだけリスクを背負いたくないのであれば、静観しておくのが無難でしょうし、もしゴールデンウィーク前に値下がりしたとしても、ゴールデンウィーク後は値上がりすると思うのであれば、安いところを拾っていくという考えもあるかもしれません。
さて、今年のゴールデンウィーク前後はどうなるのでしょうか・・・