投資方法

うまくいけば短期間で株価が急上昇する直近高値ブレイク買いとは?

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短期間で勝負したい人は直近高値更新買いは?

株取引をしている投資家にとって最も理想的なことは、できるだけ短期間で利益を上げることではないでしょうか。

 

同じ金額の利益を上げるにしても、半年かかるよりも3ヶ月の方がいいですし、3ヶ月かかるよりも1ヶ月の方がいいですよね。

 

短期間で利益が上げられる手法としては、デイトレードやスイングトレードがありますが、投資家によってはそのような取引を得意としていない人も多いと思います。

 

本日は、利益が得られる場合であったとしても、同値撤退や損切りの場合であったとしても比較的短期間(数日から数ヶ月)の取引が多く、大きな利益を得られる可能性のある(そのぶんダマシも多い)直近高値をブレイクした段階で購入するという買い方についてをテーマに話をしたいと思います。

 

みなさん株の買い時をどのようなタイミングにしているでしょうか。

 

なんとなくで買っている人もいるでしょうし、右肩上がりの上昇トレンドの押し目買いを狙い目にしている人もいるのではないでしょうか。

 

押し目買いは株価が値下がりし、上昇するところで購入しますので、株価が反発しそのまま上昇トレンドが継続すれば、値上がり幅もそのぶん大きくなることになり、利益も大きくなります。

 

しかしながら、押し目買いのデメリットとしては、直近高値を再び超えることができるのかという問題点が残ります。

 

この直近高値を超えないことで、右肩上がりの上昇トレンドから右肩下がりの下降トレンドにトレンド転換する可能性もありますので、押し目買いで買うポイントについては慎重な判断が求められます。

 

もし、右肩上がりの上昇トレンドにも、右肩下がりの下降トレンドにもなることがなければ、ある一定値幅でのボックス相場になる可能性もあります。

 

ボックス相場になった場合、取得価格によっては買値より価格が値上がりしにくくなることもよくありますので、大きな含み損(評価損)にはならなかったとしても長期間にわたって、含み損になっている状態が続き、その結果資金が拘束される場合もあります。

 

また、なんとなくで買っている人であれば、上手くいけば利益が出ますが、失敗すれば損切りになる可能性もありますし、損切りしたくないということで塩漬けになり長期間にわたって資金が拘束される可能性もあります。

 

株価が値上がりするか、値下がりするかは実際問題としては、どのようになるかわからない面が大きいのですが、それであればできるだけ短期間で結果を出したいという人も多いと思います。

 

そのような人は、直近高値をブレイクした段階で買うというやり方を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

直近高値ブレイク買いのメリット・デメリット

先ほどの押し目買いの例でいうと、直近高値から株価が値下がりし、再び株価が大きく値上がりするかどうかは、この直近高値を超えるかどうかにかかっています。

 

超えることができなければ、右肩下がりの下降トレンドにトレンド転換する可能性もあるわけですので、そのようなリスクを冒さないように、直近高値を超えてから買おうというのがこのやり方です。

 

直近高値を超えるということは、それだけ買いのエネルギーが強いと考えられるため、多くの投資家がこのポイントを超えるかどうかを待っています。

 

つまり、このポイントを超えることができれば、それを待っていた投資家からの買い注文を期待することができます。

 

このやり方のメリットとしては、直近高値を超えることで多くの買い注文が入り、短期間で一気に株価が上昇することもあるということです。

 

つまり、資金効率が良いということがいえます。

 

しかしながら、どのような投資方法にもメリット・デメリットがあるように、このやり方にもデメリットがあります。

 

それは何かというと、あくまでも一般論ですが、このやり方は騙しが多いということです。

 

しかしながら、株取引は勝率を競っているわけではありませんので、どれだけの利益を出すことができるかということが、株式相場で生き残っていくための結論です。

 

これも一般論になるのですが、このやり方はだましは多いものの、うまくトレンドにのって勝てた場合には、大きな利益率になることもあるといわれています。

 

負ける時にしっかりと損切りをすることができれば、勝った時に得られる利益が比較的大きい銘柄もあるということです。

 

もちろん 適切な取引をした場合での話ですが・・・

 

 

 

株価チャートで具体的に確認(リクルートホールディングス)

それでは、具体的に株価チャートを見ていきたいと思います。

 

下のチャートは、2017年12月から2018年10月のリクルートホールディングスの株価推移です。

 

2017年12月後半に高値(赤丸1)をつけ、2018年1月にかけて小刻みに値下がりしているもののほぼ横ばい状態を保っています。

 

2月にかけて大きく値下がりし、5月の初めまで値段は上がることなく停滞した状態です。

 

しかしながら、5月中旬(赤丸2)に直近高値である、2017年12月の株価(赤丸1)を超えたため、チャートを見るとわかるとおり急激に株価が上昇しています。

 

6月中旬(赤丸3)までのおよそ1ヶ月間に株価が12%上昇しています。

 

もちろん2017年12月の高値で株を買った人でも、6月中旬まで保有していれば同じく12%価格が上昇したのですが、保有期間でいうと、およそ半年間になります。

 

半年間保有して12%の利益と、1ヶ月間保有して12%の利益では、資金効率が全然違いますよね。

 

今のはメリットの部分を見ていただいたのですが、次はデメリットの部分を見ていただきたいと思います。

 

6月中旬の高値が3223円(赤丸3)であり、そこから7月の初めにかけて値下がりします。

 

7月中旬に再び上昇し始め、株価3231円(赤丸4)をつけます。

 

つまり、直近の高値である6月中旬の株価3223円を上回ったのですが、そのまま上昇することなく8月初めにかけて下降し始めました。

 

ここがデメリットといわれる部分であり、直近高値を更新したからといって、必ずしもそのまま値上がりしていくとは限らないということです。

 

その銘柄の状況だけではなく、地合い(相場状況)など総合的に判断しなければならないということなのだと思います。

 

次に株価が直近高値を超えるのは、8月中旬(赤丸5)です。

 

7月中旬の株価3231円をブレイクし、そのまま株価が上昇していくことになります。

 

こちらはメリットの部分ですね。

 

さて、このチャートにはメリットの部分もデメリットの部分もどちらも出ているわけですが、先ほど話をしたとおり、適切なやり方をすれば一般的にいってだましは多いものの、大きな利益が取れる可能性もあるのがこの投資方法です。

 

このチャートで見ても、直近高値を上抜けたものの7月は騙しだったことがわかります。

 

もし6月の高値を上抜けた価格で、7月に購入(赤丸4)していたとしても、適切な損切りをしていれば損失はそれほど大きなものにはならなかったといえます。

 

むしろ、5月中旬から6月にかけての利益と、8月中旬以降の利益で、その損失を差し引いても十分な利益が残ったということがわかるのではないでしょうか。

 

もちろん7月中旬の押し目で購入することができていれば、結果的には8月中旬に直近高値を更新した値段で購入するよりも安く購入できているため、そのぶん儲かることができたといえます。

 

その場合には、8月中旬のブレイクより1ヶ月前の7月中旬での購入ですので、1ヶ月間長く保有する必要があったということです。

 

この辺りは、投資家それぞれの好みの部分だと思います。

 

この7月中旬の押し目の場合は、1ヶ月ホールドすることで直近高値をブレイクしてくれたので、比較的持ち続ける期間としては短かったのですが、運が悪ければ、2017年12月下旬から 2018年5月中旬までのように、半年近い資金拘束になる可能性もあるということです。

 

運が悪ければといいましたが、実際には株価が上昇しているので、この場合は運が悪いとはいえないのでしょうね。

 

本当に運が悪い場合は、そのまま右肩下がりで値下がりしていくことになり、結果的にそこで損切りか、さらに長期の塩漬け状態になるということでしょうか。

 

なお、赤丸2で購入して7月の下落(赤丸3と赤丸4の間)に耐えることができた人は、そのままホールドし続けて大きな利益を得ることができました。

 

 

株価チャートで具体的に確認(弁護士ドットコム)

それではもう一つチャートを見ていただきたいと思います。

 

下のチャートは、2018年1月から10月の弁護士ドットコムの株価推移です。

 

まずはデメリットの部分から見ていただきたいと思います。

 

 

2月下旬から3月にかけてゆるやかに値下がりしていきます。

 

3月中旬に2月下旬の直近高値 2220円(赤丸1)を超え 2342円(赤丸2)をつけます。

 

直近高値をブレイクしたものの、値動きが右肩上がりの上昇トレンドに なることはなく、この日を境に右肩下がりの下降トレンドに突入します。

 

2月下旬の高値2220円を超えたものの地合い(相場状況)もあり、だましになってしまったということです。

 

この3月中旬の高値をブレイクするのは、6月中旬(赤丸3)になってからです。

 

弁護士ドットコムで、この投資方法を使って取引していた投資家であれば、この6月中旬に高値をブレイクした価格で購入し大儲けすることができたのではないでしょうか。

 

6月中旬(赤丸3)に3月中旬の直近高値2342円(赤丸2)をブレイクした段階で買い、そのまま保有し続けることで9月後半には4885円まで値上がりしています。

 

つまり、高値を超えた2350円ぐらいで購入していたとしても、株価が2倍以上になっているということです。

 

6月中旬から9月後半の高値で考えると、持ち続ける期間としては3ヶ月半ぐらいであり、その間に100%を超えて価格が上昇したということになります。

 

 

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あなたの株取引にとって役に立つかもしれない投資方法や取引の知識を書いていますので、気になる方はこちらの投資方法からご覧ください。

 

 

儲かるときは大儲けの可能性もある

この弁護士ドットコムのチャートでも、直近高値を超えても株価が値上がりしていかないダマシがあったとおり、完璧に通用するというやり方ではありません。

 

しかしながら、仮に騙された時にしっかりと損切りすることができれば、銘柄にもよりますがその損失は大きく株価が上昇したときの利益で補填できる可能性はあるということです。

 

なお、3月中旬に2月下旬の直近高値を超えた段階で購入していた場合でも、そのままホールドし続けていれば同じだけの利益を得ることはできましたが、保有期間は6ヶ月半かかったということになります。

 

まぁ~6ヶ月半保有して株価が2倍になるんだったらそれでもありがたいですけど・・・

 

とはいえこれは結果論ですので、もしかすると 3月中旬の値下がり以降、完全な下降トレンドに転換する可能性もあったわけですので・・・

 

 

徹底して損切りをする人であれば、直近高値を更新した段階で購入するというこのやり方は、利益が出るにしても損切りするにしても比較的短期間で勝負できます。

 

そのぶん資金効率が良いということであり、損切りする場合には保有期間はかなり短くなりますので、保有期間が長くなるということは、そのぶん儲かっていると考えることができます。

 

騙しは多いものの、儲かる時は大儲けできる可能性もあるやり方ですので、この投資方法が気に入った方は、ぜひ多くのチャートを見てこの投資方法が本当に通用するのかしっかりと勉強し、損切りのラインも十分に検討して決めていただきたいと思います。

 

それでは本日のまとめです。

本日のまとめ

  • 短期間で利益をあげることができれば理想的である
  • 右肩上がりの上昇トレンドの押し目買いは直近高値を超えない可能性もある
  • 直近高値を超えなければトレンド転換で右肩下がりの下降トレンドになる可能性もある
  • 下降トレンドへのトレンド転換のリスクを冒さないために直近高値をブレイクした段階で買うやり方がある
  • 多くの投資家が直近高値の価格を意識している
  • うまくいけば短期間で株価が一気に上昇することもある
  • 資金効率が良い
  • 直近高値を更新したからといって必ず値段が上がっていくとは限らずだましも多い

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