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株で大損を減らすために株価下落の目安の値段を計算し売買してみては

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株で大損を減らすためには下落目安がポイント

株式投資をしていると、株価の大幅下落はつきものです。

 

買い方側の投資家にとっては、非常に厳しい状況であり、売り方側の投資家にとっては、非常に利益を狙いやすい状況と言えるわけです。

 

右肩上がりの上昇トレンドの一時的な調整であれば、押し目買いもしやすいわけですが、トレンドが転換するのではないかというような、大幅な下落や暴落とも言えるような値下がりになってしまうと、買い方側の投資家は大損してしまうのではないかと心配が大きくなってしまいます。

 

今回の記事では、2019年6月4日に一旦底を打った、日経平均株価の大幅な値下がりを例に、下落目安の段階的な考え方について取り上げるわけですが、結論としては、はっきり言って結果論です。

 

しかしながら、反発するラインをいくつか想定した上での話ですので、参考になるかもしれませんし、毎年のように大幅な下落はあるわけですので、この考え方が未来で役に立つときもくるかもしれません。

 

 

どこで下げ止まるかは投資家の注目点

2019年5月に入ってから、結果論で言うと2019年6月4日に一旦の底を打つまで、日経平均株価は下落を続けてきたわけですが、どこで一旦下げ止まるのかというのが投資家の注目点だったと思います。

 

とりあえず5月中旬頃に一旦値下がりが止まったため、打診買いで21100円程度で日経平均株価の指数に連動するETFを購入しました。

 

しかしながら、そこから株価が上昇していくだけの力はなく、再び値下がりに突入しました。

 

さて、その時点で25日移動平均線も75日移動平均線も割り込んでしまっていたため、どこまで値下がりするのかの目安を考えました。

 

その時点で、私が想定した日経平均株価の下落目処をお話すると、私の予想としては、日経平均株価は2万円を切るぐらいから、19500円前後あたりまで値下がりするんじゃないかなと想定しました。

 

結果的には、外れたわけです。

 

もしオーバーシュートした場合には、もう少し下がるかなと言う考えも持っていました。

 

5月中旬の値上がりから上昇するかもしれないと思ったため、打診買いをしたわけですが、こちらも結果的には外れたということです。

 

そのため21100円ぐらいで購入した後は一切買わずに2万円を切るのを待っていました。

 

6月3日には騰落レシオが70に近づき、RSIもかなり低くなり、その他の指標を見ても、この辺りで一旦底を打つかなという気もあったわけですが、それでも一度2万円を割ってくるんじゃないかと思って、静観していました。

 

結果的に言うと、あの時買っとけばよかったという感じです・・・

 

 

移動平均線で反発することもよくある

さて、私の話はこれぐらいにして、今回の下落について話をしたいと思います。

 

どの辺りで下げ止まるのかについては、いろいろな考え方があるわけです。

 

例えば、上昇トレンドの押し目であれば、25日移動平均線や、さらに押してきたとしても75日移動平均線辺りで反発するというのはよく見かけるのではないでしょうか。

 

2019年2月から4月の日経平均株価がまさにそのようなチャートを示していますね。

 

 

 

直近安値を下抜くと大きく下落することもある

しかしながら今回の下落では、移動平均線のラインを下回ってきました。

 

さてそのような時に、どこまで下落するのかについてチャート的に考えてみたいと思います。

 

ちょっと前に戻って話をしますが、私がETFを買った数日前の5月14日に、株価は20751円45銭を記録しました。

 

この価格は3月25日につけた安値20911円57銭を割っているわけです。

 

 

3月は株価が下落しても安値2万1000円をわずかには割る程度で、なんとか耐えていたわけですが、5月14日にさらに下回って行くことになりました。

 

 

下落の目安を段階的に考える

値下がりの目安を計算するために大切なことは、まず直近高値を調べてみることです。

 

今回の値下がりで言うと、2019年4月24日に22362円92銭を記録しています。

 

さて、この値動きがどこから始まったかと言うと、2018年12月26日からです。

 

12月26日に安値18948円58銭を記録しました。

 

ここから上昇した日経平均株価が、5月から値下がりしたということです。

 

さて、チャートで確認したいと思います。

 

ここから先は、5月中旬時点での一つの考え方だと思ってください。

 

3月25日につけた安値20911円57銭を割ったため、次に大きく落ちた時の一つ目の目安としては、12月26日の安値から4月24日の高値の半値押し(1/2押し)にあたる20655円程度がまずターゲットになります。

 

計算式を書くと22362円92銭-(22362円92銭-18948円58銭)/2 といった感じです。

 

要するに一番低いところから一番高いところまでの半分の値段ということになります。

 

しかしながら日経平均株価の値動きとしてはこのラインも突破するほどの値下がりになりました。

 

次のターゲットになるのは2月8日に付けた安値20315円31銭です。

 

しかしながらこのラインも突破する下落になりました。

 

 

フィボナッチの61.8%押し

その次のターゲットはフィボナッチの61.8%押しです。

 

このフィボナッチの61.8%押しは、一番低いところから一番高い所までの値幅の、高値から61.8%下がった価格になります。

 

計算式を書くと22362円92銭-(22362円92銭-18948円58銭)×0.618ということになり、20252円程度になります。

 

日経平均株価の値動きとしては、6月4日に安値20289円64銭をつけて、その後反発しました。

 

この記事を書いているのが6月12日ですので、現時点においては6月4日につけた安値20289円64銭が直近の底ということになります。

 

ちなみに、この6月4日で下げ止まらずに、さらに値下がりしていたとすると、次のターゲットになるのは2/3押しです。

 

計算式は書きませんが、一番低いところから一番高いところまでの値幅の、高値から2/3下がった値段ということになります。

 

もちろん、この記事で書いた価格以外にもターゲットになる価格はあるわけですし、出来高などからみたターゲットもありますが、この程度だけでも知っているかどうかというのは違いがあると思います。

 

今回の値動きで最も重要になる価格の一つとしては、12月26日につけた安値18948円58銭です。

 

なぜこれがポイントになるのかと言うと、この価格より上であれば、株価が下落してきたとしても、12月26日につけた安値が意識される価格になり、そこで反発することも期待できるからです。

 

しかしながら、この価格を割ってくると、さらに遡ってどこまで値下がりするか目安を探さなければならないことになります。

 

そうなると、直近で言えば2017年4月21日につけた安値18224円68銭が意識されたり、値段的にキリの良い株価である18000円が意識されたりするかもしれません。

 

 

目安はあくまでも目安であることを意識する

さて本日は6月12日ですが、6月13日から株価はさらに上昇するのか、それとも下降するのか、それは誰にも分かりません。

 

しかしながら仮に値下がりしたとしても、多くの投資家が意識しやすいポイントというのは、計算からある程度出すことが可能です。

 

下落の目安になる株価がなんとなくでも分かっていれば、株価が値下がりすることに対して不安になることも少なくなるでしょうし、目安に応じて段階的に購入して行くことも可能になると思いますし、大損もしにくくなる可能性があるのではないでしょうか。

 

大きな下落になりそうな場合には、計算から求められる目安や、金額的にきりのいい「意識しやすい目安」などを考えた上で、大損しないように戦略的に取引する必要があるのかもしれません。

 

 

もちろん目安はあくまでも目安なのであって、そこで反発するとは限りません。

 

今回の記事からもわかるとおり、いくつかの目安を突破するほどの下落になることは当然あるわけですので、最悪の場合には損切りの検討をしなければならないことは意識しておく必要があるのではないでしょうか。

 

今回の下落は、結果論で言えばフィボナッチの61.8%押しあたりで反発したということになりました。

 

株取引をしている限り、今後も何度となく下落や暴落に巻き込まれることがあると思います。

 

下落の目安を自分で計算して、取引に役立てることができれば、 投資成績も良いものにしていくことができるかもしれませんし、落ち着いた取引もできるようになるのではないでしょうか。

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