寄り前気配を見ますか?
みなさんは株取引をするにあたって寄り前気配を見ることがあるでしょうか。
自分の保有株は確認することはあるけど、保有していない株の板状況は見ないという人もいるかもしれませんね。
しかしながら、デイトレードをしている投資家にとっては、どの銘柄が値上がりしそうなのか確認するために、前場の寄り前にチェックする人も多いのではないでしょうか。
この寄り前気配は証券会社によってはランキングなどで確認することができます。
ランキングに上位表示されている株は、前場の寄り前気配としては人気があるわけです。
じゃ~、この寄り前気配ランキング1位の株を買えば儲かるんじゃないの?という発想がでてきますね。
ということで、検証してみました。
楽な検証と難しい検証
私はいろいろと検証をするのが好きなのですが、検証が楽なテーマと難しいテーマがあります。
今回のテーマは難しいです。
なぜなら、私の力では過去の寄り前気配がどうだったのか知ることができませんから。
始値・高値・安値・終値の四本値や出来高などは簡単にわかりますよね。
けど、寄り付く前の話になるとデータが・・・
ということで、最近の2020年12月で検証してみました。
この月は、比較的値動きが安定していました。
ちなみに、私は検証する前に「こんな結果になるんじゃないのかなぁ~」と予想を立てます。
今回のテーマについては、結果はよくないと思っています。
なぜそう思うのかというと、ちょとずるいのですが、以前も似たような検証(その時は1位だけではない)をしたことがって、その損益結果が悪かったからです。
さて、今回はどうなるでしょうか。
検証ルール
今回のルールは、寄前気配ランキング9時時点の1位の株を始値(寄り付き)で買って、終値(大引け)で売るという検証です。
ランキング1位の株が100円未満だった場合のみ、2位の銘柄で検証。
終値がストップ高・ストップ安だった場合は、翌日の始値で売却として検証。
ストップ高の場合は、翌日始値の方がもっと利益を伸ばせるのではないかという意味であり、ストップ安の場合は当日売れない可能性があるので、翌日の始値で売るという意味です。
ちなみに、寄り前気配ランキングの9時時点だと本当に買う場合、始値で買えないのではないかと思うかもしれませんが、その時間だとまだ寄り付いていないことが多いんじゃないかなーと思います。
検証結果
さて、検証の途中を書くのもいいんですけど、読むのも大変だと思うので、いきなりの結果発表です。
12月は22営業日あったので、22銘柄を始値で買ったとすると購入総額が約470万円で、終値(ストップ高・安の場合は翌日始値)で売ると、約436万円だったので損益としては、約7%の損失になりました。
この1ヶ月でいえばランキング1位(日によっては2位)の銘柄を始値で買って終値で売却したとすると損したということです。
今回の検証はすべて1単元で買ったらということで考えているので、このような結果になりました。
本当は重みを考えないといけないのかもしれませんが・・・
個別に見てみると、22銘柄中16銘柄がマイナスだったので、やっぱりこの手法だと厳しい可能性があるのかもしれません。
ここでちょっと疑問に思う人もいるかもしれませんね。
終値で売るんじゃなくて、途中で売ったらどうなるんだろうと。
人気があるんだから、高値は結構値上がりしているんじゃないの?という考えです。
結果発表です。
奇跡が起きないと無理だと思いますが、22銘柄がすべてその日の高値で売却できたとします。
絶対無理でしょ!!!
そう思いながら、高値で売れたと仮定すると、約5%の利益になりました。
ん~、5%か・・・
ちなみに、今回は12月のIPOの影響もあったようです。
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2020年12月はこのような結果になりましたが、まぁ~あくまでも、たった1ヶ月の検証なので長期間で検証するとどうなるのかはわかりません・・・
気になる人はチェックしてみてもいいかもしれませんね。