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株の出来高が少ない2つのパターンとメリット・デメリットとは

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株の出来高が少ない2つのパターン

みなさん株取引をする時に出来高を意識しているでしょうか。

 

出来高を考慮して売り買いする銘柄を決めているのであれば、どの程度の出来高があれば購入するようにしているでしょうか。

 

各銘柄を見ていただければわかりますが、出来高は非常に多いものから、非常に少ないものまで差が激しいです。

 

一般的に出来高が少ない銘柄は流動性が低く、自分の思った値段で売買することが難しいと言われています。

 

そもそも出来高が少ないということは、約定した株数が少ないということですので、買いたい人も売りたい人も思ったような値段で売買できていないということなのでしょう。

 

出来高が少ないとはいうものの、その出来高の目安はどれぐらいなのかというのが気になりますよね。

 

しかしながら、株の出来高の目安として、どれぐらいであれば少ないということは、なかなか言いにくい面があります。

 

これは個人的な感覚によって違うのだと思います。

 

例えば、毎日100万株以上の出来高があるような銘柄を売り買いしているのであれば、10万株程度でも少ないと感じるかもしれませんね。

 

ちなみに、私としては1日に1万株未満の出来高であれば、少ないと感じています。

 

とはいえ、実際に私が売買する出来高の目安としては、できれば1日に最低5万株程度は欲しいと思ってしまいます。

 

絶対ではないものの、基本的にはそんな感じでの取引です。

 

さて、株の出来高が少ないという言葉には、2通りの意味があると思っています。

 

本日は、株取引で出来高が少ない銘柄の2通りのパターンやメリット・デメリットについてをテーマに話をしたいと思います。

 

 

出来高が基本的にずっと少ない場合

まず一つ目は、その銘柄の出来高が基本的にずっと少ない場合です。

 

出来高が基本的にずっと少ないのであれば、大きくわけると、まだ多くの投資家が気付いていない銘柄か、興味を持たれていない銘柄であると考えることができるのではないでしょうか。

 

先ほども言った通り、出来高が少ないということは約定した株数が少ないということです。

 

極端に少なくなると、日によっては売り板と買い板で何ティックも離れてしまって全く値動きがないような銘柄もあります。

 

このような銘柄を保有していれば、その銘柄の要因や日経平均株価の急落などによって売ろうと思ってもなかなか買い手が現れない可能性もあります。

 

しかしながら、悪い面ばかりではなくメリットもあります。

 

流動性が低いため、株価上昇に弾みがつくと価格が大きく値上がりする可能性もありますので、基本的にずっと出来高が少ない銘柄はハイリスク・ハイリターンな銘柄の可能性があると考えていた方が良いかもしれませんね。

 

ここまで極端に出来高が少ない銘柄では売買が難しくなる可能性があるわけですが、もう少し出来高がある銘柄であれば、また違った値動きになることがあります。

 

なお、値動きについて多くの銘柄に当てはまる株価の動きについては株式投資の売買のコツである多くの銘柄に当てはまる株価の値動きとはをご覧ください。

 

平均的な出来高よりも低い場合であっても、チャートを見るとかなり良い値上がりをしている銘柄というのもあります。

 

出来高の多い銘柄であれば、1日に数千万株や数百万株になる銘柄もあるわけです。

 

このような銘柄であれば、そう簡単に売れないとか買えないというような状況になることは考えにくいわけですが、その代わり値段の大きな変動も狙いにくいと考えることもできます。

 

買いたいと思う人が多く、株価が上がるような状況であったとしても、それなりに「売りたいという人」も出てくるため、一気にストップ高というような値上がりにはなりにくい傾向があります。

 

なお、もしストップ高になったときのために、よかったらストップ高銘柄の売買で注意すべき点と株価が短期的に下落する理由もご覧ください。

 

逆に出来高が少なくなると、一方向の値動きに一気に動くこともありますし、長期的に一方向に動きやすくなることもあり得ます。

 

また、出来高が少ない銘柄は、場合によっては売りが出にくい可能性があるということも考えられます。

 

繰り返しますが、「場合によっては」です。

 

多くの銘柄を監視しているとわかりますが、日経平均株価が下落するような時に出来高の少ない銘柄が、その日1日約定されていないこともあります。

 

これはどういうことかと言うと、そもそも保有している投資家が少ない可能性があり、その投資家が「わざわざ損してまで売却したくない」と思えば、当然ホールドするわけです。

 

ホールドする投資家が多くなればなるほど安値で売る人が減るわけですので、そのぶん値段は下がりにくくなります。

 

その日の日経平均株価が下がろうが、前日の終値より安く売りたくはないという考えから、結果的に出来高の少ない銘柄が、その日取引されずに値下がりしなかったというようなことも起こり得るわけです。

 

これは出来高が少ない銘柄が必ずそのようになるということではなく、保有者が少なくホールドする力(握力)が強ければなかなか値が下がりにくい可能性があるということです。

 

しかしながら多くの株が下落するような日であれば、基本的には値下がりすることは避けられませんので、たまたま売買がなかったという程度で考えていた方が無難だと思います。

 

保有している投資家の握力の影響がありますので・・・

 

 

出来高が少ない銘柄で気になる株があれば、多くの銘柄が値下がりしているときにどのような値動きになっているのかを見てみると良いと思います。

 

最悪の場合には流動性が低いため一気に値下がりする可能性もあるので、購入するかどうかは十分に検討した上で判断するべきだと思います。

 

 

こちらの記事もどうぞ

あなたの株取引にとって役に立つかもしれない投資方法や取引の知識を書いていますので、気になる方はこちらの投資方法からご覧ください。

 

 

以前出来高が多かったのに少なくなった場合

もう一つは、以前出来高が多かったのに少なくなってきた銘柄です。

 

以前出来高が多かったものの、現在出来高が少ない場合には、出来高の減少に伴って株価も値下がりしていることが多いのではないでしょうか。

 

過去にある程度の高値を付け、その後値下がりして現在に至るという流れです。

 

株は出来高が徐々に増えて、それに伴って値上がりし始め、高値のピークをつけた後に、出来高が少なくなるとともに値下がりし始めるという一連のサイクルを持っている銘柄がよくあります。

 

この一連のサイクルは、逆ウォッチ曲線という指標で見ることができます。

 

詳しくは株式投資は予想で株を買うより銘柄の一般的な一生の動きを知って買うをご覧ください。

 

また合わせて出来高から株価が値上がりする可能性のある銘柄を早く見つける方法もご覧ください。

 

以前出来高が多く、今現在の出来高が少ないということは、その銘柄の相場の一生が一旦終えた可能性もあります。

 

そうなると再び出来高が増える場合には、次のサイクルが始まる可能性がありますので、そのような意味での出来高が少ない銘柄については、株価と出来高の推移を注目しておけば、良い銘柄に出会える可能性もあります。

 

過去に出来高が多くて、高値を付けていれば、その後に出来高が下がってきたとしても、将来再び出来高が増えて高値を付けるのではないかと思って、注目している投資家もいるわけです。

 

大幅値下がりからの反転を狙っている人もけっこういるのではないでしょうか。

 

そのような場合には、日足や週足ではなく、月足レベルで見る必要があるかもしれません。

 

多くの投資家が損切りし、やれやれ売りなどの売り圧力が減る必要があるでしょうから、相応の期間が必要になるのではないでしょうか。

 

なお、以前出来高が多かった銘柄が少なくなったからといってすぐに買うのではなく、その後に次の上昇相場へ移行するのかどうかをまずは確認することが大切ではないでしょうか。

 

早く買ってしまうと、結局値上がりしなかったとか、だまし上げで終わってしまったということもあるかもしれませんので、上昇相場になったのを確認することは大切です。

 

株の出来高が少ない銘柄には2通りの意味があることを知っておけば取引の判断もしやすくなるのではないでしょうか。

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