下落相場の底からの上昇
株価が下落や急落、暴落した場合には、ある程度の値下がりで下げ止まり、そこから一旦は反発するのがよくあるパターンです。
しかしながら、どこで下げ止まるのかは誰にもわからないわけです。
下落の種類によってどこまで落ちてくるのかは違いがあります。
軽い下落から強烈な大暴落まであるので、個人投資家としては下落相場の底を見極めるには流れをよく見ておくしかないのでしょうね。
株価が暴落から上昇に転じると、ここから値上がりするだろうと考える投資家の買いや、売り方の買い戻しなどもあり、大きく上昇することもあります。
特にそれまでの下落が強烈であればあるほど戻りも大きくなるというのは割りとよくあるパターンですね。
一旦株価が上昇に転じるとその勢いの良さから、そのままどんどん上昇していきそうな気分になってしまうわけですが、私としてはそこは注意すべきポイントとして自分の中でのリスク管理をしています。
特に意識しているのは、その下落が何回目の下落なのかということです。
つまり、今現在が何番底だったのかということですね。
なぜかというと、それによって保有期間などの考え方も変えているからです。
ちなみに、底についてわからない方は株の大幅値下がり時の買うタイミングとトレンド転換の簡単な確認方法をご覧ください。
過去の大きな下落時の日経平均株価の推移を見てもらえばわかるのですが、大きく下がった場合には一旦上昇したとしても、再び下値を試しに行くことがよくありますね。
そのようにして下落相場の底値を固めていくということなのでしょう。
複数回下値を試す意味
私としては複数回にわたって下値を試しに行くのは買い方側にとって意味があることだと思っています。
日経平均株価が暴落から上昇に転じたとしても、本当にそこから暴落前の水準まで戻っていくのか投資家としても迷いがあるわけです。
もしかすると一時的な戻りで再び大きく下落するかもしれないですからね。
だからこそ、買うとしても打診買いになったりします。
私としては、日経平均株価が暴落後に一旦上昇したとしても、再び下値を試すことを想定した取引をしています。
一番底からの上昇であればなおさらですね。
再び下値を試したときに、一番底の価格を下回ることなく再度上昇していけば買い方側にも安心感が出てくるのではないでしょうか。
だからこそ、下値を確認に行くのは買い方側の投資家にとって悪いことではないと思っています。
今は何番底?
さて、「なぜ今現在が何番底か?」というのかと言えば、2つの意味があるからです。
一つは底の考え方が投資家によって異なるからです。
ちょっと上昇したぐらいだと底として認識されないこともありますからね。
自分では二番底だと思っているのに、世間は一番底だと思っていることもあります。
そうなると、私が一番底だと思った底は、世の中からは底だと認識されていないということです。
これで何が困るのかというと、すべての暴落や下落に対してうまくいくということではありませんが、一般論として二番底は買ったほうがいいとも言われているからです。
あくまでも相場格言や一般論ではありますが・・・
ただし、三番底やそれ以降の底を試しに行って、この価格帯は割れないというレベルを探しに行くこともあります。
割れなければその価格は強いということですね。
私としては大きな下落であれば、少なくとも二番底は試しに行くと思って売り買いしています。
安値を割るかどうかがポイント
この記事を書いている本日は2020年3月15日です。
今回の下落相場では何回底を試しに行くのかわかりませんね。
テクニカルな意味で底を確認に行くこともあるかもしれませんし、今後の決算発表によって下落することで確認に行くかもしれません。
ポイントは暴落によって付けた安値を割るのかどうかということでしょう。
強烈な暴落だったので、何度も下値を試すかもしれませんし、数ヶ月間にわたって試すかもしれません。
つまり、私のようなレベルではわからないということです・・・
残念です・・・
さて、ちょっと話がずれましたが、「今何番底か?」というのは意識していたほうがいいと思います。
世の中が何番底だと思っているのかということですね。
ネットで調べれば出てきたりもしますし、暴落から反発し、再び下降したときに「二番底の確認か?」とか、それらしい表現でニュースになっていたりすると思います。
記事を見るタイミングは人によって異なる
さて、もう一つの意味としては、この記事を見るタイミングが人によって異なるということです。
私は今のところあまり時事的な話はしないのですが、現在がこのような急落ですので、少しだけ話をしたりすることもあります。
この記事を投稿した日に見る人もいれば、1ヶ月後に見る人もいますし、1年後に見る人もいますので、見るタイミングが異なる人に少しでも役立つように記事の作成をするようにしています。
お役に立てていればありがたいのですが・・・
そのようなことから、現在が何番底だというような具体的な表現はせずに、何番底なのかを確認するようにするといいですよというような内容にしています。
この記事をご覧になっているということは、現状が厳しいトレンドなのでしょうから、あわてることなく冷静な取引や場合によっては静観が必要なのかもしれませんね。
やれやれ売りと戻り売り
さて、前回の記事で、現時点(2020年3月14日)においては、暴落によって高配当株になった銘柄の長期保有はしないということをいいました。
詳しくは暴落時の高配当株を長期保有する場合に見るべきポイントをご覧ください。
その理由については今日の記事の通りです。
上昇したとしても、再び下値を試しに行く可能性がありますので、今のところ私としては、とりあえず短期的な利益を取っていたほうがいいと考えているからです。
現時点(2020年3月15日)においては、今後一旦上昇に転じたとしても、私としてはある価格帯から上は相当な「やれやれ売り」などの売り圧力がかかると思っています。
また、戻り売りも出てくるでしょうね。
そのようなことから、買ったとしても長期保有するのではなく、ある程度のところで売却し、次の底を試しに来た時にまた購入したいと思っています。
その後はまた流れを見てですかね。
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これを複数回繰り返すかもしれませんし、底がしっかりしてきたと思えば、もう少し長い期間での保有になるかもしれません。
まぁ~日経平均株価が上がらないことには始まりませんが・・・
投資は自己責任です。
こういう考えを持っている投資家もいるんだなぁ~という程度で見てもらえればいいのではないでしょうか。