株で失敗するのは自分の予想と株価の動向が異なるから
株式投資で失敗する人が多いのはなぜでしょうか。
その理由の一つとしては自分が思っている値動きの方向性と、実際の株価の動向が異なるということがあるのではないでしょうか。
買い方側の投資家であれば、株価が値上がりした方が嬉しいでしょうし、空売りなど売り方側の投資家であれば、株価値下がりした方が嬉しいわけです。
未来の株価がどのような変動を示すのかは、正直なところ結果論でしか分からないわけです。
だからこそ人によっては、株価がどちらに動いても対応しやすい投資方法をとる人もいます。
売却益ではなく配当金を狙う
さてそれはどのような投資方法かと言うと、売却益であるキャピタルゲインを狙うのではなく、配当金であるインカムゲインを狙うという手法です。
株価が値上がりしてくれれば、含み益が増えるため理想的なのですが、必ずしも自分が想定する値動きにならないこともありますよね。
配当金を狙う投資方法であれば、株価が下落した(含み損になった)場合にも全くメリットがないというわけではありません。
もちろん売却益を狙う投資方法でも、株価が値下がりしたところで、ハイリスクではあるものの、ナンピンして大きな利益を狙うという手法はあるわけですが・・・
私としては、株価の下落時には配当金銘柄(高配当銘柄や連続増配銘柄)の方が良いのではないかと思っています。
なぜかというと、株価が値下がりしたとしても配当金額が変わらない限り、配当利回りが高くなるというメリットがありますからね。
値下がりしてもメリットがあるというのがポイントではないでしょうか。
ただし、市場全体が長期間にわたって下落・暴落するときには、景気後退(不景気)に突入する(突入している)可能性もあるため、配当金に減配や、最悪の場合は無配のリスクもあることは十分に注意しておかなければなりません。
だからこそ銘柄選びは重要ですね。
配当利回りについて
例えば、株価1000円(100株単位)で購入金額が10万円だったとします。
このとき配当金が4000円であれば、配当利回りは4%です。
もし株価が値下がりし、800円(100株単位)になったとすると、購入金額は8万円になるわけです。
このとき、配当金が変わらず4000円であれば、配当利回りは5%になるわけです。
つまり、10万円で4000円の配当をもらっていた人が、株価が値下がりしたため、8万円でさらにもう1単元購入したとすると、同じく4000円の配当がもらえるため、合計して18万円で8000円の配当金がもらえることになります。
株価が下落したことで、4%の配当利回りの後に5%の配当利回りで購入することができたということですので、配当利回りが良くなりましたね。
このように配当金を重視した取引をしていると、株価が急落したり、大暴落があったとしても、企業業績に問題がなければ、安い株価で配当利回りの良い銘柄を買うことができるため喜ぶ投資家も多いです。
株価が上がっても下がってもいいと思える投資方法
多くの人がそうだと思いますが、株を購入する時にはできるだけ値下がりした安い値段で買いたいと思いますよね。
もちろん私もそうなのですが、配当金銘柄は買った後に株価が上がってもいいし、下がっても良いと思うことはよくあります。
配当利回りを考えると、できるだけ株価が下がったところで仕込みたいと考えることも多いですからね。
配当金を主とした取引をしていると、上がってもいいし下がってもいいと考える人もけっこういると思います。
株取引で失敗するということは、損切りが多い(大損)ということにつながるのだと思います。
損切りが多いのは自分が予想している方向性と、実際の株価の方向が異なるからなのではないでしょうか。
そうであるならば、上がる・下がるのどちらかだけではなく「どっちに行ってもいいよ」という投資方法を取るというのも一つの手なのではないでしょうか。
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何より、どっちに行ってもいいという考えであれば、心理的にもすごく楽ですからね。
株式投資を始めたばかりの初心者の方や、これから株取引を始めることを考えている方など、大儲けを狙うのではなく、配当金で小さな利益をコツコツと狙う投資方法があるというのも、基礎知識として知っておくと、自分の取引の幅も広がるのではないでしょうか。
そこそこ大きな下落があってもいいと思えるような取引をしていると気楽ですよ。