株の稼ぎ方は損小利大?
株の稼ぎ方にはどのようなものがあるのでしょうか。
これは投資家それぞれで当然違うわけです。
一般的に言われるやり方と異なる手法であろうが、そのやり方で儲けているのであればそれはそれで良いわけです。
一般的に損小利大と言うことが言われたりしますね。
以前このブログで少し書いたことがありますが、損小利大というのは思っているよりも難しいです。
この記事を書いている本日は、2019年8月16日ですが、特に2018年や2019年現在時点の日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)、 個別銘柄の値動きを見るとそう簡単に利大に持っていくというのはできないのではないかと思ってしまいます。
一方で逆張りを得意にしている投資家の中には、2018年や2019年本日現在の値動きでコツコツと稼いでる人もいるのではないでしょうか。
もちろん私も銘柄によっては大きな利益を狙うこともあるわけですが、これは成功しない場合もありますし、全ての銘柄で絶対に大きな利益を狙うようにしているわけではありません。
株の売り買いは資金効率を考えることも大切
株取引で重要なことは、いくら儲かることができたかということだと思っています。
つまり、必ずしも一つの銘柄で大きく儲かることを考えているのではなく、全体で儲かれば良いと考えています。
状況によってはそっちの方が資金効率や利益率が良かったりもします。
例えば、ある銘柄を株価3000円で買った時に、株価が順調に上昇し4500円まで値上がりしたとします。
株価が50%上がったわけですので、ここで売却すれば、この銘柄に関しては大きな利益を得たことになります。
しかしながら株式投資ではもう一つ意識しておいた方が良いポイントがあります。
それは何かと言うと資金効率です。
株取引をしていれば当然わかることですが、一直線に値上がりしていく銘柄などそう簡単に出会えません。
株価は上昇しては下降し、時間をかけて少しずつ値段を上げていくのが一般的です。
そう考えると株価が1.5倍になるのにはそれなりの期間を要することになります。
このような大きな利益を狙う手法ももちろんいいのですが、資金効率を考えて、小さな利益を狙い目にする方が良い場合もあります。
これも投資経験がある方には身に覚えがある人も多いと思いますが、株価がある程度大きく下落した場合、そこから上昇する時には、こちらもまたある程度一気に大きく上昇する場合があります。
例えば、株価1500円の銘柄が相場の影響などを受け値下がりしたとします。
その後相場が上昇に転じたとすると、わずかな期間で株価が1200円ぐらいまで戻すことはよくある話です。
この時底値が1000円だったと仮定すると、わずかな期間で200円上昇したことになります。
あくまでも仮定の話で言えば、もし底値の1000円でこの銘柄を買うことができていれば、わずかな期間で20%の利益を得ることができたわけです。
仮に底値を確認してから1100円で購入したとしても、9%ぐらいの利益を得ることができたわけです。
これは逆張りを得意にする投資家が最も得意とする部分の一つと考えることもできます。
ある程度大きく下落(急落・暴落)した場合には、上昇する時にも非常に短期間で一気に上昇することもあります。
これは順張りの投資家か逆張りの投資家かによっても考え方が違うのですが、やり方によっては資金の拘束期間を比較的短くし、効率的な取引をすることも可能です。
私は、株価が落ちたところを狙い目にして購入することもあり、ある程度値上がりしたら利益のあるうちに比較的速やかに売却することもよくあります。
例えば、5%ぐらいの儲けで利益確定売りするといったような感じです。
なぜかと言うと、逆張りの場合だと再び値下がりする可能性がありますので、かなり安値で購入できたからといっても、相当長期間で保有しないのであれば短期間で株価が急上昇したところで売る方が資金効率が良いからです。
相場状況(地合い)は常に意識する
大きな利益を狙うときに長期間を要することはよくある話です。
急騰銘柄ではなく、地道な右肩上がりを続けた銘柄だとすると、50%の利益を得るのに、1年や2年など年単位で期間が必要になることもあります。
一方で、市場の下落などに巻き込まれ、短期的に急落した銘柄が、市場の混乱が落ち着き、短期間である程度まで値を戻すこともよくある話です。
このような場合、数日で3%や5%、銘柄によっては10%以上戻すこともあります。
保有期間は長くなっても、大きな利益を目指すのがいいのか、それとも小さな利益を多くの回数で取ったほうがいいのかということがポイントではないでしょうか。
地道に右肩上がりのトレンドを継続している銘柄には強さがあるのでしょうから、それは大きなメリットなのですが、大きな儲けを狙い目にせず、小さな利益を積み重ねていく稼ぎ方というのも一つの手法です。
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どちらが優れているということではなく、その時の相場状況に合わせるのが良いのではないでしょうか。
今現在が長期保有に適していて、大きな利益を狙える相場なのか、それとも短期保有に適していて、小さな利益をコツコツ積み重ねたほうがいい相場なのか。
まずは、その時々でどちらの稼ぎ方が適しているのか考えるところから始めてみてはいかがでしょうか。
興味のある方は、この半年や1年、2年、3年などある程度の期間保有した場合と、市場が急落や暴落したとき、コンセンサスに未達などで決算時に売り込まれた時などで短期間にどの程度株価を戻したのか比べてみると面白いですね。