投資方法

下降トレンドを逆張りで利益を得るには半値戻しで売るのがおすすめ

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下降トレンドの株価の戻し

日本人は逆張りを狙っている人が多く、順張りよりも資金を抑えることができるためメリットもあるのですが、買うタイミングと売るタイミングを間違えてしまうと大きな損失になったり、塩漬けになってしまう可能性もあります。

 

本日は右肩下がりの下降トレンドでの戻しについてをテーマに話をしたいと思います。

 

まずは下のチャートを簡略化した図をご覧ください。

 

株価は値下がりする場合であっても一方的に値下がりを続けるわけではなく、下落しては多少価格を戻し、その後さらに下落するというトレンドを形成します。

 

この戻しは大きく分けると、1/3戻し・半値戻し・2/3戻しがあります。

 

それぞれを図で説明したいと思います。

 

まず1/3戻しです。

 

1/3戻しは下降トレンドの力が強いため、安値から多少株価を戻したとしても、1/3程度で高値である戻し目になり、そこからさらなる値下がりになるということです。

 

直近の高値が1000円で安値が400円であれば、1/3戻しは600円になります。

 

計算方法を説明すると、1000円から400円まで600円マイナスになる値動きがあったわけですので、この600円の1/3である200円を戻したポイント、つまり400円に200円を足した600円が1/3戻しの価格ということになります。

 

 

1/3戻しよりももう少し下降トレンドの力が弱まったものが1/2戻し・半値戻しです。

 

図で説明すると、直近の高値が1000円で安値が400円であれば半値戻しは、値下がりした600円の半分である300円戻した株価ですので、400円に300円を足した700円になります。

 

半値戻したということですので、相場の格言で半値戻しは全値戻しというものがありますが、この判断については慎重に行う必要があると思います。

 

なぜならあくまで格言ですので全ての銘柄でそのようになるというわけではなく、そこが単に戻し目でありさらに下落するという可能性もありますのでリスクを冒さない投資をするのであれば利益確定売りをするというのも選択肢として当然考えておかなければなりません。

 

なお、半値戻しは全値戻しというのは一般的には大きく下げた後の戻しをいうのですが、どの程度下げれば大きく下げたことになるのかは個人の考え方で違いますので感覚的なものなのだと思います。

 

半値戻しよりも更に下降トレンドの力が弱まったものが2/3戻しです。

 

高音が1000円で安値が400円であれば、2/3戻しは800円になります。

 

値下がりした600円の2/3が400円ですので、安値400円に戻しの400円を足した800円が2/3戻しの価格になります。

 

この半値戻しや2/3戻しぐらいまでくると多くの投資家が全値を戻し、さらにトレンドが反転して右肩上がりの上昇トレンドに変わるのではないかと意識し始めます。

 

しかしながら、これもその銘柄の力や地合い(相場状況)によって変わりますので、その時点でそれなりの含み益を持っていれば、そのまま持ち続けることを選択してさらに利益を増やすようにしてもいいでしょうし、あまり含み益がなく、もしそこから下落した場合には損失が大きくなる可能性があるのであれば、この時点で売るのも選択肢の一つです。

 

なぜ1/3戻しや半値戻し、2/3戻しで利益があるのであれば売ることを考えた方がいいのかというと、やはり実際のチャートを見てみると半値戻したとしても相場格言のように全値戻ることがないパターンもかなりあるからです。

 

もちろん相場格言のように全値戻ることもあるのですが、特に初心者の方や逆張りをあまりしたことがない方であれば、含み益がある段階で利益確定売りをしている方が無難であるということが大きな理由です。

 

ある程度リスクを背負ってもいいという投資家であれば、半値戻しや2/3戻しから一気に上昇トレンドに転換することもありますので、もしそうなれば銘柄によっては信用取引で空売りしている投資家の踏み上げも期待できますので大きく儲かる可能性もあります。

 

ただし基本的にはそもそもが下降トレンドですのでまだ下げる可能性があるということを認識した上でどのように対応するか判断する必要があるのだと思います。

 

 

 

株価チャートによる戻しの実例

それでは実際の株価チャートを見ながら右肩下がりの下降トレンドの戻しについて確認をしたいと思います。

 

まずはニチレイの2018年4月から7月のチャートをご覧ください。

 

チャートを見てわかるとおり綺麗な右肩下がりの価格で推移しています。

 

4月10日に高値の3265円(緑丸1)を付け、その後5月9日に安値の2821円(赤丸1)を付けています。

 

その後株価がやや戻し、5月15日に3065円(緑丸2)を戻し価格として付けています。

 

この時戻した割合は55%であり、ほぼ半値戻しというところです。

 

この戻しでも再度上昇トレンドになることはなく、再び下降トレンドになり5月23日に安値2894円(赤丸2)を付けます。

 

その後やや大きく反発し77%株価を戻します。

 

しかしながら、その後も株価は下落し続け61%・49%・55%・59%とそれぞれの段階で株価を戻して行くのですが、右肩下がりの下降トレンドを右肩上がりの上昇トレンドに転換させるほどの力はなく現在(2018年8月1日)に至るということになります。

 

このチャートの戻しの割合を見ると下落した価格が概ね半値程度は戻しているということがわかります。

 

これらをまとめたのが下の表です。

 

次にOAKキャピタルの2018年3月から7月のチャートをご覧ください。

 

こちらも綺麗な右肩下がりの下降トレンドです。

 

3月14日に高値の312円(緑丸1)を付け、その後一か月程度値下がりを続け、4月17日に安値234円(赤丸1)を付けます。

 

その後、多少値を戻し4月24日に263円(緑丸2)まで37%の戻りを示します。

 

この37%というのは1/3戻しに近い値であり、かなり下降トレンドの勢いが強かったことが伺えます。

 

その後も株は下落し、5月22日に40%の戻しで237円(緑丸3)をつけますが、この40%を見てもやはり値下がりの力が強いことが伺えます。

 

しかしながら6月7日に戻し値として240円(緑丸4)を付け、直近の高値237円(緑丸3)より値上がりし111%の戻し割合になっています。

 

その後は64%の戻し割合で2/3戻し程度になっています。

 

3月から5月の値下がりが非常に力強かったのですが、その後は右肩下がりの下降トレンドが継続中ではあるもののやや値下がり幅を縮めているというような状況ではないでしょうか。

 

 

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株価チャートによるトレンド転換の実例

右肩下がりの下降トレンドであってもずっと下落し続けるわけではなく、どこかでトレンドが転換して上昇トレンドになることもあります。

 

例として、2017年10月から2018年7月のJトラストのチャートをご覧ください。

 

2017年10月に高値1048円を付け、2018年3月末にかけて大きく株価が下落し616円を付けています。

 

3月末以降は右肩上がりの上昇トレンドに転換し、半値戻しの832円を越え順調に株価が値上がりしています。

 

そもそも相場格言は大きく値下がりした株価が半値戻しすれば全値戻しするというのが一般的な意味ですので、これぐらい大きく落ちた株価が半値戻せば勢いもあり元の価格に戻ったり、それ以上になることも期待できるということなのでしょう。

 

しかしながら、なかなかこのようなチャートに出会えないことも多いですので、相場格言のもう一つの意味である半値戻したのだから早く売ったほうがいいというのも十分理解できます。

 

ニチレイとOAKキャピタルのチャートを見てもわかるとおり、必ずしも半値戻しが全値戻しになるということではありません。

 

もちろんこの2つの銘柄を細かい期間で見ているため、それぞれの期間でみると大きく下落していないということもありますし、もっと多くの銘柄を検討すれば、また考え方も変わる可能性はもちろんあるのですが、全体的に考えると早く売却するほうが無難だといえます。

 

 

そもそも下降トレンドになっている原因が何であるのかによって、半値戻しが全値戻しになることもありますし、一時的な反発でさらなる値下がりになるということもあります。

 

もし半値戻しや2/3戻しが全値戻しになるのであればこの2つの銘柄も、もう少し株価が上昇していても良さそうなのですが、そうなっていないところを見ると実際にはなかなか格言とおりにはいかないのか、それとも数日単位では半値戻しても、全体でみるとまだ半値戻していないということなのかもしれません。

 

具体的には、もしここで反転する場合、ニチレイであれば緑丸1(3265円)から赤丸6(2558円)までの下落幅の半値(2912円)を超える価格になれば全値戻す可能性もあるのかもしれませんし、もしかするとさらに下落するのかもしれません。

 

まぁ~こればっかりは結果論でしかわかりませんが・・・。

 

私の考えとしては、右肩下がりの下降トレンドの戻しであれば、あくまでも一時的な反発であると考えて半値程度戻せば売ることを考えます。

 

しかしながら、下降トレンドの力が強ければ半値まで戻さずに値下がりする場合もありますので、短期売買であれば損切も選択肢として考えておかなければなりません。

 

あくまでも1/3戻しや半値戻し、2/3戻しは目安として捉えておくのがおすすめです。

 

それぞれ投資家ごとに考え方は違いますので、その銘柄が下落している理由と地合い(相場状況)を総合的に考えて、あまり欲張らずにある程度の利益が出た段階で売却するのか、一気に利益を増やすことを考えるのか判断する必要があります。

 

それでは本日のまとめです。

本日のまとめ

  • 下降トレンドでの取引は塩漬けになる可能性がある
  • 下降トレンドは、下落しては多少株価を戻し再び下落するのを繰り返す
  • 戻し目には1/3戻し・半値戻し・2/3戻しがある
  • 1/3戻しで値下がりする銘柄は下降トレンドに力がある
  • 半値戻しは全値戻しという相場格言は慎重に判断する必要がある
  • 半値戻しや2/3戻しの価格を超えると多くの投資家が全値戻しを意識する
  • 半値戻した段階で含み益(評価益)があるのであれば利益確定をするのが無難である
  • 1/3戻しや半値戻し、2/3戻しは目安として捉えておくのがいい

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