株価チャートのダブルボトムはトレンド転換の可能性あり
株取引で儲かる上で知っておかなければならないことの一つは、トレンドの転換です。
株価チャートが下落しているところから、「あるポイント」で上昇に転じることがあります。
そのポイントの一つと言われているのが、ダブルボトムです。
ダブルボトムはアルファベットで言う「W」の形をしており、安値圏でダブルボトムが現れれば、一般的にトレンド転換で株価が上昇しやすいと言われています。
なんとなく「W」の形をしていればいいのかと言うと、そういうことではありません。
ダブルボトムとは?
まずは図でダブルボトムを見ていただきたいと思います。
1回目の値下がり(A)から株価が上昇し、(B)で再び値下がりに転じます。
その次に(C)から再び値上がりする形になります。
これがダブルボトムなのですが、注意すべきポイントとしては、株価Aと株価Cの価格です。
ダブルボトムであれば、株価Cの値段の方が株価Aの値段よりも高くなければなりません。
なぜかと言うと、株価Aから上昇して、再び株価Cに向けて値下がりするわけですので、もし株価Aよりも値下がりしてしまうと、投資家に「さらに下落するのではないか」という意識が働くため、株価が大きく上昇していくことが難しくなるからです。
株価Aよりも株価Cの方が高ければ、2回目の値下がり(株価C)が、株価Aよりも下がることがなかったという安心感が投資家の中に生まれます。
要するに、基本的には1回目の安値より2回目の安値は高くなければならないということです。
株価Aよりも株価Cが下回った場合に、その後の上昇で株価が大きく値上がりすることは絶対にないとはもちろん言えないわけですが、ダブルボトムを意識している投資家は、このポイントを重要視しているため、基本的には2回目の安値の方が高くなければならないというのは意識していた方がいいと思います。
またもう一つのポイントとしては、株価Cから値上がりした後にネックラインである株価Bを超えて行かなければならないということです。
このポイントを上回る値動きにならなければ、再び下値を試す展開になる可能性があります。
またCの価格がAの価格を下回った場合にも、本当の安値がどこなのかを確認するために、3回目の値下がりを試す展開になったりします。
トリプルボトムや逆三尊と言われる形ですね。
結局、ダブルボトムなどは底値の確認のために複数回値下がりするということです。
だからこそ、しっかりとした底値(安値)が確認できた場合には、そこから株価は上昇しやすいと言えるのかもしれませんね。
ダブルボトムの買い時は?
それではダブルボトムの時にどのポイントで購入するのかということについてです。
これは当然ですが、投資家によって違うわけですので、あくまでも一つの例ということで話をしたいと思います。
一つの例ということであれば、株価Bの1ティックから数ティック上に、逆指値買いを注文しておくというやり方があります。
これにはどういう意味があるのかと言うと、株価が上昇するためにはネックラインである株価Bを超える必要があるため、株価Bより安い価格帯で購入するのではなく、トレンドが転換したと考えられるBの価格を超えたところに、逆指値買いを入れておくということです。
逆指値買いであれば、もしネックラインのBを超えることなく再び値下がりしたとしても、注文が市場に執行されないため購入することがありませんからね。
その点でも有利なやり方です。
買い時・急落・値下がり・安値 関連記事
またトレンド転換については株のトレンドが上昇から下降に転換する確認方法と売り時の狙い目とはにも詳しく書いていますのでよかったらご覧ください。
買い方側の投資家にとって、保有している株が右肩下がりで値下がりしていたら残念な気持ちになりますよね。
しかしながら、これから買おうと思っている株が値下がりし、安値圏でダブルボトムの形状を示していれば、もしかするとこれから値上がりするかもしれない「いい銘柄なんじゃないの」と思ったりすることもあります。
チャートを見る時にダブルボトムになっていないか意識してみると、見つけやすいと思いますので探してみてはいかがでしょうか。