株で利益を得るには売却益だけではなく、配当金をもらうやり方もある
株取引で利益を得る方法は、株を売買した売却益(キャピタルゲイン)を狙うということだけではなく、銘柄によっては株を保有することで、配当金(インカムゲイン)を狙うというやり方もあります。
私は、株取引を始めた頃から昨年ぐらいまでは、株を比較的短期間(数日から数週間、数ヶ月間)で売り買いすることで利益を狙っていたわけですが、ここ最近はこれまでのやり方ももちろん継続しているものの、配当金銘柄についても色々と検討し始めました。
だからといって、現時点で配当銘柄についての方針が決まっているわけではありません。
今現在が検証中というところです。
高配当銘柄より連続増配銘柄の方がいい?
例えば配当金をもらうにあたっては、高配当銘柄より連続増配銘柄の方が良いということも言われています。
私の中でまだ結論が出ていないので、どちらがいいのかは何とも言えないところです。
連続増配銘柄は確かにいいのだと思いますが、高配当銘柄より配当金という点で考えると本当にいいのかは、現時点で私の中ではよく分かりません。
例えばある銘柄を10万円で購入したとします。
この銘柄の配当金が1000円だった場合、配当利回りは1%です。
もしこの銘柄が連続増配を続けたとします。
仮に翌年が1200円、その次の年が1400円、その次の年が1600円、その次の年が1800円、その次の年が2000円だったとします。
そうなると5年で配当金が2倍になったということです。
自分が購入した時の株価10万円で考えると、配当金が2000円ですので配当利回りは2%になったわけです。
さて、一方で高配当銘柄であれば現在の配当利回りが5%ぐらいの銘柄というのはあるわけです。
例えば10万円の高配当銘柄があったとします。
その銘柄の配当金が5000円であれば配当利回り5%ということです。
これらはあくまでも仮定の数値ですが、この二つを比べた場合、配当金だけで見れば重要なポイントの一つは、連続増配銘柄の配当利回りが、いつ高配当銘柄の利回りに追いつくのかということではないでしょうか。
連続増配銘柄の配当金が高配当銘柄に追いつくのには、それなりの期間が必要になってしまうのではないかと思っています。
その理由としては、これは私の勝手なイメージですが、連続増配にするためには、やはりそれなりの増配額にしておかなければ、後々連続増配しきれないということもあるかもしれないので、期間的には長くなってしまうのではないかと思っています。
もちろん業績が良いなどの理由で、配当額が一気に上がることもありますので何とも言えない部分はあるのですが・・・。
ある連続増配銘柄の配当金の推移
ちなみに私が適当に設定した配当金だとよくわからないでしょうから一つ例を示したいと思います。
なお、実際に売り買いしている人がいるので、銘柄名は伏せさせてもらいます。
この銘柄は私が遡ることができた一番古いデータでいえば、その当時の株価は1350円ぐらいで配当金は1400円でした。
配当利回りは約1%です。
その後増配を続け、10年後に配当金が5200円になりました。
この時の一番最初の株価1350円に対する配当利回りは約3.9%です。
さらに10年後(合計20年)、配当金が9400円になりました。
この時の一番最初の株価1350円に対する配当利回りは約7%です。
さて、私が悩んでいることの一つとしては、この例からもわかるとおり連続増配銘柄の中には、高配当銘柄と同じ配当利回りになるまでに、やはり結構な期間がかかってしまう銘柄があるということです。
高配当銘柄の中にも増配する銘柄はあるのでは?
連続増配銘柄の方が、配当金が増えやすいであろうという安心感はあるわけですが、だからといって高配当銘柄が増配しないというわけでもないと思います。
例えばこの例で言えば、当初の株価に対する10年目の配当利回りが約3.9%、20年目の配当利回りが約7%ですので、この間のどこかに配当利回り5%が出てくるわけです。
調べたところ、18年目で株価1350円に対する配当利回りが5%を超えました。
そう考えた時に、「高配当銘柄も18年間あればそれなりに増配をしていくんじゃないの」と思うわけです。
そうなると高配当銘柄の方がさらに当初の株価に対する配当利回りも高くなる可能性もあるわけです。
あくまでも可能性ですが。
・・・ということで悩んでしまうわけです。
配当金だけではなく株価も重要
ただし、配当金を重視した投資だとしても、気をつけなければならないのは株価です。
配当金さえもらえれば株価はどうなってもいいというわけではありません。
一番理想的なのは配当金をもらいながら、株価も値上がりしていくのがいいわけですからね。
そう考えると一般的に連続増配銘柄の方が株価の値上がりは期待できるといわれています。
しかしながら、連続増配銘柄だからといって必ず株価が上昇し続けているわけではありません。
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高配当銘柄は、その企業の株主への還元という意味で高配当にしている銘柄もあれば、単純に株価が値下がりしているため高配当になっている銘柄もありますし、配当性向から考えてかなり無理して高配当にしている銘柄もあるわけです。
そのように考えると高配当銘柄の株価推移は、銘柄によってかなりの差が出るのではないかと思っているところです。
どちらを選ぶにしてもやはり銘柄によるのだろうなと言うのが結論になってしまいます。
配当金についてはまだ検討中ではありますが、「連続増配銘柄だからとか・高配当銘柄だからとか」それだけを理由に銘柄を選ぶのではなく、財務・業績面なども含めてしっかりと考えなければならないということだけは言えるのではないでしょうか。