株で手数料は損益を左右する
株で勝つためには手数料を意識することも非常に大切です。
特に株の売買をこれから始めようと考えている人や始めたばかりの人は意識していたほうがいいと思います。
株式投資をする前に多くの人がどんなやり方であれば、勝てるだろうかということや、利益をあげられるだろうかということを考えます。
その時の一つのポイントになるのが手数料です。
勉強していけば、証券会社への手数料を除いた純粋な株の売り買いでプラスにすることは、極めて難しいというレベルでもないと思う人も多いと思います。
しかしながら手数料を含めて考えると、儲かるどころか損益がマイナスになったり、利益が出たとしても少額になってしまうこともよくある話です。
みなさんの中にも「手数料負け」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
株式投資をするにあたっては、証券会社への手数料をどれだけ抑えられるのかということも、地味ながら儲かるための大切なコツでもあります。
短期保有の場合は特に注意
特に手数料を意識すべきなのは株の保有期間が短くなる取引の時です。
いわゆる、デイトレードやスイングトレードのような取引ですね。
例えば10万円の銘柄を買ったとします。
1%の利益が取れたとすると1000円の儲け(税金を除く)ですね。
初心者の方であれば、1回の取引で1%の利益ぐらい簡単に取れると思う人もいるかもしれませんし、もっと大きく儲けようと考えている人もいるかもしれませんが、実際にはそう簡単にはいきません。
デイトレードで10万円を使って、1回の取引で1000円の利益が出せればすごいレベルだと思います。
1年間は240営業日ぐらいですので、1日に1回デイトレードをして、1%の儲けを出せたとすると、1年間で240%ですからね。
パーセントで言うよりも、実際の金額の方がわかりやすいかもしれません。
毎日1回10万円を使って、1000円勝てたとすると、10日で1万円、100日で10万円、240日で24万円です。
投資資金に対して、こんなペースで稼げたらあっという間に1億円を突破します・・・
実際にはこんなに稼げませんので、だからこそ手数料は重要です。
手数料負けの例
一般的に株式投資で個人投資家は負ける人が多いと言われていますので、年率5%の損益でもよしとしなければならない世界とも言えるのかもしれません。
先ほどの例で言えば、10万円を使って取引し、1年後に10万5千円(税金を除く)になっていれば、上出来ではないものの悪くはないと考えることもできます。
実際には、ここからさらに税金や手数料もかかってきます。
つまり、頻繁に取引する場合、1回の手数料が相当少額でない限り、年率5%ぐらいの利益では、負けてしまうということがわかるのではないでしょうか。
例えば手数料が、買うのに50円、売るのに50円だったとします。
この時、売り買い合計で100円ですね。この取引を毎営業日繰り返すと、240営業日で手数料が2万4千円です。
10万円で年率5%の利益を取れたとしても、それを上回る損失になってしまいますね。
完全な手数料負けです。
なお、数か月単位で保有しても、利益率が低ければ、結果的に手数料の影響は大きいものになることもありますので、投資家は手数料について意識しておく必要があるのだと思います。
さてこれは、手数料が利益に与える影響を知ってもらうためにちょっと極端な例にしました。
しかしながら、特に保有期間が短期であれば証券会社への手数料を意識していないと、本当にこのような取引になってしまいかねませんので、注意が必要です。
最近の手数料は安くなっている
最近は、各証券会社間での競争も激しいのか、以前と比べてかなり手数料が安くなってきました。
証券会社によっては1日の取引金額の合計が50万円まで0円というところもあります。
数ヶ月単位や長期で保有したり、売買回数が少ない投資家であればこれで十分と言う人も多いと思います。
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なお、信用取引を利用して、デイトレードをする人もいるわけですが、今回の記事ではそこについては書きません。
とりあえず、手数料を意識して取引することが儲かるための第一歩ともいえるのかもしれませんね。
利益に対して手数料を何%まで抑えられるのかがポイントではないでしょうか。