月末に日経平均株価は下がるか?
株取引に絶対的な法則というのはありませんよね。
そんなのがあるのであれば、みんなそれを利用してしまい、逆に通用しなくなってしまうでしょうから。
一時期、毎月初日の取引は、株価が値上がりしやすいというようなアノマリー的なものが話題になりました。
毎月初日の取引で売り買いすれば、儲かるかもしれないということで、結構売買している人もいましたが、多くの人に知られるようになってから、陽線ではなく陰線になる日もあり、最近ではそれほど言われなくなってきたような気がします。
そこでふと思ったのが、月末に向けて株価はどう変動するのだろうということです。
月末って、「株価は下がりやすいのか、それとも上がりやすいのか」と気になり、ちょっと調べてみようと思いました。
もちろん、すごい法則を発見したということではありませんが、「へぇ~そうなんだ」というような結果でした。
どういう結果なんだと言われそうですが・・・
2016年~2018年の変動は?
調べてみたのは、2016年から2018年までの3年間の日経平均株価の推移です。
月末がどのような値動きになるかということですので、 1年間は12ヶ月で3年間ぶんの調査ですので、合計36ヶ月です。
とりあえず、二つのパターンで検証してみることにしました。
一つ目は、月末の最終営業日を含めて、5営業日前の終値と月末の終値との差です。
二つ目は、月末の最終営業日を含めて、10営業日前の終値と月末の終値との差です。
つまり概ねで言えば、一つ目が25日あたりの終値と最終日の終値の差であり、二つ目が15日あたりの終値と最終日の終値の差ということです。
2016年から2018年の日経平均株価は、だいたい右肩上がりの上昇トレンドを形成しています。
それでは、この右肩上がりの上昇トレンドを形成していた期間中の、5営業日前の終値から月末の最終営業日の終値の値動きについてです。
36回中、株価が値上がりしたのが16回で、値下がりしたのが20回ありました。
つまり、この3年間について非常にざっくりと言えば、株価の変動としては、25日前後の終値から毎月最終営業日の終値に向けて、どちらかというと値下がりしやすかったということがいえます。
それでは、二つ目の10営業日前の終値から、月末の最終営業日の終値の値動きについても同じように値下がりが多かったのかと言うと、実はちょっと違いました。
10営業日前の終値からで考えると、値上がりしたのが19回で、値下がりしたのが17回でした。
つまり、この3年間について非常にざっくりと言えば、株価の変動としては、15日前後の終値から毎月最終営業日の終値に向けて、どちらかというと値上がりしやすかったということが言えます。
まぁ~実際のところは、日経平均株価の上昇が19回で下降が17回ですので、たいした違いはないわけですが、ちょっと面白いと思ったのは、毎月中旬頃から考えると月末に向けて値上がりしている月が多いのに、25日あたりから考えると月末に向けて値下がりしている月が多いということです。
10営業日前と5営業日前からの結果が、全く反対の方向性だったため、そこには何か意味があるのかな~とも思ったりもします。
実際に意味があるのかはわかりませんが・・・
そもそも、この期間中の日経平均株価は、概ね右肩上がりの上昇トレンドですので、どちらも値上がりしていてもおかしくはないわけですが、そのような結果にはなりませんでした。
参考程度に見るのがいいのでは
まぁ~こういった話は、どの期間を取るかによっても違ってきますので、10年間で考えたら、また異なる結果になるかもしれません。
「直近3年では、こんな感じの結果になりましたよ」という程度で捉えるのがいいのではないでしょうか。
最も重要なことは、このような変動結果だったからといって、これだけを理由に売り買いしてはいけないということです。
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5営業日で考えれば、値下がりが多かったと言っても、36回中16回は値上がりしているわけですので、大切なことは、その時のトレンドをしっかりと見極めるということではないでしょうか。
今回の記事については、とりあえず「 へぇ~そんな感じなんだ」程度で良いのではないでしょうか。