株取引を始める時に、最初につまずくのがローソク足であるという人は多いようです。
私も株式投資を始める時に、一体この図形は何だろうと思いながら勉強したのを覚えています。
株取引で利益を出すためには当然ながら見方を知っていなければならないですし、その意味がわからなくて利益を上げるということはできないでしょう。
この記事を見ているということは、株の初心者である人が多いと思いますのでわかりやすく説明したいと思います。
ローソク足は、株価の「ある一定期間」のチャートの必要な情報を一目でわかるようにした非常に便利なものです。
株取引をするにあたって知らなければならない必要な情報というのは一体何かというと基本的には4つの情報があります。
まず 、一つ目が始値です。
始値とは、ある一定の期間の中で一番最初につけた値段のことです。
二つ目が高値です。
高値とは、ある一定の期間の中で最も高かった値段のことです。
三つ目が安値です。
安値とは、ある一定の期間の中で最も安かった値段のことです。
四つ目が終値です。
終値とは、ある一定の期間の中で一番最後につけた値段のことです。
文字でいうと、いまいちわかりにくいので1日の取引で考えると、始値とは基本的には午前9時につけた価格で、終値は午後3時につけた価格であると思っていれば概ね大丈夫だと思います。
厳密にいうと、始値は最初につけた値段であり、終値は最後につけた値段であるため、例えば始値であれば朝9時にすぐに値がつかない場合などもありますし、終値も絶対に3時というわけではないので、正確には 違うのですが、初心者であればあまり最初からきっちり理解しようとするよりも、まずは全体像をつかんだ方がいいと思います。
取引して、だんだん慣れていけば正確な意味もわかってきます。
高値と安値については、これは取引時間中のどこで出てくるか分かりませんね。
もし先に分かってるんだったら、みんな大金持ちになっていますからね。
まぁ~みんながわかっていたら儲かることはないのでしょうけど・・・
この4つの情報がわかると、その日一日の値動きがなんとなくわかりますよね。
この始値・高値・安値・終値(4本値)を全て情報として含んでいるのがローソク足です。
具体的には下のチャートをご覧ください。
これは株価の1日の値動きを表したものであり、チャートが上がり下がりを繰り返しながらくねくねと 動いていますね。
これを簡単に表すのがローソク足なのですが、このローソク足は四角い箱の上と下に棒がくっついたような形をしています。
この形が大きな意味を持っており、始値と終値のどちらの株価が高かったかによって2つの種類にわけることができます。
始値より終値の方が株価が高ければ「陽線」と呼ばれるチャートになり、始値が終値より高ければ「陰線」と呼ばれるチャートになります。
まず陽線の場合、実体(四角い箱)の下が始値を表しており実体(四角い箱)の上が終値を表し、上ヒゲ(上の棒のこと)が高値を表し、下ヒゲ(下の棒)が 安値を表しています。
チャートと一緒にローソク足を見比べると非常によく分かりますね。
この四角い箱のことを実体や柱、胴体というのですが、陽線の場合は実体の部分が白色か赤色で表示されます。
どちらの色でも陽線ということで意味は同じです。
証券会社などによっては白だったり赤だったりするかもしれませんが違いはありません。
陰線の場合、実体の上が始値を表し、下が終値を表し、上ヒゲと下ヒゲは陽線の時と同じで高値と安値を表しています。
陰線の実体や柱、胴体といわれる部分は黒色か青色で表示されます。
こちらも同じく、証券会社等によって違いはあるかもしれませんが、青でも黒でも陰線ということで意味は同じです。
このように、株価チャートとローソク足を横に並べてみると非常にわかりやすく理解しやすいです。
ローソク足の見方の基本はこれで終わりといえば終わりです。
初めて見たときは、なんだかよくわからない図ですが、実は難しいことは何もなくただ始値、高値、安値、終値をわかりやすく表しているだけのことであるということです。
後は、このローソク足がチャートの形によって少しずつ変化していくことになります。
その中のいくつかを問題にしますので見ていただきたいと思います。
その日一日の株価の中で始値(2000円)が最も安い価格であり、終値(2200円)は最も高い価格であった場合です。
さてこのようなチャートであれば一体どのようなローソク足になるでしょうか?
きちんと理解できている人はすぐにわかったと思いますが、もしわからなかったとしても焦る必要はありません。
難しい知識も必要ありませんし、だんだん慣れていきますので安心してください。
この場合は、始値より終値が値上がりしていますので陽線であることがわかりますね。
ということで、実体の色はどちらでも構いませんが白か赤ということです。
そして実体の下が始値を示しており、実体の上が終値を示しています。
このチャートでポイントになるのは高値と安値です。
チャートを見るとわかるとおり、始値が安値ですので、始値より下の価格がないということです。
つまり下ヒゲがないということになります。
同様に終値より上の価格がないことから、上ヒゲがないということになりますので正解のローソク足はこのようになります。
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ではこのようなチャートはどんなローソク足になるでしょうか?
始値(2000円)から大きく株価が下落し(1800円)、その後株価がやや持ち直し(1900円)、最終的には始値より低い価格の終値(1850円)になった場合です 。
なんとなく頭でイメージできたでしょうか。
まずポイントになるのは陽性か陰性かということですね。
次のポイントは、上ヒゲや下ヒゲがあるのかないのかということです。
もう一つは、途中の1900円はローソク足に表示されるのかということです。
答えは次のような形です。
実体の色については黒と青のどちらでも構いません。
ちなみに1900円については実体の中に隠れるためローソク足には表示されません。
それでは次の問題です。
始値(2000円)から大きく値上がりし(2200円)、その後大きく値下がりし(1800円)、最終的に終値(2000円)が始値と同じ価格になった場合です。
これはちょっと難しいでしょうか。
まず陽線か陰線かということがポイントなのですが、始値が2000円で終値も2000円ですので、これは陽線でも陰線でもありません。
実体がどのようになるのかというと、実体の上と下が同じ価格なので、くっついた状態、つまりただの横線になり、その横線に上ヒゲと下ヒゲがくっついた形になります。
簡単にいうと十字線になるということです。
基本的にローソク足には実体があることがほとんどなのですが、このように十字線になることもたまにはあります。
ここまで理解できればローソク足で悩むということはないと思います。
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ローソク足の基礎知識さえマスターできていれば、実体が長くなったり短くなったり、上ヒゲや下ヒゲが長くなったり、短くなったり、あったりなかったりだけの話ですので、特に難しいことはないですよね。
なお、ローソク足には5分足や日足、週足、月足など期間の取り方によっていろいろあります。
このようにローソク足の見方はチャートと一緒に横並びにすることで、非常に理解しやすくなりますので、みなさんも練習だと思って色々な形のチャートでローソク足を描いてみると、より一層理解することができます。
それでは本日のまとめです。
本日のまとめ
- ローソク足は始値・高値・安値・終値(4本値)の情報を表している
- ローソク足は「ある期間」の4本値の情報を一目でわかるようにしたもの
- 始値より終値が高い場合は陽線
- 始値より終値が安い場合は陰線
- 陽線と陰線は実体の色が異なる